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国際教養学科

多様な文化の比較研究を通して、人間の本質に迫る。

人々が今までの生活の中で、感じてきたこと、考えてきたこと、生活する中での工夫などが、各国の文化として今も残っています。もちろん、時代が変われば、文化も変化していきます。そういった、伝統文化から近年の文化を知ることで各国の"普通"を理解し、国際社会の中でのコミュニケーション能力を高めます。また、異文化と日本の文化を比較する中で、今まで当たり前のように過ごしてきた日本の文化や日本語についてもさらに見つめ直します。

特長

国際フィールドワークで世界に触れる

異文化の中で学び、社会で必要な力を身につける

五感を総動員して異文化を深く理解できることがフィールドワークの魅力です。「国際フィールドワークⅠ」では、事前に学生一人ひとりの興味・関心のある分野について下調べを行い、グループで知識を共有します。この経験を基に2週間の現地調査を行い、帰国後は「国際フィールドワークⅡ」で報告書をまとめ上げます。1年間にわたる活動を通じ、課題発見・解決能力や異文化理解能力を養うとともに、グローバル社会で求められる自身のアイデンティティ確立をめざします。

国際フィールドワーク体験者

若者の恋愛観について韓国でヒアリングを実施。

音楽やドラマを通して、韓国への関心を深めた高校時代。韓国語が学べて、フィールドワークも可能な国際教養学科に進学しました。2年の夏に訪れた韓国北部のスウォンとソウルでは、「先輩たちがまだやっていない調査を」と考え、若者の恋愛観をテーマにしました。学生3人で協力し、現地の大学生にも助けられながら100件の聞き取り調査を実施。そこからわかったのは、韓国人の恋愛表現が日本人よりもオープンだということでした。たとえば、記念日などに花束や指輪をパートナーに贈る習慣は、日本以上に根づいていました。帰国後は、1人あたり10ページのレポートを作成し、16人の参加者で1冊の報告書を完成させました。3年次からは、「日常の文化人類学」をテーマに掲げるTablero先生のゼミに参加して、韓国以外の国や地域にも視野を広げて研究を進めます。

地域・フィールドによる3つのコース

アメリカ研究コース

アメリカ地域への理解を深め、異文化理解に基づく国際コミュニケーション能力を活かして、国際的な場で活躍できる人物をめざす人の研究分野です。
日本・アジア研究コース

日本およびアジアの言語と文化への深い理解を基底とし、さらに欧米についての知見も併せ備えた、国際的な視野を持った人物の育成をめざします。
ヨーロッパ研究コース

世界を理解する上で欠かすことのできないヨーロッパ地域への基本的な理解を深めるモデル。ヨーロッパ地域を含む広い地域との交流に貢献できる人物をめざします。

専門理論研究領野

グローバルスタディーズ

事業論理の基本を理解し、将来いかなるビジネス分野に進んでも常にグローバルな視野の中に自分を位置づけて活動できる人を育てる研究分野です。
カルチュラルスタディーズ

多様な文化を理解できる広い視野と、異文化理解に基づいた深い国際コミュニケーション能力を備えて、国際的な場で活躍できる人物の育成をめざします。
国際観光学(異文化理解)

グローバルな観光事業・産業に携わりたい人のモデル。文化間交流や国際親善、さらにはこれらを通じた地域振興も促進できる人を育てることが目標です。

専門演習紹介

Tableroゼミナール

日常の生活文化を、文化人類学の視点で見つめ直す
担当教員:国際教養学科 教授 Tablero Francisco Javier

文化人類学的に異文化を比較考察する。
多くの日本人にとって、ベランダで布団を叩く音は日常の生活音の一部に過ぎないでしょう。しかし布団叩きの習慣がない在日外国人は、それを耳障りな音だと感じます。日常の何げない音や色は文化というフィルターを通して知覚されるものであり、同じ音でも生まれ育った文化によって解釈が変わるのです。私は文化人類学的な視点から日本文化の考察および文化的比較を行っており、「ノイズとしての音の知覚」も、そうした研究テーマの一つです。また大学院留学中に相撲部屋で3年間のフィールドワークを行い、力士と生活を共にしながら相撲部屋制度と日本の家父長的家制度の類似点と相違点について研究しました。当時の研究を踏まえて、外国人力士の活躍など相撲のグローバル化についても考察を進めていきたいと考えています。

ゼミナール・ダイジェスト

黄色いキャラクターの社会的役割と可能性を探る。
3年次から卒業論文に向けて研究を進めているTableroゼミ。今回の発表者の研究テーマは「黄色いキャラクターの社会的役割と可能性〜ジェンダー論的視点から〜」。映画『ミニオンズ』で人気のミニオンやピカチュウ、スポンジボブなど、黄色いキャラクターは多い。発表者は、女性を赤色、男性は青色で表すトイレの表示など色の社会的な役割に着目し、黄色いキャラクターのジェンダー論的な考察を試みている。発表では海外での黄色のイメージなどを解説しながら、今後の計画と方向性について報告した。続く質疑応答では、「英語のyellowには、裏切りや臆病といったマイナスイメージがある」という点に質問が集まる。ある学生が「海外での黄色いキャラクターにも、裏切り者といった人物造型があるのですか」と尋ねると、発表者は「シンプソンズなど、愉快な人物として描かれていることが多いと思います」と回答。色そのものではなくyellowという単語にネガティブなイメージがあるのではと推察した。さらに「発表者自身の、黄色いキャラクターに対する意識についても記述があった方がいいのでは」という意見が出ると、Tablero先生が「再帰的に自己を振り返る自己エスノグラフィーは重要な要素です。 さらに“なぜこのテーマを選んだのか”“なぜジェンダーに着目したのか”といった自問を行っていくと、研究の意義がより明確になるでしょう」とコメント。その後、話題は日本での黄色のイメージや色彩心理学に及び、議論を深めていった。


ゼミナール・卒業研究テーマ

免許・資格一覧

※1 佛教大学への学費が別途必要です。
※2 豊橋キャンパスにて開講。
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