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世界を視野に入れて中国・東アジアの今後を考察する。

現代の中国および東アジアの経済・政治・文化・言語について、日本との関係や世界情勢を視野に入れながら学んでいきます。1年次には今後の学習に不可欠なツールとして中国語の修得に努めるとともに、2年次春からの「現地プログラム」に備えます。帰国後は、現地で得た問題意識をもとに所属コースを決定。専門演習で研究を深めるほか、希望者はさらに現地での調査やインターンシップに取り組むことができ、国際社会のさまざまな舞台で活躍できる人材をめざします。

現場主義に基づいた実践的な学びで、真の国際人に求められる力を養う。

グローバル人材=外国で活躍できるというイメージが強いですが、必ずしもそうではありません。製造業が盛んな愛知県には、すでに多くの外国人労働者が身近に生活しており、異文化背景を持つ人々との共生が当たり前になりつつあります。そうした環境こそがグローバル社会であり、その中で課題を解決しながら協働できる人がまさにグローバル人材といえます。本学部では2年次に4カ月間、中国・台湾・マレーシアのいずれかに語学留学する「現地プログラム」を全員が経験します。3年次以降は「現地研究調査」や「現地インターンシップ」といった、より実践的なプログラムを用意しています。語学力とコミュニケーション能力はイコールではありません。見知らぬ人といかに意思疎通を図るか、異文化背景を持つ人にいかに自分を理解してもらうか。現地で体当たりで学んだ経験は、語学力だけでなく異文化理解力やプレゼンテーション能力、さらには主体性や行動力といった、真のグローバル人材となるために不可欠な力を育ててくれます。また、日本人は外国人と比べ自国について多くを知りません。日本文化のすばらしさを外国人から教えられることも多々あります。アジアを中心に幅広く世界を体感しながら、同時に日本についても学び、日本人としてのアイデンティティを確立することにも注力します。確かな語学力養成カリキュラムと、現地主義に根ざした実践的な学びを通じて、中国だけにとどまらず広く国内外で活躍できる人材を育成することが、本学部の使命だと考えています。

トピックス

ダブルディグリー・プログラムに挑戦。

愛知大学と南開大学の2つの学位が取得可能。
※2016年度より、南開大学に加え、東呉大学(台湾)でも開始。
2年次の現地プログラムで感じたのが、中国語でのコミュニケーションの楽しさでした。帰国後、長期にわたって現地でもっと中国語を学びたいと考え、ダブルディグリー・プログラムへの参加を決めました。世界中から優秀な学生が集まる南開大学で学べることに加え、愛知大学と両方の学位を取得できるのが大きな魅力です。私が在籍する漢語言文化学院では語学の授業は少なく、中国の政治・経済・文化・文学について中国語で学んでいます。中でも、今の中国経済を学ぶ「当代経済」は、中国の現状と展望を知ることができる、とても興味深い講義の一つです。このプログラムの特長は、中国人だけでなくロシア・ヨーロッパ・東アジアなど、文字通り世界中の留学生と交流できること。留学当初は自信がなく、自分からほかの学生に話しかけることができませんでしたが、今はクラスメイトから「日本人は消極的で、いつも一人で勉強しているイメージだったけどキミは違うね」と言われるほど積極的に会話できるようになり、多くの留学生からさまざまな刺激を受ける毎日を過ごしています。

3つの現地教育、合同報告会を開催。

グローバル人材育成への取り組みを、総合的に検証・評価。
現代中国学部の現地主義教育を体現する「現地プログラム」「現地研究調査」「現地インターンシップ」の初となる合同成果報告会「グローバル人材と現地主義教育成果報告会」が、2016年1月7日に開催されました。本学部のさまざまな取り組みが、文部科学省「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援《特色型》」に採択され4年を経た今年、国際的な人材育成の観点から総合的に活動報告会を検証・評価し、現地教育の意義と効果を改めて再確認することがねらいです。各プログラムの活動報告では学生によるプレゼンテーションが行われ、聴衆からは活発な質問が飛び交いました。発表する学生にとっても他の現地教育活動を知る初の機会となり、自身の活動を振り返る絶好の場となりました。来賓には各方面からの方々に加え、現代中国学部2期生で「世界が尊敬する日本人100人」※にも選出されるなど、グローバルに活躍する山田耕平氏を招き、貴重なご講評をいただきました。成果報告会では山田氏の基調講演も行われ、いま世界で求められる人材像についてリアルな体験を交えて語っていただきました。※2006年Newsweek誌による。

4年間の流れ

中国語を重点的に学習。ネイティブ教員による授業も多く含み、年間180時間に相当する中国語科目を必修としています。
全員4カ月間中国、台湾、マレーシアのいずれかへ留学。HSK5級の語学力をめざします。帰国後、「ビジネス」「言語文化」「国際関係」の3コースに分かれて学びます。
2年間で培った中国語を活かし、中国の政治、経済、文化、ビジネス、国際関係など、さまざまな角度から学びます。中国で2週間、社会や文化を調査・分析する現地研究調査(フィールドワーク)や、中国の日系企業では、日中ビジネスの足がかりとなる現地インターンシップを行います。
現地主義教育3本柱
現地プログラム
中国・台湾・マレーシアのいずれかへ、4カ月の全員留学。

現代中国学部の最大の特長といえるのが、この「現地プログラム」。2年次春学期に全員が4カ月間留学します。2015年度から従来の実施拠点である南開大学(中国・天津市)に加え、国立台湾師範大学(台湾・台北市)と南方大学学院(マレーシア・ジョホールバル)が加わりました。国立台湾師範大学は、台湾屈指の総合大学。中でも「国語教育センター」が有名で、その中国語教育は世界的にも高く評価されています。また、南方大学学院はマレーシア初の華人系大学で、多民族国家というマレーシアならではの環境の中で、中国語に加えて英語も学べる学習環境です。いずれの「現地プログラム」も、授業ではネイティブ教員のもと、中国語運用能力の向上をめざすことはもちろん、京劇、美術、二胡などの中国伝統文化を学びます。また、南開大学や国立台湾師範大学では、語学パートナーやチューター制度を利用して、現地の中国語表現を身につけるとともに、若者たちの考え方や異文化を吸収します。南方大学学院では、参加者全員が中国語のほかに英語のパートナーを活用し、2言語修得をめざしています。
現地研究調査
中国・台湾を、企業・都市・農村の3視点で調査。

現地研究調査は、学部開設時から続く現地主義教育の一つで、現代中国学部3年次の希望者から選抜された約30名が、中国の1都市で夏季休暇中の15日間、企業班・都市班・農村班に分かれて現地の大学生と共同研究調査に取り組みます。第17回となる2015年度は重慶市で実施されました。成果は、調査関係者および現地大学生を招いて最終日に開催される中国語による「日中学生シンポジウム」で発表されます。実践の中でフィールドワークの技法を身につけ、現代の中国社会や異文化理解を深化させると同時に、中国語能力とプレゼンテーション能力をみがくことのできるプログラムです。
現地インターンシップ
1年間にわたるプログラムでグローバルな就業力を。
「現地インターンシップ」は、現地主義教育の3本柱の一つとして2005年からスタートしました。中国の現地日系企業で中国語を用いて、就業研修を行うものです。本プログラムは夏季休暇中の約2週間と、その事前・事後学習を含め、1年間にわたる長期プログラムです。2014年度からはPBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)の要素を取り入れました。研修の中で身につけたさまざまな能力を、実際の社会生活の中で活かすことができるよう、その活かし方を集中的に考え、潜在的能力を有機的に機能させる取り組みです。まず2年次の12月に希望者の中から約20名のメンバーが選考され、自主勉強を開始。3年次の4月からは正課科目以外に課外の各種講座を受講し、設定した課題やプレゼンテーションスキルなどの向上に取り組みます。8月には北京・上海・愛知県(留学生が対象)に分かれて2週間の研修を実施、帰国後、事後学習を経て11月に成果報告会を開催し、最終的に報告書を完成させます。このほか、次年度参加学生への指導にもあたります。こうした取り組みを通じ、学生は自身の将来キャリアに必要な能力とは何かに気づき、広くアジアで活躍できる人材へ成長しています。

2年次から選択できる3つの専門分野

対中ビジネスのエキスパートを育成
ビジネスコース
ビジネスを通じて日本と中国を結びつける人材を育成します。中国の経済、産業、政治、外交、日中関係などを、社会的・歴史的な背景もふまえて学習。貿易や投資を含む対中ビジネスの概要を理解するとともに、商取引に関する具体的なスキルやビジネス交渉力を身につけることができます。
文化を通じて日中の相互理解に貢献
言語文化コース
中国語が持つ特質を言語学的に分析して理解し、これをベースに高度な中国語コミュニケーション能力を身につけます。さらに文学、芸術、社会、歴史、思想などのさまざまな分野から中国文化の特徴を総合的に学ぶことで、日中間の懸け橋となる人材をめざします。
中国を核として国際関係の観察眼を養成
国際関係コース
中国の政治や国際政治経済の理論について、欧米や日本と比較しながら学びます。また、欧米や日本の対中国観を学ぶことで、国際社会における中国の位置を明らかにします。さらには、日本と中国、その他の国々を含む複数国間の関係を理解する力を養い、世界で活躍しうる人材を育てます。

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