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現代中国学部

中国・アジアへの鋭い洞察力が
これからの時代を生きる鍵。


現代中国学部長
教授 砂山 幸雄

「現代中国」の名を冠する学部は、日本では愛知大学にしかありません。これは本学のルーツが20世紀前半の上海に存在した東亜同文書院大学にあることと関わっています。同大学の伝統を継承する本学部は、中国語学習だけでなく、フィールドワーク、インターンシップも現地で行う「現地主義教育」を展開し、「現地」「現場」の人々と協働する力を備えたグローバル人材の育成をめざします。日本は中国との間で起伏に富んだ長い交流の歴史を持ちますが、中国が世界に巨大な影響力を持つようになった今日、より客観的で正確な相互理解が必要です。本学部では、中国語に加えて現代中国の政治・経済・歴史・社会・文化などを総合的に学修し、現地・現場でのアクティブ・ラーニングを通じて成長を促します。学びの舞台は中国大陸にとどまらず、台湾・香港・東南アジアの華人社会を含むアジア中国語圏です。躍動するこの地域の活力を、皆さんの生きる力に役立ててください。

現代中国学部 3つの特長

最先端の中国を学ぶユニークな学部

現代中国を学ぶ日本で唯一の学部。中国の言語・文化・ビジネスなど幅広い視野を持った人材を育てます。

定評ある現地主義教育で大きく成長

2年次に全員が「現地プログラム」で中国・台湾・マレーシアのいずれかへ留学。現地で中国語を学び、大きく成長できます。

3カ国語を操り世界へ羽ばたく人材に

中国語はHSK5級※以上の取得が目標。英語も修得し、3カ国語を駆使して世界で活躍する人材をめざします。
※初級レベル1級から上級レベル6級の6段階に分かれた中国政府公認の中国語資格。

学びTOPIC

現地インターンシップ

初めの一歩を踏み出す勇気を出し
妥協せずにやり切る努力をする。


現代中国学部 現代中国学科4年
小野村 佳奈子さん

3年次に参加した日本航空株式会社天津支店でのインターンシップでは、現場の方からお話を伺ったり、空港のカウンター業務をお手伝いしました。「お客様からご要望があれば、難しそうでも工夫して、できる限り応える努力をする」。妥協しない姿勢を表す、社員の方の力強い言葉がとても印象に残っています。ダブルディグリー・プログラムでの留学中には、中国語実践の機会を増やすため、日本料理店で無償のお手伝いを申し出ました。邪魔にならないようにと遠慮がちに始めましたが、任されたことに次々に対応したり、時には日本人のお客様への通訳を行ううちに、周囲の方々に認めてもらえるようになりました。一歩を踏み出す勇気の大切さを実感しました。

現代中国学科

アジアの人々と現地で語り
手を取り合って世界を開いていく。


アジア圏は世界の重要なビジネス拠点。本学科では現代の中国および東アジアの経済・政治・文化・言語などを、日本との関係や世界情勢を踏まえて学びます。2年次春学期の「現地プログラム」では、全員が4カ月間の留学を体験し、中国やアジアの“今”を肌で感じます。希望者は「現地研究調査」や「現地インターンシップ」「ダブルディグリー・プログラム」などにも参加できます。

TOPIC

南開大学(中国・天津)または東呉大学(台湾・台北)と愛知大学の学位を取得
ダブルディグリー・プログラム


愛知大学の学位に加えて、中国または台湾を代表する名門大学の学位を5年間で取得できるプログラムです。現地プログラム終了後の2年次秋学期から2年間を留学先大学で学んで留学先の学位に必要な単位を修得。4年次秋学期から5年次にかけては愛知大学で卒業に向けた単位修得と卒業研究に取り組み、それぞれの卒業要件を満たした場合、2大学の学位が得られます。

関心のある分野に合わせて2年次から選べる3つのコース

言語文化コース

文化を通じて日中の相互理解に貢献
複雑な文字体系を持つ中国語を言語学的に分析して理解し、高度な中国語コミュニケーション能力を身につけます。また、文学・芸術・社会・歴史・思想など中国文化の特徴を幅広く学び、日中間をはじめ国際社会で活躍できる人材を育てます。

国際関係コース

中国を核に国際関係の観察眼を養成
中国の政治は欧米とは大きく異なります。中国の政治の現実と、背景にある歴史や文化を、欧米などから見た問題点を含めて多角的に考えます。一方的に日本から中国を見るのではなく、中国から見た日本や各国との比較など、国際関係を柔軟に捉えます。

企業コース

交渉力を備えた企業人をめざす
ビジネスシーンで役立つ法知識を身につけ、法的思考力を養います。憲法・刑法などの基本をおさえた上で、民法・商法などビジネスに直結する分野を学びます。専門演習ではプレゼンテーションの技法など、企業人に必須のスキルも養えます。

特色ある学び

キャリアパス・リーダー(1年次)

1年次から「生きる・学ぶ・働く」を考え人生のビジョンを描く
社会や地域、実業界への理解を深め、国際感覚を磨く産学官連携プログラムです。社会人基礎力や人間力を養い、将来のビジョンを獲得することをめざします。「キャリアパス研修」(正課外)では、業界理解講座や現場型タスクおよび「低年次ワークショップ」などに、上級生と一緒に参加します。先輩と活動することで、早期から社会人としてのマナーを身につけ、産学官の現場を体験し、「今」を感じ、考えます。

現地プログラム(2年次)

全員が参加する4カ月間の留学。南開大学(中国・天津)・国立台湾師範大学(台湾・台北)・南方大学学院(マレーシア・ジョホールバル)から選択できます。

現地研究調査(3年次)

中国または台湾で多様な視点から調査
約20名の選抜メンバーが夏季休暇中の10日間、中国または台湾の1都市で、現地の大学生と協同調査に取り組みます。最終日には現地の関係者らを招いて日中学生国際シンポジウムを開催し、中国語で研究成果を発表します。現地社会への理解を深めるとともに、調査研究方法やプレゼンテーションの技術も学ぶことができます。

現地インターンシップ(3年次)

北京・上海・天津での企業研修を含む1年間の長期プログラム
夏季休暇中の約2週間、北京・上海・天津の企業等で行うインターンシップを主軸に、学生の能動的な事前・事後学習を取り入れたプログラム。グローバルな舞台で働くことの意味を考えます。2年次の12月に約20名が選抜され、3年次には正課科目の他、課外実務講座によってビジネスマナーや知識を学びます。研修修了後、現場体験を内省し、12月の成果報告会で発表します。

※ 現地プログラム、現地研究調査、現地インターシップのいずれも、2021年度はオンラインで現地と結んで行われました。

カリキュラム

現代中国学部 現代中国学科 専門教育科目カリキュラム

専門演習・卒業研究テーマ

取得を支援する資格

愛知大学 受験生向けサイト