2024年度学位授与式・学長告辞
告辞
(2024年度卒業式)
皆さん、ご卒業おめでとうございます。大学を代表いたしまして、心よりお祝い申し上げます。そして、お祝いの言葉に加えて、もう一言、申し上げたいことがあります。
皆さん、ありがとう。
本学のプログラムの中で、素晴らしく成長する姿を見せてくれました。その姿を見ることができるのが、大学に携わる私たち教員、事務職員にとって、この上ない喜びなのです。心から、感謝を申し上げたいと思います。
皆さんの「青春」には、コロナという壁が立ちはだかりました。かつて思い描いていたような大学生活を、完全には実現できなかったかもしれません。私たちが十分な環境を用意できなかったことは、大変申し訳なく思います。しかし、そうした状況の下でも、しっかりと学業を修め、「卒業」に至ったこと、実に素晴らしいと思います。皆さんがそれぞれ伸びやかに大学生活を謳歌し、成長していく姿を見せてくれたことは、私たち教職員だけでなく、皆様の保護者の方々にとっても、何にも代えがたい喜びであったことでしょう。
皆さんはこれから、「社会」という大きな海に出て行くことになります。政治・経済でこれまでの常識が覆るような大きな変化が起きており、その海は荒れているようにも感じます。不安や戸惑いを持っている人もいるかもしれません。もっとも、社会というのは動いていくものです。人が移り変わっていくためです。ですから、結局のところ、いつの時代でも、学び続け、もがき続けなければなりません。しかし、安心してもらいたいのです。本学で学んだことは、これからも学び続け、もがき続ける、正しい基盤になるはずです。
そして、社会では、16万人も存在する「先輩」が温かく迎え入れてくれます。思い切って、飛び込んでいきましょう。その際、「Z世代」という、他人が作った服を着ている必要はありません。皆さんは、皆さんです。他人とは、見方・考え方が違って当然なのです。遠慮する必要は全くありません。自信を持って、これからの人生も謳歌してください。
そして、たまには、本学に顔を出してもらいたいと思います。皆さんがさらに成長した姿を、後輩たちが見たがっています。私たち教職員も楽しみにしています。
皆さんの母校は、(これまでもこれからも)ずっと、ここ(彼の地)にあります。
改めまして、ご卒業おめでとうございます。今後のご活躍を、心より楽しみにしております。
2025年3月24、25日
愛知大学学長 広瀬裕樹
愛知大学学長 広瀬裕樹