裁判長として法廷に立ち、
法学の理解を実践の場で深めた。
法学部 法学科3年
河合 愛弓さん
裁判員模擬裁判で裁判長を務める中、最も苦心したのが「評議」です。これは被告人が有罪か無罪か、有罪ならどのような刑が適切なのかを、裁判長・裁判官が一般市民から公募した裁判員と共に話し合う場面です。筋書きはなく、すべての進行は参加者の発言に委ねられます。裁判長と裁判官は、難解な法律用語を裁判員にわかりやすく説明し、事件の争点を押さえながら評議を進めなければなりません。そのために事前にあらゆる発言を想定して練習を重ね、実際の裁判を傍聴したり弁護士の先生からアドバイスをいただいて、裁判長としての姿勢を考え抜きました。法の運用に求められる厳格さと公正性を、身をもって学ぶ貴重な機会となりました。