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現代中国学部

現地を歩き、人々と語り合う。アジアが世界を開く扉になる。

経済成長の著しい中国をはじめとするアジア圏は、今や世界の重要なビジネス拠点。本学科では現代の中国および東アジアの経済・政治・文化・言語について、日本との関係や世界情勢を視野に入れながら学びます。2年次春学期の「現地プログラム」では、全員が4カ月の留学を体験。現地に足を踏み入れれば、躍動感あふれるまちや人々の姿に圧倒され、メディアだけでは知ることのできない中国やアジアのリアルな“今”を肌で感じるでしょう。さらに希望者は現地研究調査や現地インターンシップ、ダブルディグリー・プログラムなどに参加して、世界を舞台に活躍できる能力をめざします。

中国からアジアへ、世界へ視野を広げて考え、ともに行動できる力を鍛えよう。

「現代中国」の名を冠する学部は日本では愛知大学にしかありません。これは本学のルーツが20世紀前半に上海に存在した東亜同文書院大学に発することと深く関わっています。現代中国学部は、同大学の伝統を継承し、中国語学習だけでなく、フィールドワーク、インターンシップなども「現地」で行う「現地主義教育」を展開してきました。「現地」「現場」に立って思考し、「現地」の人々と交流し、協働できる力を身につける―私たちが育成をめざすのは、こうしたグローバル人材です。日本は中国との間で起伏に富んだ長い交流の歴史を持っていますが、中国が世界に対し巨大な影響力を持つようになった今日、より客観的で正確な相互理解がますます必要とされています。本学部では、高い中国語能力を身につけ、現代中国の政治、経済、歴史、社会、文化などを総合的に学びます。しかも、教室での学びに加え、「現地」「現場」での各種のアクティブ・ラーニングを通じて、学習者自身の成長を促すことができるのが本学部の教育の特色です。本学部が学びのフィールドとするのは中国大陸にとどまらず、台湾、香港、さらには東南アジアの華人社会を含むアジア中国語圏です。ダイナミックに変化するこの地域の活力を深く理解し、これからの皆さんの生きる力に役立てていくことを期待します。

特色ある科目・プログラム

ダブルディグリー・プログラム

南開大学(中国 天津)または東呉大学(台湾 台北)と愛知大学の学位を取得

愛知大学の学位に加えて、中国または台湾を代表する名門大学の学位が5年間で取得できるプログラムです。現地プログラム終了後の2年次秋学期から2年間を留学先大学で学んで留学先の学位に必要な単位を修得。4年次秋学期から5年次にかけては愛知大学で卒業に向けた単位修得と卒業研究に取り組み、それぞれの卒業要件を満たした場合、2大学の学位が得られます。


体験談 ダブルディグリー・プログラム
簡体字と繁体字に精通し、HSK6級も取得。

多様な華人の姿に触れたいと考え、現地プログラムではマレーシアへ。ダブルディグリー・プログラムでは台湾を選択しました。東呉大学では現地学生と共に政治学を2年間専攻しました。当初は現地の中国語で行われる授業についていけずとまどいましたが、先生や友人に助けられて乗り切りました。簡体字に加え、台湾で用いられる繁体字にも精通できたことは私の強みとなりました。

現地主義教育 3つの現地体験

グローバル・アジアを体験し、たくましい国際人を育てる。

現代中国学部では、知識・教養としての中国語・中国理解を身につけるにとどまらず、現実の国際ビジネスや文化交流の場面で先導的な役割を果たし、日本と中国とのよりよい関係を築くことのできる、力ある国際人の育成をめざします。このため「現地プログラム」を2年次の必修プログラムとして、また「現地研究調査」「現地インターンシップ」を3年次の正課科目に加えています。さらに2年間の長期留学で愛知大学と留学先大学の2つの学位取得をめざす「ダブルディグリー・プログラム」を実施し、現地での体験を基盤に据えた実践的教育を行っています。

4年間の流れ

1年次

中国語を重点的に学習。ネイティブ教員による授業も多く含み、年間180時間に相当する中国語科目を必修としています。また社会や地域、実業界への理解を深め、国際感覚を磨く産学官連携プログラムの「キャリアパス・リーダー」に参加し、社会人基礎力や人間力を養い、将来のビジョンを獲得することをめざします。

2年次

現地プログラムで全員4カ月間中国、台湾、マレーシアのいずれかへ留学。HSK5級以上が目標。さらに英語も修得しトリリンガルをめざします。帰国後、「ビジネス」「言語文化」「国際関係」の3コースに分かれて学びます。

3・4年次

2年間で培った中国語を活かし、中国の政治、経済、文化、ビジネス、国際関係など、中国をさまざまな角度から学びます。中国で2週間、社会や文化を調査・分析する現地研究調査(フィールドワーク)や、中国の日系企業で、日中ビジネスの足がかりとなる現地インターンシップを行います。

2年次から選択できる3つのコース

対中ビジネスのエキスパートを育成
ビジネスコース


経済力世界第二の中国と第三の日本のビジネスを学ぶことは世界を学ぶこと。ますます拡大する日中間の経済を中心に、日本の内外で活躍できる人材を育成します。しかも中国の経済、産業、金融、貿易や具体的なビジネススキルや交渉力にとどまらず、東アジア全体の経済構造や、政治、外交、社会、文化的背景も踏まえて学習。中国のみならず、日本国内で、世界で活躍する基礎を身につけます。

文化を通じて日中の相互理解に貢献
言語文化コース


世界で最も複雑な文字体系を持つ中国語と、古代文明から続く多民族国家が誇る奥深く多様な文化を学びます。中国語を言語学的に分析して理解し、これをふまえて高度な中国語コミュニケーション能力を身につけると同時に、文学、芸術、社会、歴史、思想などのさまざまな分野から中国文化の特徴を総合的に学ぶことで、日中の様々な局面で、さらには多文化な国際社会で活躍する人材を育成します。

中国を核に国際関係の観察眼を養成
国際関係コース


中国の政治は欧米とは大きく異なります。その現実およびその背景にある歴史や文化を学ぶと同時に、欧米の視点から見た問題点を含めて多角的に考えるのが国際関係コースです。一方的に日本から中国を見るだけではなく、中国からの視点、欧米との比較、東南アジアのまなざし、太平洋の島国からの見方など、多様なものさしを理解し、日中の位置を多面的に考え、世界で活躍できる人材を育てます。

学生の研究

砂山 幸雄ゼミナール

激動する内政と国際関係が中国卓球を世界の頂点に押し上げた。
担当教員:現代中国学部 教授 砂山 幸雄



●私の研究テーマ
「中国卓球はなぜ強くなったのか ―歴史的背景をもとに―」

中国が卓球強豪国になったのは、長年にわたる国策として卓球に力を入れてきた結果です。その背景には、①中ソ対立(1956年~)、②“2つの中国”問題によるIOCなど国際組織からの脱退(1958年~)、③大躍進運動(1958年~)の失敗という、3つの政治的出来事が関係していることがわかりました。たとえば①ではソビエト連邦が力を入れていたバスケットボール・バレーボールなどの種目が下火になり、③では疲弊した国民の健康増進に、季節を問わず手軽に取り組めるスポーツが求められたことなどにより、卓球が奨励されました。その結果、競技スポーツとしての選手のレベルアップとともに、大衆スポーツとしても人気が高まりました。1959年の世界選手権大会で容国団選手が男子シングルス優勝を果たして以来、中国卓球は世界の頂点に躍り出たのです。そして現在の中国は、自国選手の強化にとどまらず他国へのコーチ派遣などを通して、世界的な卓球人気の維持・向上にも努めています。

●私のゼミ活動
研究の過程で、中国卓球と名古屋の意外な関係も明らかに。

中国卓球の強さについては、道具などの技術面から論じた先行研究は少なくありませんが、歴史的・政治的側面から見た研究は少なく、取り組む価値があると思いました。図書館の蔵書やオンラインデータベースを活用して多くの情報を集めたものの、論文執筆は容易ではなく苦しい日々が続きましたが、ゼミ仲間の中間発表を参考に、書き進めることができました。研究を始めた当初、ゼミの砂山先生から「このテーマなら、ぜひ読みたい」と言っていただけたことも励みになりました。3万字に及ぶ論文を集中して書き上げたことで、学生時代しかできない貴重な経験ができたと感じています。実は、名古屋は中国卓球と縁の深い都市で、1971年の“ピンポン外交”が展開された世界卓球選手権大会や1979年の中国IOC復帰の決議が行われたのも名古屋。この地で学ぶ学生として意義ある研究ができ、うれしく思っています。

専門演習・卒業研究テーマ

取得を支援する資格

※1 佛教大学への学費が別途必要です。
※2 豊橋キャンパスにて開講。
※3 初級レベル1級から上級レベル6級の6段階に分かれた中国政府公認の中国語資格。
愛知大学 受験生向けサイト