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経済学部

グローバル社会を生きる知恵となり、武器となる

経済学は300年を超える長い歴史を持つ学問です。その時々の経済現象を説明し、明日を予測し、望ましい方向へ導く提言を重ねてきました。その対象は財政・金融・景気・雇用・社会保障・国際金融など広大です。愛知大学経済学部では、長い歴史と広い領域を持つ経済学を基礎から、その応用、ビジネス現場での実践まで多様な学びの場を設けるためコース制による教育を推進。培った視野と専門性は、グローバル社会を生きる確かな力になります。

論理的思考力を養い、新たな経済のあり方を模索。

経済の情報化・グローバル化・金融化に伴って激しく変動する現代社会は、成長と安定を備えた新たな経済モデルが模索される時代でもあります。本学部ではこうした時代の要請に応え、経済学の基礎から応用・実践までの高度な専門知識を修得し、現代の経済社会に対する分析力と、経済学の視点に基づいた論理的思考力を養います。1年次には教養科目と経済学の基礎科目を学び、2年次以降は「経済分析」「政策・地域」「世界経済」の3コースを用意。経済学の基礎となるミクロ・マクロ経済学から金融・財政・労働経済などのコア科目まで、体系的に学びつつ専門分野を深めるカリキュラムとなっています。そして本学部の特色となっているのが1年次から行われる少人数制の演習です。文献の読み方やレポートの書き方、問題発見や課題設定、文献・資料の収集法などを学び、知的生産のための基本技術を身につけます。さらに小グループでの討論や発表を積極的に行うことでプレゼンテーション能力やコミュニケーションスキルを養い、3年次以降の専門演習で必要となる高度な論理的思考力を鍛えます。名古屋駅西地区の現状分析といったアクティブ・ラーニングや野村證券の現役証券マンによる連携講座など、ビジネスの現場を肌で感じる機会も多く、こうした学びから卒業後の進路を具現化し、税理士や公認会計士などの専門家や、幅広い業界で活躍できる経済人をめざしてほしいと考えています。

トピックス

フィールドスタディ

海外の経済、ビジネスの現場を体感し、国際感覚を養う

ビジネスの国際化が進む現代、経済学においてもグローバルな視点は欠かせません。経済学部では、韓国やマレーシアのフィールドワークといった海外での学びを積極的に提供しています。なかでも2年次以上を対象に、海外の経済、ビジネスの現場をリアルに体感する学びの場が、集中講義科目「フィールドスタディ」です。参加を希望する学生は春学期に「フィールドスタディ方法論」を履修し、訪問国・地域についての事前調査を行います。グループワークで情報収集を行い、訪問国・地域の経済・文化や日本企業の進出状況、訪問企業等についての知識を深めます。そして夏季休暇中に行われる「フィールドスタディ」では、現地に約2週間滞在。政府系機関で現地の経済についてヒアリングをしたり日系企業・現地企業を訪問する他、現地の大学生との交流も行います。こうした経験を通してグローバル経済を肌で感じ、授業で学んだ経済の知識を将来のビジネス等に活かす力を養います。講義は、訪問国・地域に精通した教員が担当し、過去には韓国・タイ・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・香港などで行いました。今後はさらに視野を広げ、アメリカやヨーロッパなどでの実施も検討しています。

4年間の流れ

1年次

経済学を学ぶ上での知識や学習方法を身につけ関心を高めます。マクロ経済学、ミクロ経済学を学び経済学の基礎知識を修得します。

2年次

将来の目的や関心に応じ、3コースに分かれます。それぞれのコースに合わせて専門教育科目を履修していきます。

3・4年次

専門教育科目を体系的に学びつつ、少人数の専門演習(ゼミナール)で関心あるテーマを追究。自由なディスカッションによって、論理的な思考力や経済学への多角的な視点、プレゼンテーション能力を養います。4年次では集大成となる卒業研究に取り組みます。

2年次から選択できる3つの専門分野

経済理論とその実証手法を学ぶ
経済分析コース


マクロ経済学やミクロ経済学を基礎とする経済理論によって現象を考察する力を養うコース。「経済統計論Ⅰ」や「経済データ分析」、「統計学Ⅱ」などで得ることのできるデータを基に社会を分析する力や「金融論Ⅰ・Ⅱ」「資本主義経済論」といった実際的な学問を通して分析する力をさらに高めます。これらの能力を養い、現代の変化し続ける経済問題・社会問題を見極める力を身につけます。
現実の諸問題を分析し合理的な政策立案能力を磨く
政策・地域コース


理論学習を基礎としながら、実際的な政策を重視するコース。財政学・経済政策・公共経済学などの知識と併せて研究する方法を身につけ、現実社会の中から問題を発見し、合理的な政策を立案する能力を育てると共に経済、政治、文化などのさまざまな要因からなる現代社会について複数の分野から幅広く学びます。環境、雇用、福祉などの現実の諸問題について多角的な視点から分析し、問題解決能力を養います。
歴史的な観点を備えて世界経済を研究
世界経済コース


今日の国際的な経済問題を、政治的要因も考慮しながら理論的・実証的に研究します。このためアジア・欧米諸国の経済動向を把握することに加え、各国の歴史的背景を学びます。国際経済学や国際金融論をはじめ、海外の経済動向と日本の経済動向を比較し、広い視野で問題発見・解決能力を養う科目を学びます。また、英語力養成にも力を入れており、経済英語など経済学に即した英語を学ぶことが可能です。

専門演習紹介

杉浦ゼミナール

身近なテーマから日本経済の課題と将来像を見つめる
担当教員:経済学部 教授 杉浦 裕晃

サーチ理論による数量分析で雇用問題を考える。
私が取り組んでいるのは、サーチ理論を応用した労働市場における雇用の研究です。ニュースで「求人倍率」という言葉を耳にすることがあると思います。厚生労働省発表の有効求人倍率は景気を判断する一つの指針ですが、あくまで全体的なデータにすぎず、産業別・職種別に見ていくと求人倍率にはかなりの差があることがわかります。有効求人倍率が高くても求人側と求職側の希望がマッチしていなければ、失業率は改善されません。このミスマッチを数量的に分析することを可能にするのがサーチ理論です。数量分析の面白さは、客観的なデータから人間の感情や機微が垣間見えるところにあります。これまで進めてきた地域間の賃金・雇用の格差についての研究から発展して、地域創生や女性の管理職登用についても考察を深めていきたいと考えています。

ゼミナール・ダイジェスト

「働き方改革」におけるテレワークの可能性を探る。
杉浦ゼミではグループ研究を行っており、「年金制度」「女性のライフサイクル」などテーマは自由。今回は「働き方改革」の研究グループが、進捗状況とこれまでの研究結果を発表した。働き方改革とは、安倍政権が進める改革の一つであり、賃金格差や長時間労働の是正、働き方の多様化などをめざすものである。発表では研究の進捗状況について「安倍首相が『新3本の矢』で“希望を生み出す強い経済”“夢を紡ぐ子育て支援”“安心につながる社会保障”を打ち出したことに着目し、働き方改革への影響を考察する予定です」と報告した。また働き方改革で多様な働き方を推進していることから、研究では会社から離れた場所で働くテレワークもテーマに取り入れている。在宅勤務やモバイルワークといったテレワークの形態を紹介し「メリットとしてワーク・ライフ・バランスの実現や有能な人材の確保などがありますが、デメリットとしては情報漏洩などセキュリティの問題、労務管理の問題などが挙げられます」と報告した。発表後の議論では「日本では会社に通勤して働くという労働観が固定化されており、テレワークが普及しにくいのではないか」「高齢者のテレワークはICT(情報通信技術)に対応できないという問題もある」といった意見が出た。杉浦先生が「日本では周囲の仕事も協力して行うのが一般的であり、仕事の線引きが曖昧になりがちです。テレワークは仕事の担当範囲が明確なので日本の企業風土と合わない面があり、それが導入の進まない一因になっていると考えられますね」と助言し、議論を深めていった。


ゼミナール・卒業論文テーマ

免許・資格一覧

※1 佛教大学への学費が別途必要です。
※2 豊橋キャンパスにて開講。
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