水明館は、岐阜県下呂市にある温泉旅館で、昭和7年に創業した。水明館がある下呂温泉は、日本三名泉の一つとして知られており、古くから多くの人が訪れてきた。
館内にはさまざまなタイプの客室や温泉、食事を楽しめる施設があり、宿泊を通して下呂温泉の魅力を感じられるようになっている。また、長い歴史の中で大切にされてきたおもてなしを受け継ぎながら、現在の旅行者のニーズにも対応している。
水明館は、2025年に開催された「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」において、総合1位に選ばれた。さらに、おもてなし部門と料理部門でも1位を獲得している。
長い歴史を持つ水明館は、旅館として宿泊する場所を提供するだけでなく、温泉や料理、おもてなしを通して下呂という地域の魅力を伝える役割も担っている。
福利厚生水明館は研修会の充実、社員寮、館内利用割引、社員食堂、託児所など、福利厚生が充実している。
社員寮は、下呂の強みである天然温泉が付いた部屋や大浴場を利用できたり、託児所は、従業員は無料で利用できたりすることから生活支援制度が手厚いとわかる。
また具体例として資格補助が挙げられる。日本の宿おもてなし検定というサービス業の資格がある。一級合格者は全国で45名ほどで非常に難しい中、水明館では今年2名が一級に合格した。
こうした福利厚生の数の多さや実績は、働きやすい職場環境を作ると同時に水明館の伝統を守ることにつながるといえる。
キャリアアップ水明館には、社員一人一人が個人としてスキルを高められると同時に、組織全体でも成長し続けられる強固なキャリアアップの仕組みが整っている。
具体的には、入社後約二か月間にわたり全部署を研修する制度が用意されている。「旅館は全てつながっている。」という考えのもと、入社前のイメージと現実のギャップを事前にしっかりと埋め、全部署とスムーズに連携できる土台を作っている。さらに、この研修を行うことで視野が広がるため、当初は想定していなかった部署に自分の適性や新たな可能性を見出し、活躍の場を広げることも出来る。
また、組織全体の連携だけではなく個人が主体的に成長できる仕組みとして「成長シート」が導入されている。会社から一方的に点数で評価されるのではなく、自分が成長したい項目を自ら設定し、半年で振り返る「自分との約束」の仕組みになっている。この仕組みを通して、自己分析や将来のビジョンを描くことが可能になる。
水明館には、こうした個人と組織の両面から成長を支える環境が整っている。長い歴史を守り続けるだけでなく、常に挑戦し続ける水明館だからこそ社員一人一人の夢やキャリアを確かに実現することが出来る。
求められる人材求められる人材としては、「貪欲性」「協調性」「探求心」を持つ人物である。
特に「貪欲性」については今の学生に少なく、「貪欲性」を持つ学生は、成長しようとする意欲が強く、主体的な姿勢が社会に出てから強いと考えられている。
そしてその前向きに挑戦する姿勢は本人の成長にも、会社の成長にもつながるため、企業側も求めている。
さらに、接客業は人と直接的にかかわる仕事であるため、「対応力」が求められる。
不測の事態や緊急時にも落ち着いて、お客様第一に動くことが重要となる。
他にも素早く動ける人、物事をはっきりを言える人材も貴重な存在で求められている。
このようにお客様のために心やサービスを尽くす観光・接客業では、積極的な姿勢や、お客様・社会のニーズ以上の対応をできるかが重要になってくる。
就活生へのメッセージ
今回お話を伺った福岡さんからは、「積極性・協調性・貪欲性を持ってほしい」というメッセージをいただいた。特に、今の学生には貪欲に物事に取り組む姿勢が少ないと感じているため、ぜひ今のうちから意識してほしいとのことだった。
また、ホテルの仕事は、お客様の前で行う接客だけではなく、その裏で行われる準備や、他のスタッフを支える仕事も重要であると教えていただいた。学生が抱いている仕事のイメージと、実際の業務にはギャップがあることも多いからこそ、目に見える部分だけで判断せず、物事を幅広い視点から捉えることが大切だと学んだ。
さらに、「入社後すぐに自分が理想とする部署や仕事に携われるとは限らないが、どのような経験にも必ず学びがある」という言葉もいただいた。希望とは異なる環境であっても、そこで何を学べるのかを考え、積極的に行動することで、新たな可能性や将来のキャリアにつながっていく。
今回の取材を通して、就職活動では「どの企業に入るか」だけでなく、「与えられた環境でどのように学び、成長していくか」という姿勢も大切なのだと感じた。就活生の皆さんにも、今のうちから積極的に挑戦し、周囲と協力しながら、貪欲に学ぶ姿勢を大切にしてほしい。