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地域政策学部 各コース

食農環境コース

食の生産と消費を見つめ 地域活性化につなぐ

国際的な食料問題、わが国の食料自給率の低下、食の安全をおびやかす生産・流通上の問題、農業後継者不足や農地減少による生活環境・自然環境の悪化、さらに子どもの孤食化まで、食料の生産・消費をめぐる問題は多様化・複雑化しています。2018年に誕生した「食農環境コース」では、こうした問題の解決につながる地域政策の立案・遂行を通して、農業や水産業を新たなコミュニティビジネスへと発展させ、ひいては地域活性化に貢献できる人材の育成をめざします。豊橋キャンパスがある東三河および遠州地域は全国でも有数の農業生産地です。この恵まれた環境を舞台として、農業の多様性と、環境維持をはじめとする農業の多面的な機能への理解を深めます。

食農環境コースの関心領域


専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ
想定される主な就職先

科目紹介

地域政策学部 教授 藤井 吉隆
6次産業化論
地域政策学部 教授 藤井 吉隆

収穫した農産物を使って料理を提供する農家レストラン、農家と地域住民の連携によるグリーンツーリズムなど、農林水産業に他の産業形態を取り入れた新しいビジネスが広がりをみせています。このように生産者(第1次産業)が、加工(第2次産業)や流通・販売・ サービス(第3次産業)も行って生産物の付加価値を高める取り組みを、「6次産業化」といいます。授業では、6次産業化の展開パターン、経営戦略などの知識を身につけ、農業や地域の特色を活かして6次産業化を構想する手法を学びます。6次産業化は、社会のニーズを取り込みながら農業や地域活性化の可能性を広げていきます。食と農を包括的に捉え、これからの農業について考えましょう。

公共政策コース

公共的な問題を発見し、解決策を提案する

地域や社会といった公共空間のあり方を、自治・行政・財政・福祉・安全などの面から具体的に考え、優れた政策提案能力を身につけます。それは、問題を発見する能力であり、また、データを集めて分析し、論理を組み立て、相手を説得する能力です。こうした能力を身につけるために、持続可能な自治体(市町村など)の財政や福祉、リスクコミュニケーション、合意形成のための自治や協働、政策のプロセスなどを学びます。フィールドワークやゼミでは、自治体の政策現場の課題を学生が自ら分析し、自治体に提案することも行います。他では得ることができない実践的学習を経て、住民や顧客が本当に望んでいることを読み解き、それに応える「地域貢献力」を養います。

専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

地域政策学部 教授 鄭 智允
地方行政論
地域政策学部 教授 鄭 智允

2000年以降、分権の時代といわれましたが、平成期に行われた市町村合併によって全国の市町村の数は3,251(平成元年)から1,718(平成30年)にまで激減しました。その結果、多くの自治体の行政区域が拡大し、市町村は住民にとって身近な存在ではなくなりつつあるともいえます。しかし、市町村は地域の主体である地域の住民や法人・団体の要望を聞きながら舵取り役を担っていかなければなりません。さらに私たちが生活する地域そのものも、国の政策に従うだけではなく、主体的な存在として、その特性を活かした地方自治に取り組む必要があります。本講義では、市町村や地方自治の意義や制度を理解し、近年の課題や新たな取り組み事例を通して考察することで、地域行政の未来像を模索します。

地域産業コース

地域貢献を踏まえた企業活動、自治体の産業政策を提言する

主に地域経済・産業の理論と現状、地域企業の事業活動、広域交通・情報といったインフラ整備、企業誘致といった行政の産業政策などについて学びます。学びの対象は一般企業の他、NPO・NGOや農協・病院などの非営利組織の活動などにもおよびます。地域社会には少子高齢化や人口減少、国際競争、生活格差などさまざまな問題が広がっています。こうした地域の問題を企業や行政とともに考え、問題の本質を明らかにし、政策を提言する力を養うことが本コースの目標です。そのために民間企業経営者や地方自治体の職員を講師に招いたり、産業見学会などを企画したりもします。地域経済の現場に学び、地域活性化の具体的提案を行うことが目標です。

専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

地域政策学部 教授 鈴木 誠
中小企業論
地域政策学部 教授 鈴木 誠

2011年に起きた東日本大震災では、被災地の多くの中小企業が多重債務により倒産し、社会問題となりました。全国から従業員が集まる大企業と異なり、中小企業の多くは地域住民が正社員やパートとして働いています。中小企業の倒産によって住民は雇用機会を失い、人口の減少や経済の低迷といった地域全体の衰退を招くのです。従来の中小企業論では大企業との関係性や賃金格差などがメインテーマとなっていましたが、近年では行政や地域コミュニティとの連携、災害時も事業を継続し雇用を創出できる体制づくりが注目されています。授業では地方自治体の中小企業政策に焦点を当て、とくに防災の観点から中小企業と地域の関わりを考えていきます。

まちづくりコース

魅力あるまちづくりのための実践的スキルを学ぶ

あなたは、自分が生活している「まち」のことをじっくりと考えたことはありますか?自分の「まち」にどのような問題があり、どうすれば魅力的な「まち」になるのだろう―そのように考えていくことが、「まちづくり」のスタートラインなのです。本コースでは、これからのまちづくりを担う人材を育てるために、都市・農村計画や地域構造などの基礎知識の修得、社会実験による問題発見と解決手法、GIS(Geographic Information System・地理情報システム)や住民参加によるワークショップ技術などの実践的学習を進めています。こうした技術修得の体験は、まちづくりだけでなく、行政・企業・NPOなどの活動に活かすことができます。まちづくりコースは「まちづくり」を実践します。

専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

都市計画学
地域政策学部 教授 戸田 敏行

都市の成長・拡大を前提とした従来の都市計画は、近年の少子高齢化や人口減少に伴って大きな転換期を迎えています。そんな中、豊橋キャンパスの位置する三遠南信エリアは、愛知県東三河・静岡県遠州・長野県南信州の3地域で従来の行政区域を越えた画期的な都市計画に取り組んでいます。地域をつなぐ自動車道の整備や産業の連携、文化の交流など活発な地域間連携が進んでおり、未来の都市計画を考える上で多くのヒントがあります。授業では都市形成の歴史や社会思想との関わり、技術発展の影響も踏まえつつ、都市計画の基本的な考え方と計画手法を学びます。三遠南信エリアをはじめとする国内外の事例を通じて、これからの都市のあるべき姿を考えましょう。

地域文化コース

多文化への理解を深め、地域文化の振興に活かす

それぞれの地域には、人々と自然環境との共生の中で築かれてきた文化があります。その地域文化がどのように形成されてきたのかについて知ることは、よりよい地場づくりに不可欠です。また、近年では、地域の文化が地域資源としてさまざまな形で活用される傾向にありますが、それは新たな地域文化の創出にもつながります。たとえば、地域の古いまち並みが保全されることで、観光資源として活用されることなどがそれにあたります。本コースでは、グローバルとローカルという2つの大きな視点から地域文化にアプローチするため、歴史地理学・文化人類学・民俗学・言語学・異文化論などについて学ぶことによって地域文化の振興を担う人材を育成します。

専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

地域の食文化
地域政策学部 教授 印南 敏秀

寿司というと江戸前寿司を思い浮かべる人が多いと思いますが、かつて寿司は家庭の保存食であり、全国各地でさまざまな寿司が作られていました。東海地方ではシイタケやニンジン、角麩などを煮て具にした箱ずしが、祭りなど行事の折にふるまわれました。また味噌煮込みうどんや味噌カツなどの「名古屋めし」は、味噌や醤油など醸造業が盛んなこの地方ならではの食文化といえるでしょう。しかしこうした地域の食文化は、食の欧米化や外食産業の発展とともに独自性を失いつつあります。食は本来、その地域の気候や自然、文化や歴史と密接に関わり受け継がれていくものです。東海地方の食を通して地域の特色を知り、生活文化の変遷を探ります。

健康・スポーツコース

スポーツで地域に貢献できる人材を育てる

健康・スポーツコースのねらいは、少子高齢社会における健康づくりとスポーツ振興の政策や施策を学ぶことです。現代社会においてスポーツには、健康づくりだけでなく、まちづくりや地域経済の活性化の役割も期待されています。こうした中、スポーツを通じて地域社会が抱える課題の解決や地域貢献ができる人材を育成します。そのために、健康科学やトレーニング科学、健康スポーツ政策論や地域スポーツ運営論、スポーツ産業論やスポーツ経営学など、健康とスポーツに関する諸理論や科学的知見について幅広く学習します。本コースでは、地域貢献活動やスポーツ現場でのフィールド調査、インターンシップやボランティア体験などの多彩なフィールドワークにあります。

専門演習・卒業研究テーマ

専門演習 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

スポーツ心理学
地域政策学部 准教授 尼崎 光洋

皆さんは、緊張した時に深呼吸をして、気分が落ち着いたことはありませんか。実は、緊張によって不規則になった浅い呼吸を深呼吸によってコントロールしたことで、気分が落ち着くのです。このようなリラクセーション技法をはじめとしたメンタルトレーニングを授業では学びます。また、どのような練習方法によって効率よく技術の習得ができるのかなど、学生自身がスポーツ心理学の実験に参加し、データの収集から分析を通じて基礎を学びます。さらに、競技力向上に関する知識だけでなく、スポーツがもたらす心身の健康増進についても学びます。人生100歳時代が到来した昨今、スポーツ心理学を通じて、スポーツの価値を再発見してほしいと思います。