現プロだより2017 〜現地プログラム 学生・教員からの近況報告〜

 





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 2017年3月10日に中部国際空港を飛び立ち、天津に到着して約4ヶ月が経過して、6月30日に167名全員が一緒に無事に健康な状態で帰国できた。当初、喘息の既往歴を有する方が何人かいて心配したが、居室の空気清浄機とPM2.5対応のマスクを連絡事務室に大量において、随時自由に着用可能としたことで自己防衛が十分にできて、現プロ中も誰一人として呼吸器系の疾患にて病院へ行くこともなく、健康上十分に安全に現地プログラムを遂行できた。到着口を出た学生達は、日本の美しさの良さを強く感じながらも、中国で中国人を友人にして、さまざまな体験ができた人ほど、「日本へ帰りたくない」心寂しい気持ちを満身にし、しかし、一方で、目の前にいるご家族や友人に会う嬉しい気持ちや懐かしい気持ちが混沌と入り乱れる複雑な心境であったと思う。
 4ヶ月間の現地プログラムにて学生は、「百聞は一見にしかず」のことわざ通り、中国を肌で感じて、見て、話して、当初彼らが抱いていたイメージを180度変換する程の本当の中国や中国人を知った。彼らが行く前に抱いていたテレビ報道されている中国と日本との劣悪な政府間関係や中国の環境汚染、また、多くの中国人が反日感情を露わにしている様子とは、全く異なる中国や中国人を知ったのである。現地では、とても多くの親切なフレンドリーな町の人々や学生達に会って互いに交流を深めて友人となることができた。その土台作りは、南開大学漢語言文化学院の中国語教授法にあり、この毎日の午前中に行われた中国語の授業は、学生の中国語を聞き取り、話す能力を格段に向上させ、学生達は午後の放課後に学外へ出て行き、今日習得したフレーズを実践して試すことができ、大きな収穫を上げて帰宿を繰り返した。このため HSK(漢語水平考試:中国語能力認定試験)も例年以上の驚く程の好成績を残した。これらの成果は、王院長をはじめとする中国語授業の直接ご指導に当たられた漢語言文化学院の教員スタッフのご尽力とご協力の賜である。
 今年、第20回目の記念すべき現地プログラムが無事に円滑に遂行できたのは、漢語言文化学院の諸先生方と南開愛大会館での生活上のトラブル処理やさまざまな問題にスピーディーに対応して頂いた南開大学国際交流処スタッフ教職員と会館職員スタッフのお陰である。さらに、日本からの適切な指示やアドバイスをして頂いた愛知大学教職員スタッフ。さらには、天津の現地を繋ぎ、学生とのパイプ役として事務処理を遂行してきた朴職員をはじめとする連絡事務室の職員スタッフのチームワークとご協力がなければ決して成せるものではなかった。今回の現地プログラムの引率教員として、深遠なる感謝の意を表し、心より厚く御礼申し上げる。
 特に2013年からの5年連続現地職員として多大なるご尽力を頂いた愛大現中OGの朴職員が、現中の後輩達を大きな愛情で包んで親切丁寧に昼夜を問わず24時間体制で学生達の全ての面倒をみてきたからこそ成功裡の成果を上げられたのである。私自身も朴職員に深謝申し上げる。
 学生諸君には、これら多くの人々の多大なるご尽力とご協力によって、自分自身が現地プログラムで大きく成長できたことに感謝の気持ちを絶対に忘れないで頂きたい。
 学生諸君が、その方々の気持ちに答え、ご恩に報いるためには、この現地プログラムで得た成果を基礎の土台として、今後、自分自身をさらにステップアップさせて、この土台の上に新たなものを積み上げ構築していくことに他ならない。
 今、学生諸君は現地プログラムを終了して、現中学部の教学の特色としての3本柱である「3現地主義教育」の第1段階を終了したに過ぎない。今後、学生諸君はさらに中国語に磨きをかける努力を怠ることなく、次なる目標であるところの3年次の夏休みに実施される「現地研究調査」、あるいは、「現地インターンシップ」に備えて努力し、それらのプログラムに参加することを実現させ、さらなるステップアップによって経済社会の発展を牽引するグローバル人材として大きく飛翔されることを期待したい。
 南開大学を離れて空港へ向かうバスの車窓からみる天津市内は、3年前に比べてさらに大発展を遂げた。今も大きな超高層ビルが軒並み建設中であり、中国の経済的発展を象徴する大都市へ脈々と変貌を遂げている。今後、更なる発展を急激に遂げていくに違いないが、近い将来、その勢いある発展スピードの潮流に上昇し、中国現地駐在員として大活躍している現中学生の将来の生き生きとした姿が目に浮かんできた。今後、学生が「中国で働きたい!」という将来の夢を実現させるためには、教員も学生も互いに更なる惜しみない努力と学生に対する全面的な支援をし、学生達の夢を必ずや達成させていきたい。

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2017年度現地プログラム(中国)引率教員 松岡弘記

【日中友好のために私たちがやるべき使命】

 私が現地プログラムに参加する前、目標の一つとして、「日中関係について、日本の報道は正しいのか、この目で確かめる」というものがありました。中国に来てわかったのは、日本の報道がどれほど偏ったものであるのか、そして、日本人の多くが中国について誤解しているということです。
 私は高校時代から日中関係についての書籍を、ほかの学生よりは読んできたつもりです。考えるほど変えることのできない歴史の影響が色濃く残っていることに気が付きました。過去を変えることはできません。過去は過去と割り切ることもできません。私たちが国を変えることは難しい。私たちにできることは、一人の人間として、お互いを尊重し、歩み寄り、友好を築くことだと思います。国同士の問題が解決することに超したことはないと思いますが、なによりも、個人対個人の関係が大切なのではないでしょうか。
 私は、日本でなるべく多くの人に本当の中国がどんなものだったかを伝えたいと思っています。テレビ、新聞などのメディアでは伝えられていない中国を、中国で実際に生活をした私が伝えることで説得力も増すはずです。自分の身近な人たちだけでも、この4ヶ月で見聞き体験してきた本当の中国を伝えることが、私たち現地プログラム参加者の使命だと思っています。

2017年度中国現地プログラム副団長 橋海葉


 天津は6月に入っても日本のように梅雨がありませんし、気温は高くても湿度が低いので日本のような蒸し蒸し感がありません。しかし、37度の高温の日が続いており、日中歩くだけでも汗が吹き出て体力を消耗する中を、学生達は元気に歩いて買い物や学内外のレストランへ仲間と食事をしに行き、運動不足となることを解消しております。また、仲間のグループでバスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球、サッカーなどのスポーツを実施して楽しんで日頃のストレスを元気に解消しています。木立の中からは蝉の声が聞こえ出しました。
 現プロも3ヶ月が過ぎて学生達の勉学もラストスパートに入りました。6月11日には、中国教育部が認定しているHSK(漢語水平考試:中国語能力認定試験)を全員が受験して、中国語学習の成果を判定しました。また、中国語の授業で学んだことは、3週間に1度実施される単元テストで確認します。第5回目の最後の単元テストが6月21日に終了しました。
 6月23日には郵便サービスを実施しました。郵便局が会館へ出張サービスに来て、学生達が日本へ送る荷物を段ボールに入れて計量して梱包発送します。多くの学生達が、3月に着てきた冬物の衣服やお土産を段ボールの中に入れて発送していました。帰国へ向けて荷物の整理をしています。スーツケースに入れて持ち帰れるものの重さを何度も量り調整しています。こちらで購入したもので日本へ持ち帰っても使えないドライヤーや電気ポット、蛍光スタンドなどは後輩達が使えるように置いていきます。
 6月22日と23日は、「ライフレポート」発表会を実施しました。これは各自で興味あるテーマ設定をして中国人にインタビューをして中国語で作成し、ライフレポートとしてまとめます。さらに、それをパワーポイントで作成して中国語で発表します。プレゼンはクラス全員の前で行い、発表後の質疑応答も中国語で行われる集大成の授業です。
 6月26日は、これまで学習してきた中国文化(京劇、二胡、笛、絵画、書法、武術、指圧、手芸、民歌等)の発表会が午前中にありました。4ヶ月間で学び習得した中国の文化を全員と中国の友人の前にて披露する「中国文化講座発表会」を成功裡に実施することができました。

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 午後に閉講式を終え、さよならパーティーが実施されました。学生達は、大変お世話になった先生方との名残惜しい時間を過ごし、交流会で仲良くなった中国の友人達や語学パートナーとの切ないお別れの残り少ない時間を一緒に過ごしつつ、「メールするよ」、「また、来るからね」と再会を約束しました。
 南開大学の学生達は6月卒業で、学内のいたる所で角帽にマント姿で卒業記念の写真を撮影している姿がみられます。南開愛大会館の学生達も30日の帰国へ向けてとても慌ただしい日々を大事に悔いないように送っています。

2017年度現地プログラム(中国)引率者 松岡弘記

【HSK試験について】広報委員6班 宮部匠

 6月はHSK試験(漢語水平考試)が6月11日に実施されました。HSK試験は1級から6級までの6つの級に分かれていて、1級から6級へと順に難易度が上がっていきます。HSK試験は、4級を生徒全員が受験します。また、さらに上のレベルを目指し5級、6級を受験する生徒がいます。私は、4級だけでなく5級も受験しました。5級は難易度が高いです。また、4級に比べ多くの単語を覚えないといけないためとても苦労しました。しかし、毎日自習室に通いひたすら単語を覚え過去問を何度も解きました。また、時には現地学生との交流などで中国語を耳に慣れさせて聞き取りに対する不安をなくし中国語を総合的に高めることができました。HSK試験当日は、生徒全員が緊張した面持ちで受験をしていました。

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【現地ライフレポートについて】広報委員6班 河村知哉

 現地ライフレポートとは、中国に留学していて興味や関心を持ったことをテーマに決め、中国人の方にインタビューを行い、日本との比較をしてレポートを作成するものです。レポートは中国語を使用し作成します。中国語で書き上げるので多くの学生が苦労しながらも仕上げていきます。またインタビュー対象は語学パートナーや現地の方々などです。
 私は、中国語の流行語に興味を持ちました。興味を持った理由は語学パートナーのよく使用する言葉が流行語だということを知ったため、中国にも流行語が存在することを知ったからです。流行語とは年代によって使うかどうかも変化してくるため学生だけにインタビューするのではなく食堂の職員の方々にも多く取材を行いました。つたない中国語でしたがどの方もインタビューに応じてくれて非常にうれしかったです。このことからたとえ言葉がつたなくとも積極的にコミュニケーションをとることが大切だと思いました。

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【文化講座について】広報委員6班 渡辺絵未里

 3月から始まった文化講座は現地プログラム終了まで、合計で13回授業数があり、6月19日現在で、残り今週の1回を残すのみとなってしまいました。私が選択した手芸の授業では、切り絵と中国結びを作るのですが、今月の授業では中国結びを作りました。
 中国結びとは、ひもを用いた中国の伝統工芸品です。説明のPPTを担当の先生が解説しているときから、難しそうな雰囲気が漂っていました。実際に作ってみると、紐を複雑な形に整えて、その上で絶妙な加減で紐を引っ張っていくため、中国結びはかなり難易度の高い工芸品でした。手芸の授業を通じて、中国の伝統工芸に触れ、語学以外の中国文化を実際に作ることで学ぶといった、貴重な体験をすることが出来ました。

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 5月初旬のゴールデンウィークを利用して、学生達はグループ旅行へ出かけました。上海方面、青島方面、内モンゴル方面へ別れて2泊あるいは3泊の旅行で、バス、飛行機、特急寝台列車に揺られての長旅です。とてつもなく広い大陸を体験し、そこでの新天地を見聞します。
 中国の最大の商業都市である上海では、高層ビルと対照的なレトロチックな古い建物にノスタルジアを感じ、港湾都市の青島では澄み渡る青い空と海の観光地を散策しました。
 内モンゴルでは、青い空と白い雲と草原と砂漠で駱駝乗馬を体験し、また、夜には満天の空に美しく光り輝く星雲に果てしないロマンを感じながら自然と共生する勇壮な人々の姿を見聞しました。学生達は、この旅行を通して、天津だけの普段の留学生活だけでは決して体験することのできない更なる新たな知見を得ることができたようです。
 また、週末には首都北京へ友達や中国人学生と一緒に日帰りや宿泊をして有名なたくさんの史跡を観光することが自由にできます。天津と北京は新幹線で所要時間たった30分、往復2千円程度で行けます。

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 連休が終わると、南開愛大会館での普段の留学生活に戻りました。現地プログラムも2ヶ月が無事に経過し、学生も中華料理に慣れて毎日食欲も旺盛です。学内に数カ所ある食堂や学生食堂で安くて美味しいものを見つけてきます。
 最近、学生達の生活は安定してきており、しっかりと予習と復習をして中国語の授業へ取り組み、自分の不足している点を高める努力をして中国語の聞き取り能力や語彙力も向上してきました。中国語の単元テストは、これまで3回ありましたが、その努力の結果がみられ、回を重ねるに従い高得点が得られるように変化してきました。3週間後には全員がHSK試験(中国語能力を検定する漢語水平試験)に挑戦します。
 5月19日に中国の文化史跡見学を1日かけて行う「教学実践活動」が行われました。早朝からバス4台に分乗し、約3時間かけて天津の郊外にある万里の長城の一部である「?巌関長城」に到着。この日は気温36度の中を頂上めざしてひたすら階段を登り、日本では考えられない大自然の中に作られた壮大さと永遠と長く続く果てしなさに誰もが大きな感激をしておりました。

 現地プログラムも残すところ後約ヶ月程度となりました。PM2.5を防御するマスクはいつでも誰もが着用できるように無料にて連絡事務室に置いてあり、学生達は自由に取って健康管理に努めます。また、その日の空気質指数とPM2.5の値を掲示して、毎日学生に注意喚起してきています。2週間前にモンゴルから黄砂がやってきて2日間ほど空気指数が酷かったですが、その後、強風が吹き荒れ、どうやらその黄砂は海を渡り日本へ届いたようです。また、会館内の各教室と居室のすべてに空気清浄機を導入し、常に使用しています。学生達も3月の初め頃は、マスクを常時していましたが、最近は天津の外気もかなりきれいになり、澄んだ青空の五月晴れの日が多くなっており、マスク姿は全く見られません。今後も学生に自己防衛を指導し、残りのプログラムを全員健康に無事終了したいと思います。

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2017年度現地プログラム(中国)引率者 松岡弘記

【GWの過ごし方について】広報委員4班 江口智晴

 今年の中国でのGWの日程は4月29日(土)〜5月4日(木)の6日間でした。この大型連休を利用して、多くの学生が中国の様々な観光名所へ旅行に行きました。具体的な場所としては、上海、北京、青島、内モンゴル、大連などです。特に上海は旅行に行った学生が多かったです。上海の旅行は中国の旅行社が組んだツアー日程に従って進んでいきますが、指定されているのは、移動とホテルの場所だけなのでそれ以外は自由行動でした。

 初日は移動に8時間ほどかかったので上海の夜景を楽しんで夕食においしい小籠包を食べてホテルに帰りました。上海の夜景はとてもきれいで、大きな建物も多く、とても発展している都市だなと実感しました。天津にいては感じることが出来ない。貴重な経験になりました。

GW@ GWA
GWB GWC

【休日の過ごし方について】広報委員4班 江口智晴

 現地プログラムでは、平日に授業があり、休日には授業がないので自分の時間を自由に使うことが出来ます。南開大学内には、とても広い運動場があり、そこではサッカーや、テニス、バスケットボール、バレーボールなどたくさんのスポーツを楽しむことが出来ます。また、体育館もあり、バドミントンも出来ます。これらの用具は、連絡事務室に問い合わせれば借りることが出来ます。
 運動場には、愛知大学の生徒だけでなく、南開大学の生徒はもちろん、近所の親子や、散歩にきているおじいさんやおばあさんがたくさんいます。そして、日本人だけでサッカーをしていると、現地の学生が「一緒にやらないか?」と誘われて、試合をすることも何度かありました。また、運動場に行けば、大体誰かいて、ほとんどの人が一緒にやろうと言ってくれ、たくさんの外国人とコミュニケーションをとることが出来て、日本にいたら経験出来ないとても貴重な機会だと思いました。

休日@ 休日A
休日B

【漢字コンテストについて】広報委員5班 林風花

 5月12日の午後、南開大学の漢語言文化学院が開催する“??英雄大?”という漢字コンテストに愛知大学の学生が数名参加しました。コンテストは南開大学の留学生を対象としたもので初級・中級・高級とレベルが分かれており、愛知大学の学生は初級レベルに挑戦しました。初級では与えられた漢字に一本線を加えたり、減らしたりして違う漢字に変える問題や、空欄になっているところを埋めて二字熟語を完成させる問題があり、どれだけ正しく多くの漢字を書けるかどうかを競い合います。日本人は他国の留学生よりも漢字に慣れ親しんでいるためか、愛知大学から参加したほとんどの学生が上位に入りました。漢字コンテストに参加することで他の留学生のレベルを知ることができ、また普段の勉強とは違ってゲーム感覚で漢字に触れることができるため中国語を学ぶ意欲を高めるきっかけにもなります。今後もこのような機会があれば積極的に挑戦していきたいです。

漢字コンテスト

【教学実践について】広報委員5班 林風花

 現地プログラム期間中には教学実践活動というものがあります。5月19日はその活動の一環で万里の長城見学に行きました。万里の長城といえば北京を想像しますが、実は天津にも通じていて、私たちは天津の黄崖関長城を見学しました。予報では気温が39度に達する炎天下で熱中症を心配していましたが、各々がしっかりと対策をして自分の頑張れる地点まで登っていました。黄崖関長城はほとんどが階段になっていて階段の高さが低かったり、自分の膝の高さまであったりするため、予想以上に体力が奪われました。現在は観光地として有名ですが、本来は敵の侵攻を食い止めるために作られた設備だということを考えれば道のりが険しいのは当たり前です。しかしつらいことばかりではなくて、登って後ろを振り返るときれいな景色が広がっているので、登った分だけ達成感を味わうことができます。万里の長城は世界遺産にも登録されていて、中国のシンボルといっても過言ではないと思います。教学実践活動で万里の長城を見学したことは中国の歴史に興味を持つ貴重なきっかけになりました。

万里の長城@ 万里の長城A

 ここ天津では、4月の第2週目から暖かい日々が続いており、急激に最高気温が30度まで一気に上がり、一瞬にして桜が狂い咲きしました。また、南開大学内には柳の木が沢山あり、日本では見られない柳の綿が雪のように舞い散る現象が見られます。まるでタンポポの綿毛が飛び回っているようです。口や目を開けて歩くと容赦なく、その被害に遭います。その後、三寒四温となり、汗ばむ日と肌寒い日が交互に続いており、気温はなかなか安定しません。
 南開大学の漢語言学院が主催する「外国人留学生大運動会」を実施しました。この運動会には学生全員が、クラス毎にお揃いのユニフォームで参加し、様々な国から来ている外国人達と運動を通して交流を深めました。また、同時に思いっきり運動して汗を流し、勝った喜びに飛び跳ね(3位までの賞品は大・中・小の南開大学の縫いぐるみの熊)、負けた悔しさに泣いて、日頃なかなか言葉が通じない中国で抱えている大きなストレスを解消しておりました。

4月教員より@

 4月1日〜4日まで清明節で授業はお休みのため、7割程の多くの学生が旅行会社のツアー旅行で北京、上海、大連の各地へ2泊3日で出かけました。名所旧跡を巡ったり、自由行動をしたり休暇を旅行で満喫しました。
 第3週目の水曜日の午後に3回目の現地講演会を実施しました。今回は現中OB(2006年卒)である槌屋天津汽車配件有限公司の営業課長をされている石川剛志さんにご講演をして頂きました。テーマは「中国出向になるまでの流れ」であり、ご自身の槌屋へ入社から中国出向になるまでの状況と天津へ出向5年目を迎えてこれまでのご経験を詳細に話してくれました。学生達にとっては兄貴と言っても良いぐらいの年齢の近い方に講演をしてもらい中国で働く駐在員の大変さと面白さを生で知ることができたようです。現中先輩の講演後、学生達は身近な先輩の中国での貴重な体験に将来の自分の姿を重ねてみて、多くの質問が出され、その反響がレポートにも表れておりました。

4月教員よりA

 また、現中OB(2009年卒)の万福集団、愛康食品(青島)有限公司に務める三浦建雄副総経理助理が天津へ出張に来て、特別に「巻き寿司交流会」を無料で実施して頂きました。この会社は日本のコンビニで販売されている恵方巻きの具材を生産しています。南開大学の学生と現中学生が一緒に巻き寿司を作って美味しく食べて日本文化を十分に発信して“寿司友”となり、交流を深めました。このように現プロで育った現中の同窓生が、後輩を育てるための現地でのプログラムにご尽力、ご支援頂けることは学生達にとっても大変ありがたいことです。

4月教員よりB

 一方、学生達は、交流会を通じて知り、友達となった学生や南開大学の家庭教師の学生と大変仲良くなり、一緒に週末には北京や天津市内を観光し、若者が集まるような所へ遊びに出かけます。これは遊びを兼ねた中国語の最強実践訓練となっています。学生同士で互いの国の若者文化の流行やファッションや生活文化の違いを話して互いに理解を深め合っています。また、家庭教師の自宅に招かれて手料理を振る舞われ、家族と一緒に夕食を楽しくした人もいます。

4月教員よりC

 現地プログラムももうすぐ2ヶ月が過ぎ去ろうとしており、学生達は生活面にも余裕が出てきており、週末には天津市内や北京の観光名所へグループで旅行する人が多数出てきました。お出かけから帰ってきた学生は「道を尋ねられ、先日の中国語の授業で習ったフレーズを使えた!」と嬉しそうに話します。このように学生達は、授業で覚えた中国語を即使って日々刻々と実践能力を高めており、これも現地プログラムならではの大きな長所だといえます。

2017年度現地プログラム(中国)引率者 松岡弘記

【食事について】広報委員2班 鈴木誠人

 現地プログラム実施中、学生の多くは南開大学内の食堂で食事をとります。愛大会館内のレストランを含め四つの食堂を学生はよく利用しています。その中でも特に多く利用されている第1から第3食堂について紹介したいと思います。
 第1食堂は他の二つの食堂に比べて規模が小さく麺類の料理が多いです。またここでの麺料理は少し油っこいので苦手な人は他の食堂で食事をとっています。
 第2食堂は他の二つの食堂が2階建てなのに対して3階建てなのが大きな特徴です。しかし3階は下の2階と違い格式が高く、利用している学生は全くいません。多くの学生は1階や2階を利用しています。特に2階はビビンバなどの量が多いメニューが多くあるので夕食時に人気があります。
 第3食堂は2階建ての建物で1階は第1食堂と似ており麺料理が多くあります。2階は他の食堂に比べて「包子」(小さめの肉まん)、ハンバーガーといった軽食があるので昼食時に人気があります。
 以上が南開大学内にある主な食堂の概要です。3つの食堂の特性を良く知り、自分に合った食事をすることで、よりよい生活を送ることができると思います。

食事@ 食事A

【単元テストについて】広報委員2班 田中啓太

 単元テストは主に筆記、リスニング、口頭試問があります。筆記及びリスニングは日本で行う定期テストに似た形式で出題されます。当然日本で行うテストより難易度が高くなっています。しかし出題に目立った特徴はありません。しかし「口頭試問」は日本で受けるテストとは大きく異なります。
 口頭試問は音読系の問題であり、音読、指定された語句を使っての回答、数人での会話形式の3問からなります。日本のテストとは違い、発音の正確さなどが求められます。
 単元テストの週になると生徒達の勉強量が目に見えて増えます。授業の復習やリスニングデータを用いたリスニング、口頭試問の発音練習などを主に勉強していきます。テストの難易度は回数を重ねるごとに上がっていくので日々の勉強が大切になります。

単元テスト

【清明節休暇について】広報委員3班 山下謙一

 中国では、毎年4月の上旬に「清明節」という祝日があり、中国の方には先祖の墓参りを行い、墓掃除をするという習慣があります。日本のお盆と似た習慣です。ただ、故郷が遠くにある場合もあり、必ずしも多くの人が故郷に帰っている訳ではないようです。
 さて、私たち学生にとっては中国に来て初めての長い連休(4月1日〜4日)となり、ツアー旅行で北京、上海、大連に行った人もいました。天津とは違う街の雰囲気や食事などを経験し、多くの楽しい思い出ができました。僕は旅行には行かず、五大道・古文化街といった天津の観光地に足を運び、古い建物や街並みに時代の流れを感じ圧倒されました。5月には労働節・端午節と2つの大きな休暇が待っています。多くの学生が国内旅行に行くと思いますが、そこでまた違った中国の一面を発見できればいいなと思います。

旅行@ 旅行A

【現地プログラム期間中の運動について】広報委員3班 寺本圭吾

 天津の現地プログラムでは週に2時間、太極拳・中国武術の授業が行われます。また、中国の学生は放課後スポーツを盛んに行っています。特に、バスケットボール、サッカーは見ない日はないと言っても過言ではない人気ぶりです。僕たちも放課後運動場に行き、みんなで汗を流しています。スポーツをしていると南開大学の他の学生から「一緒にやろう」と声をかけられ、一緒にプレーをすることもあります。
 校内にはジムがあり、利用契約を結び、毎日のように通い汗を流す生徒もいます。運動場やジムには色々な国籍の学生がいて、積極的にコミュニケーションをとってきます。そこでの新たな出会いはとても新鮮です。また宿舎である愛大会館内には卓球台が置いてあり、多くの人が楽しみつつ腕を磨き合っています。

運動@ 運動A

 3月10日(金)に中部国際空港で家族と別れ、不安な表情で青空の見える晴天の天津市に到着しました。当日にオリエンテーション、翌日には、キャンパスツアー、南開大学から頂いた現プロ20周年記念Tシャツを着て全体記念写真撮影、記念式典と開校式、歓迎会があり、第20回目の現地プログラムが始まりました。学生は4ヵ月後の自分自身の大きな成長を頭に描きながら、一人一人が目標をもって毎日を有意義に過ごす意志が十分に高められたと思います。
 最初の日曜日は多くの学生が近く(歩いて20分程)のスーパーマーケットやコンビニへ行って、日用品を買い揃えて、大きな買い物袋を両手で逞しく、同室者やグループで運ぶ姿がみられました。
 3月13日(月)から午前中は中国人教員による中国語の授業が始まりました。この授業は月曜日から金曜日まで毎日午前中にあり、20名で受ける大班(文法)と10名で受ける小班(会話)のクラスで行っています。第1週目、教室の外に立つと会話中心の授業からは、先生の大きな声も聞き取れず、学生のか弱い自信のない声がかすかに聞こえてきました。しかし、第3週目になると、学生達も中国人教員の授業方法に慣れ、先生の言っている中国語も聞き取れるようになって、答える学生のかなり大きな声が聞こえるようになってきました。
 午後の授業は、月曜日は中国人教員による日本語での現代中国社会論の講義を大講義室でパワーポイントを見ながら全員で学びます。現代中国の仕組みを広く詳しく学んでいます。また、火曜日と木曜日は中国文化講座(京劇、指圧、武術、絵画、二胡、書法、民歌、手工芸、笛から一つを選択)と体育の授業です。文化講座の授業では中国文化に触れてとても楽しそうに学生が取り組んでいます。一方、体育の授業では太極拳か中国武術のどちらかを選択して汗をかいて体を動かして動作を学んでいます。
 さらに、水曜日には、講演会が行われる日があります。第2週目と3週目には講演会を実施しました。第1回目は三井住友銀行天津支店の武田和広支店長に、第2回目は小島(天津)企業コンサルティング会社の小島庄司社長が司会をされ、ご友人の天津付近にて仕事をされている異業種の日本人4名に参加頂き、パネルディスカッションにてご講演をして頂きました。このような講演会ではご自分の学生時代の活動や就活状況や海外意識、転職、そして現在の仕事状況や中国や中国人のパワーなどについての貴重な経験が話され、また、学生達へエールが送られて学生達の留学意識が確実に一層向上します。
 学生は午後からの空き時間を利用して、午前中学んだ中国語を試しに実践の場である学外へ出かけます。今日も値切って買い物をしてきたとの声を良く聞きます。また、多くの学生が南海大学の学生を語学パートナーとして家庭教師にしてマンツーマンで両国語にて会話しながら友達となり、発音に磨きをかけて学んでいます。
 3週間が経ち、愛大会館内の生活にも学生は慣れてきました。最初、食堂の油っこい中華料理に慣れてなかった人は油の少ない中華料理を選択し、また、日本人向けに作られたメニューからうまく選び工夫しています。また、同室者との生活にも二人の間にきちんとルールを作って相手への思いやりの態度を互いに大事にして生活をしています。中にはトラブルが生じる場合もありますが、その際には、同室者同士で話して解決するか、また、班員全体で考えさせて解決の道を探らせて可能な限り、自分達で解決するように指導しています。会館での生活は一つのコミュニティー社会の経験の場でもあり、決められたルールを守り、人に迷惑をかけないことをみんなで考えさせて実際に体験させる場となっております。
 4ヵ月間の現地プログラムは、無事にスタートし、167名の学生達は中国天津での学習と生活に十分に慣れて楽しめる状況になってきました。

2017年度現地プログラム(中国)引率者 松岡弘記

◆語学パートナー面会とその後について

 3月17日(金)の語学パートナー面会では、事前に登録した学生がこれから3ヵ月余り中国語を勉強する上でお世話になる語学パートナーと実際に1時間ほどの顔合わせをしました。人によってさまざまですが、拙い中国語や英語を通して名前や住んでいる場所、趣味などといった簡単な自己紹介や、次に会う日時はいつにするかなどを各々で話し合いました。中国語を教えてもらうことはもちろんですが、授業とは別に食事へ出かける学生も見られました。語学パートナーを登録していない学生もいますが、登録した学生は外国人と勉強以外の面でも交流する機会を作ることができ、これから社会に出ていく上でとても貴重な経験になっています。

◆講演会について

 講演会は、海外の第一線で活躍される社会人の方をお招きし、ビジネスに関することやご自身の経験談等について私たちにご講演いただくというものです。
 第1回(3月22日)の講演会では、三井住友銀行天津支店長の武田和広様にお話をしていただきました。自身の体験談や、これからは何を目標に企業を動かしていきたいか、などといった興味深い内容を武田様だけでなく部下の方々にもお話いただけました。最も印象に残った事は、武田様の「相手の言語を織り交ぜて使うと喜ばれることが多い、言葉は知らないより知っておいた方がずっと良い」といった発言です。この発言はこれから現地プログラムを過ごしていく上で学生全員の励みになりました。1時間半という短い時間ではありましたが、大変ためになる講演でした。

◆文化講座(二胡)について

 3月14日(火)に、現地プログラムで第1回目の文化講座の授業が行われました。文化講座は現地プログラム前に抽選で講座を選択しました。文化講座の授業は週に一日だけあります。私は二胡の講座を受講しています。講座によっては道具を借りるために費用がかかるものもありますが、二胡の講座では無料で二胡を貸してもらえました。
 第1回(3月16日)の授業では弦を抑えない簡単な音の「ド」と「ソ」のみを練習しました。基本的な練習でしたが、綺麗な音を出すことはとても難しく、苦戦している人が多くいました。先生は中国語のみで説明するため、どういう意味なのかがあまり分からず、そういった意味でも授業は難しく感じました。

二胡

 第2回(3月23日)の授業では、弦を抑えてドレミファソラシドの音を一通り練習しました。この日は4人ずつのグループを先生が順番に教えていく形式の授業だったので初回と比べて自分の音が聴きやすく、練習が捗りました。文化講座で演奏する曲が発表されましたが、とても難しそうで不安になりました。

二胡2

広報委員1班 尾崎一平


◆キャンパスツアー・開講式・歓迎会について

 2017年度現地プログラムは3月10日から始まりました。皆それぞれに期待と興奮を胸に出発したのではないでしょうか。その翌日、3月11日には開講式・歓迎会が行われました。安部学部長も開講式への出席のため、天津まで駆けつけてくださりました。今年は現地プログラム20周年という事もあり、全体での記念写真の撮影時には20周年記念Tシャツを着用しました。開講式では、安部学部長と南開大学の副学長よりご挨拶があり、現地プログラム4ヵ月間の心構えなどについてお話しいただきました。歓迎会は、愛大会館1階のレストランとフロント部分を使ってのバイキング形式の立食パーティーでした。皆、早速本場の中華料理に舌鼓を打っていました。
 中国の大学はとても広大です。大学内にスーパーもあり、食堂もあり、運動場から幼稚園まであります。これからの4ヵ月がとても楽しみです。

歓迎会

歓迎会2 学内食堂

◆全体集会について

 3月の全体集会は計3回あります。基本的に月曜日の午後にあり、その週の連絡事項や注意事項、お知らせなどを伝える大切な集会です。
 第1回(3月11日)の全体集会では、天津に来て初めてとなる集会のため、注意事項や守ってほしいルールなどについて説明がありました。現プロでは、私たちが4ヵ月間安全に過ごせるように、様々なルールが定められています。これらは私たち一人一人が大切に心がけなければならないものです。
 第2回(3月13日)の全体集会では、3月14日から始まる文化講座に関する事前説明や4月初旬の清明節休暇に企画される団体旅行の申し込みに関する説明会の事前注意などについて説明がありました。どれも大切な内容ばかりでした。
 第3回(3月20日)の全体集会では、3月22日に行われる第1回の講演会について説明がありました。第1回目は三井住友銀行天津支店の武田和広様によるご講演ということで、現地で活躍されている方から直接お話を聞くことができる貴重な機会のため、今からとても楽しみです。

◆交流会について

 3月24日(金)にさくらプロジェクト21の企画で南開大学日本語学科の2年生と交流会を行いました。南開大学の学生さんたちはとても努力家です。日本語を1年間学んだ人でも、少しゆっくり話せば日本語でコミュニケーションをとることができました。日本語は世界的に見ると難しい言語の1つだと言われています。今回の交流会では、50分日本語で交流をした後、30分中国語で交流をし、その後バクダンゲームをしました。愛知大学生も南開大学の学生さんたちもとても楽しんでいるようでした。
 今回は、南開大学の学生さんたちとの交流でしたが、他の大学とも交流の機会を持つことができれば、中国への理解をさらに深めることができるのではないかと思います。

交流会

広報委員7班 井下茜