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学長のことば

2024年度入学式・告辞

告辞
(2024年度入学式)

皆さん、ご入学おめでとうございます。大学を代表いたしまして、心よりお祝い申し上げます。
大学では、活動する世界が、格段に広がります。部活、サークル、ボランティア、アルバイトなど、多種多様で新しい経験に満ち溢れています。交友関係も深まることでしょう。生涯にわたる大事な仲間を得ることが出来る時期でもあります。
愛知大学のキャンパスには、皆さんの未来を豊かにするチャンスが、至るところに存在しています。ぜひ逃さないようにしてください。
その一方で、様々な活動の中心に、勉学を位置づけることは、しっかりと意識してもらいたいと思います。

日々の学びがいかに大事か。 例えば、皆さんは「愛知」という文字を、いつ書けるように、読めるようになりましたか?その瞬間を明確に憶えている人は少ないと思います。これまでの学校生活で「思い出」となると、文化祭や体育会、修学旅行、あるいは部活の大会などといったイベントが中心になるでしょう。しかしながら、「愛知」という文字を学んだ瞬間が無ければ、本学に入学することはなかったかもしれません。今の皆さんの土台は、記憶に残っていないような日々の学びの積み重ねで築かれているわけです。

大学での専門課程での学びは、大変高度で、一見複雑です。ただ、実は、学問は、単純に「面白い」ものです。私たち教員は、「面白い」ので、研究しているのです。ぜひ、我々と一緒に、学問の面白さに浸りましょう。そんな経験は大学でしかできません。

その上で、課外活動も、十分に楽しんでください。コツは一つです。思い切ってチャレンジすること。その積み重ねが、自分を大いに成長させます。
教室の隣の席にいる学生が、実は、驚くようなチャレンジをしている。愛知大学はそのような場所です。
大学生活はあっという間に過ぎていきます。精いっぱい謳歌してください。


2024年4月3、6日
愛知大学学長  広瀬裕樹