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地域政策学部 各コース

まちづくり・文化コース (2022年4月再編)

地域文化の視点から魅力ある「まちづくり」を考える

「まちづくり」のスタートラインは、どうすれば魅力的な「まち」になるのだろうか?と考えることです。「まちづくり」にはどこにも通用する唯一の処方箋はありません。なぜなら、地域にはそれぞれ築かれてきた歴史や文化があるからです。まちづくり・文化コースでは、地理学やツーリズム、都市計画、歴史学、言語学、異文化論、文化政策論などの基礎的な知識と、データ分析やフィールドワーク、ワークショップ、デザインなどの技術を基に、社会実験による問題発見と解決手法を提示するなどの実践的学修を進めています。こうして学んだ知識・技術・経験は、行政・企業・NPOを問わず卒業後の活動に役立ち、グローバル・ローカルを問わず地域の文化を理解した豊かな生活につながります。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナール 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

ツーリズム文化論
地域政策学部 教授 安福 恵美子

一般的に、“観光(ツーリズム)は、人々が各地の有名なスポットを見物すること”と思われがちですが、観光にはさまざまな形態があり、そこには多くの異なる立場の人々が関わっています。この授業では、人々を魅了する観光資源の価値が決められるプロセスに注目します。たとえば、古いまち並みの景観がどのように保全され、それが観光資源としてどのように活用されているのか、また地域における祭りやイベントが観光とどのように関わっているのか、などについて学びます。そして、観光を目的とした人々が地域の外から訪れることが「まちづくり」と密接に関わる「観光まちづくり」のために必要なことを地域観光のプロデュースという視点から考えます。

経済産業コース (2022年4月再編)

自治体の経済政策・産業政策を提言する力を養う

主に地域経済・産業の理論と現状、地域企業の事業活動、広域交通・情報といったインフラ整備、企業誘致といった行政の産業政策などについて学びます。学びの対象は一般企業の他、NPO・NGOや農協・病院などの非営利組織の活動などにも及びます。地域社会には少子高齢化や人口減少、国際競争、生活格差などさまざまな問題が広がっています。こうした地域の問題を企業や行政とともに考え、問題の本質を明らかにし、政策を提言する力を養うことが本コースの目標です。そのために民間企業経営者や地方自治体の職員を講師に招いたり、産業見学会などを企画したりもします。地域経済の現場に学び、地域活性化の具体的提案を行うことが目標です。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナール 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

国際ビジネス論
地域政策学部 助教 石田 周

現在、海外に拠点を持つ日本の製造業企業は、その生産活動の3分の1以上を海外で行っています。このように複数国にまたがってビジネスを行う企業は「多国籍企業」と呼ばれています。多国籍企業はさまざまな形で地域経済に影響を及ぼしています。たとえば、日本で自動車を生産していた企業が、アジアなど他の国に製造拠点を移したらどうなるでしょうか。それによって国内の工場が縮小・閉鎖されれば、そこで雇用されていた人々は職を失うかもしれません。また、この企業に向けて自動車の部品を製造・販売していた中小企業は、廃業を余儀なくされるかもしれません。この講義では、多国籍企業が展開するビジネス(=国際ビジネス)の歴史、理論、そして現在の動きを学び、広い視野で地域を捉えるための眼を養うことをめざします。

公共政策コース

公共的な問題を発見し、解決策を提案する

地域や社会といった公共空間の在り方を、自治・行政・財政・福祉・安全などの面から具体的に考え、優れた政策提案能力を身につけます。それは、問題を発見する能力であり、また、データを集めて分析し、論理を組み立て、相手を説得する能力です。こうした能力を身につけるために、持続可能な自治体(市町村など)の財政や福祉、リスクコミュニケーション、合意形成のための自治や協働、政策のプロセスなどを学びます。フィールドワークやゼミでは、自治体の政策現場の課題を学生が自ら分析し、自治体に提案することも行います。他では得ることができない実践的学習を経て、住民や顧客が本当に望んでいることを読み解き、それに応える「地域貢献力」を養います。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナール 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

公共政策論
地域政策学部 教授 後 房雄

PDCAサイクルという言葉をご存じでしょうか。これは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字で、循環的にこのプロセスを行うことで生産などの業務が改善されるという考え方です。従来は民間企業で用いられたこの手法が、国や地方自治体でも注目されています。とりわけ政策の評価や改善を積極的に行う動きは、最初に地方自治体で広がり、2001年の政策評価法制定に伴って各省庁でも行われるようになりました。授業では公共政策の立案から決定・実施・評価のサイクルを体系的に学びます。同時に、民間企業やNPOを活用してより細やかな住民サービスをめざすといった近年の動向についても理解を深めます。

健康・スポーツコース

スポーツで地域に貢献できる人材を育てる

健康・スポーツコースのねらいは、少子高齢社会における健康づくりとスポーツ振興の政策や施策を学ぶことです。現代社会においてスポーツには、健康づくりだけでなく、まちづくりや地域経済の活性化の役割も期待されています。こうした中、スポーツを通じて地域社会が抱える課題の解決や地域貢献ができる人材を育成します。そのために、健康科学やトレーニング科学、健康スポーツ政策論や地域スポーツ運営論、スポーツ産業論やスポーツ経営学など、健康とスポーツに関する諸理論や科学的知見について幅広く学修します。本コースでは、地域貢献活動やスポーツ現場でのフィールド調査、インターンシップやボランティア体験などの多彩なフィールドワークを実施しています。

ゼミナール・卒業研究テーマ

ゼミナール 主なテーマ
卒業研究 主なテーマ

科目紹介

スポーツ・バイオメカニクス
地域政策学部 教授 湯川 治敏

スポーツ・バイオメカニクスは、身体の動きを力学現象として捉え、その効率や正確性、速さなどを検討する学問領域であり、生理学・解剖学・力学などの知見に基づき、スポーツ用具の安全性や選手のパフォーマンス向上をめざします。講義ではフィギュアスケート・トリプルアクセルなどの成否に重要な影響を及ぼす慣性モーメントと呼ばれる回転のしにくさに関する測定や高速ビデオカメラによるビデオ分析、3次元モーションキャプチャシステムによる動作解析など、実験を通して測定や分析の方法を学びます。正確な測定と適切な分析は自然科学分野における研究の基本であり、講義で学んだ知識は、スポーツに限らず幅広い研究分野で応用が可能です。

食農環境コース

食の生産と消費を見つめ 地域活性化につなぐ

国際的な食料問題、わが国の食料自給率の低下、食の安全をおびやかす生産・流通上の問題、農業後継者不足や農地減少による生活環境・自然環境の悪化、さらに子どもの孤食化まで、食料の生産・消費をめぐる問題は多様化・複雑化しています。2018年に誕生した「食農環境コース」では、こうした問題の解決につながる地域政策の立案・遂行を通して、農業や水産業を新たなコミュニティビジネスへと発展させ、ひいては地域活性化に貢献できる人材の育成をめざします。豊橋キャンパスがある東三河および遠州地域は全国でも有数の農業生産地です。この恵まれた環境を舞台として、農業の多様性と、環境維持をはじめとする農業の多面的な機能への理解を深めます。

食農環境コースの関心領域


専門演習・卒業研究テーマ

ゼミナール 主なテーマ
想定される卒業研究 主なテーマ
想定される主な就職先

科目紹介

食農環境演習
地域政策学部 准教授 山口 治子

東三河は古くから農業が盛んな地域であり、食品加工・製造会社も多く存在しています。また6次産業化やスマート農業など、次世代の農業として注目される新しい取り組みも積極的に行われています。食の生産から加工・流通・消費までを構築するフードシステムの“今”を俯瞰して見ることができる、非常に恵まれた地域といえます。2年次秋学期に行われるこの演習では、豊橋周辺の農業生産者や食品加工会社・産地直売施設・植物工場・バイオマス利活用施設などを訪問します。視察や作業体験、若手農業者との意見交換など、現場での経験を通じて食・農・環境を包括的に見る視点と問題意識を身につけ、3年次以降の研究活動に活かします。