文字サイズ

出版物紹介

2020年度

原価会計の基礎と応用

書影
著者望月恒男 経営学部教授(共同編著者)、 細海 昌一郎 東京都立大学教授(共同編著者)、田子 晃 経営学部教授(分担執筆者)
出版社創成社
出版日2021年3月30日
ISBN9784794415462
原価計算は、産業革命期のイギリスにおいて生成し、製造業を中心に発達・発展してきた計算技法である。しかし現代社会においてその活用領域は製造業のみならず、サービス業やさらには非営利組織(政府・地方公共団体や病院等)へと拡大されている。今日では、とりわけ原価計算ないし原価情報をいかにしてマネジメントに役立てるかという点に大きな関心が集まっている。
本書では、原価計算の基礎概念および基本手続の解説に加えて、応用分野として管理会計の新トピックスについても考察している。

国研叢書第4期第5冊 「ラサール訳『嘉音遵口罵口挑菩薩之語』一研究と影印・翻刻一」

書影
著者永井 崇弘 福井大学准教授、塩山 正純 国際コミュニケーション学部教授
出版社あるむ
出版日2021年3月25日
ISBN9784863331716
アルメニア人のキリスト者ラサール(Johannes Lassar) の手になる漢訳「マタイの福音書」(1807年)は、インドのフォート・ウィリアム大学副学長のブキャナンより英国カンタベリー大主教へ謹呈されたものである。
このたび、英国ランベス・パレス図書館に所載されるそのラサール訳「マタイの福音書」を翻刻・影印し、漢訳聖書研究における貴重な資料を公開することが出来た。また、本書ではラサール訳で使用された音訳語を早期漢訳聖書のそれと比較検討し、ラサールによる漢訳の道程についても述べている。

~編者コメント~
福井大学学術研究院准教授の永井崇弘氏と塩山正純所員(国際コミュニケーション学部教授)はこれまで科研費プロジェクトとして、近代の中国域外における聖書漢訳のルーツとプロセスを探っています。中国域外でも、インドにおけるプロテスタントによる漢訳聖書として、マーシュマン(Joshua Marshman)とその協力者であるアルメニア人ラサール(Johannes Lassar)によるものが有名で、実はそのオリジナルの新約聖書は愛知大学図書館にも所蔵されています。協力者ラサールにはこれ以前に草稿としての「マタイの福音書」鈔本が存在することが指摘されていましたが、永井、塩山の二名はイギリス、ロンドンのテムズ川畔にあるランベス・パレス図書館(Lambeth Palace Library)における調査で、これまで未発見であったこの鈔本『嘉音遵𡂼口挑菩薩之語』を目にすることが出来ました。このラサールの手になる漢訳鈔本は、1807年当時のインドのフォート・ウィリアム大学副学長のブキャナンより英国カンタベリー大主教へ謹呈され、大主教のロンドンにおけるランベス・パレスの図書館に収められ現在に至っていると考えられます。中国本土から遠く離れたインドの地でゼロからの翻訳であるこの鈔本に記されている中国語は、聖書原典の本文がどのようにして中国語化されたのか、またその中国語はどの地域の方言あるいは官話音が基礎となっているのか等、中国域外での聖書漢訳のルーツとプロセスを解き明かしていく上で、非常に有用な資料となるものです。このたび、ランベス・パレス図書館の影印許可を得て、さらに愛知大学国研叢書として採用され、漢訳聖書研究における貴重な資料を広く共有できることとなりました。

コンビニの闇

書影
著者木村 義和 法学部准教授
出版社ワニブックス
出版日2020年10月8日
ISBN9784847066481
街にはコンビニが溢れている。あるコンビニから少し歩けば、別のコンビニに行き着く。このように一見すると、コンビニは繁栄しているようにも思える。しかし、繁栄しているのはコンビニ本部だけである。加盟店は、24時間営業の強制、ドミナント出店、商品仕入れの強制など、本部からの理不尽な要求に苦しんでいる。本書は、現在、コンビニ加盟店がどのような状況に置かれているのか、なぜそのような状況になっているのか、そして、どのように解決されるべきなのかについて解説をする。

上杉謙信(人物叢書)

書影
著者山田 邦明 文学部教授 著
日本歴史学会 編集
出版社吉川弘文館
出版日2020年9月10日
ISBN9784642053006
戦国武将の人気投票で、織田信長に次いで第2位になった上杉謙信。越後国(新潟県)を本拠とする大名で、はじめは長尾景虎といい、関東上杉家の名跡を継いで、北条氏康や武田信玄と競い合った。毘沙門天の旗印を背に、正義のための戦いを続けたヒーローというイメージがあるが、ほんとうの謙信はどういう人物だったのか。本書は、当時に書かれた古文書などを読み解きながら謙信の行動や領国統治のありさまを跡づけるとともに、謙信自身の書状の文面などを通してその人物像に迫った本格的伝記である。

東亜同文書院卒業生の軌跡を追う

書影
著者藤田 佳久 名誉教授
出版社あるむ
出版日2020年6月8日
ISBN9784863331624
戦前、中国上海にあった本学のルーツ、東亜同文書院(のち大学)はそのグローバル性から世界初のビジネススクールと言われ「、ジャパン アズ ナンバーワン」と称される戦後日本の高度経済成長を書院卒業生たちが支えた。しかし、彼らは帰国の際、スパイ学校出身という不本意なイデオロギー的風評を浴びせられ、以降、口を閉ざした。転機は1989年ベルリン壁崩壊で訪れ、多くのメディアが一斉に注目した。書院の先駆的な教育システムや卒業生の活躍から、その歴史的意味、現代的意義をくみ取ることができる一冊である。

2019年度

自治体組織の多元的分析 機構改革をめぐる公共性と多様性の模索

書影
著者入江 容子 法学部教授
出版社晃洋書房
出版日2020年3月25日
ISBN9784797267945
能力・実績主義、人口減少時代の組織管理、フラット化など、自治体組織の編成や管理、機構改革をめぐる昨今の問題について、その本質を公共性と多様性を軸に多元的に分析する。組織構造そのものの形式的、内在的理解や単体としての組織管理といった論点を超え、主体性を持った個人や組織、制度および社会との相互作用をも動態的に捉える試みを展開している。

漢語の謎 日本語と中国語のあいだ

書影
著者荒川 清秀 名誉教授
出版社筑摩書房
出版日2020年2月10日
ISBN9784480072856
日本語と中国語には共通の漢字語が大量に存在する。その大半は中国から日本へ伝えられたものだが、日清戦争後には日本の近代用語が留学生らによって中国へ伝えられた。また、日本でつくられたと思われていた漢語がヨーロッパ人たちによって先に中国でつくられていたものもある。本書はそうした日中のことばの交流を中心に、日本語の中で異質に見える「電池」「銀行」の「池」「行」等が実は中国語の痕跡であることを指摘し、日本語の「勉強」がむりやりするという中国語と似ているという誤謬を正す。

選挙はまちづくり~わかりやすく・おもしろく

書影
著者松下啓一 元相模女子大学教授、田村太一 株式会社田村組代表取締役、穂積亮次 愛知県新城市長、鈴木 誠 地域政策学部教授
出版社イマジン出版
出版日2020年11月24日
ISBN9784872998610
愛知県新城市が全国から注目されている。2020年6月全国で初めて市長選挙立候補予定者同士が集まり、市民のためにまちの将来や市政に関わる自治体政策の討論会開催を求めた条例を制定したからである。筆者は同条例の検討策定の責任者であり、本書では穂積亮次新城市長と対談形式で本条例の目的と意義を執筆している。

この社会で働くのはなぜ苦しいのか

書影
著者樫村 愛子 文学部教授
出版社作品社
出版日2019年10月21日
ISBN9784861827761
能力・実績主義、人口減少時代の組織管理、フラット化など、自治体組織の編成や管理、機構改革をめぐる昨今の問題について、その本質を公共性と多様性を軸に多元的に分析する。組織構造そのものの形式的、内在的理解や単体としての組織管理といった論点を超え、主体性を持った個人や組織、制度および社会との相互作用をも動態的に捉える試みを展開している。

ドイツの建築規制執行

書影
著者西津 政信 法学部教授
出版社信山社出版
出版日2019年5月30日
ISBN9784797267945
2020年度日本公共政策学会著作賞選定
筆者がドイツの全16州都ほかの建築規制執行に係る法制度及びその運用実態を広範に現地調査して得た成果をまとめたものである。そのねらいは、ドイツの建築規制執行が先進的な行政上の義務履行確保制度と行政執行体制によって、実効的に規制目的を達成していることを明示し、わが国の関係法制度及び行政執行体制の改革のためのモデルを提示することにある。収録情報は、主題の分野に限らず、近時の新型感染症対策などの各種の行政規制にも広く活用できると考える。

2018年度

サバンナのジェンダー 西アフリカ農村経済の民族誌

書影
著者友松 夕香 国際コミュニケーション学部准教授
出版社明石書店
出版日2019年3月31日刊
ISBN9784750348223
第23回(2019年度)国際開発研究大来賞 受賞
フェミニズムと開発政策は女性たちを支援してきたのか?ガーナの現地調査で収集した多彩なデータをもとに、男性と女性の「不可分な」生計関係と経済変化を通じた展開を描いた民族誌。男女の二項対立的な枠組みの限界を浮き彫りにし、女性の経済的な自立を支援してきた政策の矛盾を明らかにした労作。

戦後日本の地域政策と新たな潮流 ―分権と自治が拓く包摂社会―

書影
著者鈴木 誠 地域政策学部教授
出版社自治体研究社
出版日2019年3月30日
ISBN9784880376929
わが国の地域政策の実態と限界を、第二次大戦前から現代にいたる国土計画や国の地域開発政策を実証的に検証し明らかにする。その上で、グローバル競争と少子高齢化が加速する現代に、人々が人間らしい生活を地域社会で実現する上で必要不可欠な社会目標を「包摂社会」と仮定。その社会目標の実現に必要不可欠な地域政策条件を歴史・理論・実証面から初めて明らかにした。