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心理学科

豊富な実験・実践を通して人間行動の本質に迫る

心理学とは、人の行動を科学の目で分析し、それを実践に活かすための理論であり技術です。この学科では、心理学上の理論を学ぶとともに、さまざまな実験・実践などを通して人間行動の謎を解き明かします。基礎を身につけたあとは「認知心理学」「行動心理学」「発達・教育心理学」「臨床心理学」「比較心理学」「産業・健康心理学」といった領域に分かれ、専門性を深めます。

トピックス

人間のこころに迫る教育と実践

公認心理師について

公認心理師とは、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析、(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助、(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助、(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を業とする者をいいます。2015年9月に公認心理師に関わる国家資格法案が成立しました。これまで臨床心理士の有資格者を多数輩出している本学文学部心理学科でも、本国家資格の大学院受験資格を得るための対応カリキュラムを2018年度からスタート。資格をめざす学生はキャンパスでの学びに加え、医療機関や福祉施設など臨床のフィールドで80時間以上の心理実習を経験します。地域の専門家と連携しながら将来の心理職専門家を養成します。


入学試験からの流れ

入学試験からの流れ

心理学科 カリキュラム

専門教育科目ピックアップ

発達心理学

生涯にわたって発達する人間の心理とは。

かつて人間の成長は、青年期にピークを迎えその後は老化していくと考えられていました。しかし、その後、「人間は一生涯発達し続ける」と考え、乳幼児期から老年期までの各年齢段階の発達課題を想定したのが、エリクソンの心理社会的発達理論です。「発達心理学」では、人間の生涯にわたる心身の発達の諸相とともに、その発達に影響する諸要因の寄与率を解き明かします。とりわけ人間の発達における遺伝と環境的要因の寄与率の解明は、重要なテーマの一つです。近年の研究では、たとえば、青年期における人間のパーソナリティに関して、環境的要因の影響だけでなく、遺伝的要因の影響も無視できないことが解明されています。授業ではエリクソンやピアジェなどの理論を中心に、各年齢段階における心身の発達について主に学びます。

専門演習紹介

吉岡ゼミナール

行動心理学の実験を通して、人間行動の不思議さに迫る
担当教員:心理学科 准教授 吉岡 昌子

環境を変えれば行動は変わる。それが応用行動分析学の考え方。
父親の健康を考えて食生活の改善を勧めたい学生がいます。しかし現在の食生活の害を指摘するだけでは長年の習慣は変えられません。ならば、健康な食事をとることで父親にとって望ましいことが起こるように環境を整えたらどうでしょう。私の専門分野である応用行動分析学では、「環境が変われば、行動は変わる」と考えます。人はなぜそのように行動するのか、その原因を性格などの内的な要素に求めるのではなく、どのような環境がその行動を支えているのかに着目します。人の行動を変えるために性格まで変えることは容易ではありませんが、環境を整えることは可能です。応用行動分析学は、企業で働く人のパフォーマンスの向上、スポーツ選手へのコーチング、子どもの教育・支援など、幅広い分野で活かすことができます。

ゼミナール・ダイジェスト

利益が伴うギャンブルに、人はより慎重に取り組むのか。
行動心理学に関わる自由なテーマで研究を進める吉岡ゼミ。この日は3年次ゼミ生9人が集まり、卒業論文に向けた研究計画などを発表した。「ギャンブル」の研究に取り組む学生の報告。「利益が伴わない単なるゲームと利益を伴うギャンブルでは、プレイヤーの慎重さはどう変化するのかを予備実験で調べました」。被験者は1から10までの数字を一つ宣言した後で10面ダイスを振る。「7」と宣言して7以下の数字が出れば勝ちで3点(=10-7)が得られるが、8以上なら負けで3点没収。大きな数字を宣言すれば勝率は上がるが得点は少なく、小さな数字ならその逆になる。参加者をギャンブル群とゲーム群に分け、前者には得点に応じて利益が出る(お菓子がもらえる)と教示し、2回実験した。「2回の実験では得点の傾向が非常に異なり、個人差が大きく出ました」。“慎重さ”を数値化する方法に改善の余地があること、参加者数が十分でなかったことが課題、と振り返った。他の学生からは「お菓子を“利益”と感じない参加者もいたのでは?」という的を射た指摘も。また、「戦術の個人差は得点では測れないので、アンケートも行っては」という案や、“慎重さ”のよりよい評価方法について意見が出された。吉岡先生が「カジノ合法化の動きで依存症の問題が議論されるように、ギャンブルは社会的にも重要な研究テーマ。指摘された点を今後に活かしましょう」と締めくくると、次のゼミ生による「部室はきれいになるのか~具体的指示と成果の可視化による片づけ習慣の形成」の発表に移った。


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