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文学部

人間と社会をめぐる広く深い学びで
新たな発見の喜びを味わう。


文学部長
教授 山田 邦明

学問領域の幅広さ、専門分野の学修・教育の奥深さが本学部の特長です。哲学・文学・史学・心理学・社会学といった、人間と社会を対象とするさまざまな学問分野で、図書館の新たな可能性や、メディアとしての芸術の役割などを考える専攻もあります。学生は幅広い学問に触れながら専門分野を定め、学修と探究の世界に入っていきます。本学部は2021年4月、「人文社会学科」「歴史地理学科」「日本語日本文学科」「心理学科」の4学科に再編成しました。入試制度は学科・コース別入試と学部全体入試の二本立てで、いずれの入試を経て入学した学生も、1年次ではすべての学問分野に触れ、2年次から専攻に所属します。専門教育の中では、自ら課題を発見し、資料の読み取りやフィールドワークなどを行いながら、論理的に考え、新しいことを提言する「わざ」を修得します。「人間」や「社会」に関わるいろいろなことに関心を持ち、「ドキドキできるプチ発見」をしてほしいと願っています。

文学部 3つの特長

人文・社会科学の学問領域を広くカバー

人文・社会科学の各領域にわたる13専攻を設置。人間・文化・社会の本質を多角的に探究し、今日的な問題への応用を考えます。

専門を深めると同時に他領域も学べる

専攻の専門領域に加え、隣接する領域の科目を履修することも可能。専門性を深めるために必要な広い教養の習得を促します。

本格的な学びを支える充実の施設・制度

図書館研究施設には多くの書籍を収蔵。また短期・長期の留学制度も充実しています。

学びTOPIC

異文化理解

英語で物事を学び考える力が、
世界の多様性を理解する鍵となった。


文学部 人文社会学科 欧米言語文化コース4年
安藤 舞さん

現代国際英語専攻では、ほとんどの授業が英語で行われます。最初は戸惑いましたが、ネイティブの先生に“Just do it!”と励まされ、日本語を介さず英語で物事を学び考える力を身につけました。そして英語とともに学んだのが、世界の多様性と多文化社会です。「Current Issues」の授業では移民や麻薬問題など海外の社会問題を扱い、英語で議論を重ねました。ワーキングホリデーで滞在したニュージーランドでは、多くの住民が他国にルーツを持つ移民社会を身をもって体験し、出身国によってアクセントや話し方が異なる英語の多様性に触れました。また、現地の友人の家族やドラマから日本とは異なる養子縁組の状況に関心を持ち、それが卒業論文へとつながりました。

専攻決定の仕組み

(1)希望する専攻の予備調査を3回行います。調査結果は、掲示等で発表します。これを専攻選択の参考にします。3月には、専攻決定調査を行います。
(2)一般選抜(学科・コース別に募集)で入学し所定の単位数以上を修得した学生は、当該学科・コースの専攻に所属できます。
(3)総合型選抜および学校推薦型選抜(学科・コースを分けず、文学部全体で募集)で入学した学生と、上記(2)の権利を辞退した学生は、本人の希望と1年次の成績により、所属する専攻が決まります。

入学試験から専攻決定までの流れ

各学科の詳細

13専攻の領域を縦横無尽に学ぶ
時間と空間を超えて人間を見つめる文学部

人文社会学科・歴史地理学科・日本語日本文学科・心理学科を構成する13に及ぶ専攻で、人間と社会を多面的に見つめる文学部。1年次は幅広い学問に触れながら自分の興味・関心に合った分野を見つけ、2年次からは専攻を選んで学びを深めていきます。2年次以降も、興味・関心に応じて他専攻の科目を履修することができます。

人文社会学科

現代文化コース‐東アジア文化専攻 哲学専攻 図書館情報学専攻 メディア芸術専攻
社会学コース‐社会学専攻
欧米言語文化コース‐現代国際英語専攻 ドイツ語圏文化専攻 フランス語圏文化専攻

技術や芸術の発展、世界の思想や文化、地域からグローバルまで多様な社会の在り方など、既存の枠組みを超えた広がりが本学科の学問の対象です。多彩な専門分野の教員が、新たな教育を試みながら、柔軟な思考力と表現力を活かし社会に貢献する人材を育てます。小・中・高等学校教員免許に加え、司書・司書教諭・博物館学芸員・社会教育主事・社会調査士といった資格も取得できます。

歴史地理学科

日本史学専攻 世界史学専攻 地理学専攻

歴史学と地理学は“時間”と“空間”という双方の軸から人間の営みを考える学問分野であり、本学科は、東海地方においてこれらを総合的に学ぶ数少ない学科です。1年次より講義と史料講読で基礎知識を身につけ、2年次以降は演習などで専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。史料読解やデータ分析、フィールドワークなどの研究活動を通して、自身の目で生きた地域の姿や歴史を把握します。

日本語日本文学科

日本語日本文学専攻

多文化共生社会の中で、日本語を母語としない人々と共生していくためには、日本の言語や文化への理解や教養が必要です。本学科では「日本語」の歴史的成り立ちや特性について学び、それを起点として「日本文学」や「日本語表現」について探究します。こうした学びは、国語の教員として海外にルーツを持つ子どもと関わるときや、ビジネスの現場で外国人と話すときなど、多様な場面で役立ちます。

心理学科

心理学専攻

人工知能やビッグデータなど、情報技術が発達する社会では、人間の行動や心を研究する心理学の知見が欠かせません。本学科では、心理学の理論を学ぶとともに、実験・実践を通して人間行動の謎を解き明かします。また、少人数教育で学生同士や教員との意見交換を促し、理解を深めます。国家資格・公認心理師の受験資格に必要な科目を開講するなど、資格取得をサポートします。