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学長のことば

2025年度9月学位授与式・学長告辞

告辞
(2025年度9月卒業式)
皆さん、ご卒業おめでとうございます。大学を代表いたしまして、心よりお祝い申し上げます。
そして、皆さんには、お祝いの言葉だけでなく、感謝の言葉もお贈りしたいと思います。皆さんは、本学のプログラムの中で、素晴らしく成長し、卒業に至ってくれました。成長していく姿を見ることができるのが、大学に携わる私たち教員、そして事務職員にとって、この上ない喜びなのです。ありがとう。心から、感謝を申し上げたいと思います。

皆さんの大学生活は、「コロナ禍」の影響を大きく受けました。かつて思い描いていたような大学生活ではなかったかもしれません。私たちが十分な環境を用意できなかったことは、大変申し訳なく思います。しかしながら、皆さんはあのコロナ禍を乗り越え、学業をしっかりと修められました。実に素晴らしいと思います。
ただ「学んだ」という段階にとどまらずに、「卒業」という段階に達したことに意味があります。途中の景色と、やり切った後の景色は、まったく異なるからです。社会の評価も決定的に異なります。途中どれだけの時間がかかったかは、さほど重要な問題ではありません。

本学の卒業生は16万人を超え、様々な場所で活躍されておられます。その先輩たちのおかげで、「愛知大学卒業」の看板は、大変に高く評価されています。これに皆さんも加わることになるのです。社会は、常に動きがあり、嵐が吹き荒れることもある厳しい環境でしょうが、先輩たちに続き、「愛知大学卒業」を高く掲げ、胸を張って堂々と飛び込んでいってください。
そして、たまには羽を休めるべく、本学に顔を出してもらいたいと思います。皆さんがさらに成長した姿を、後輩たちが見たがっています。私たち教職員も楽しみにしています。
皆さんの母校は、ずっとここにあるのですから。

改めまして、ご卒業おめでとうございます。今後のご活躍を、心より楽しみにしております。

2025年9月18日
愛知大学学長  広瀬裕樹