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学長室だより

ご挨拶

 2023年11月15日をもちまして新しく学長に就任いたしました。職責の重大さに身の引き締まる思いでおります。
 私は、大学は「未来」が溢れる場所だと思っています。社会が革新するとき、その萌芽のほとんどは大学で生じています。学問と研究からこぼれ落ちた果実は、私たちの生活の色彩を豊かにし、暗がりに光を差し入れます。そしてまた大学は、未来ある若者が集う場所です。多彩な青春が謳歌され、思い思いの夢と希望が飛び交うところです。大学は、「未来」が託された場所なのです。
 本学は、第二次世界大戦後の1946年11月15日に、「未来」を託すべく、当時の中部地区では唯一の文系総合大学として創立されました。創立者の思い(建学の精神)として掲げられたのは、「世界文化と平和への貢献」、「国際的教養と視野をもった人材の育成」、「地域社会への貢献」です。これら建学の精神は、デジタル社会である令和の現在においても、色あせるどころか、むしろ輝きを増しているように思います。数十年も前に、これらの普遍性を見抜いていた先人の慧眼には、ただただ敬服するほかありません。
 本学は、これら建学の精神に根ざした教育を長年にわたり積み重ねてきました。送り出した卒業生は16万人に近づき、行政、企業、教育、法曹、会計、芸術、スポーツ等、多様な分野で活躍しています。わが国、とりわけ中部地区の隆盛に大きく貢献してきたと、自負しているところです。
 3年後に本学は80周年を迎えます。愛知大学がこれからより一層「未来」で溢れ返る場所となるべく、学長として粉骨砕身する所存です。
 皆さま、ご支援・ご協力を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

2023年11月
愛知大学  理事長・学長 広瀬 裕樹