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愛知大学低年次キャリアデザインプログラム「探訪記」
サンラリーグループ
会社は、社員のためにある
所在地岐阜県岐阜市北鶉3丁目16番地
設立1980年
代表者代表取締役 河内 保
従業員数男性:173名・女性:305名 合計:478名 2024年12月末現在

viewpoint 業界

サンラリーグループは主に既製服の企画・製造・販売・貿易を行うアパレルメーカー・商社である。
サンラリー株式会社が親会社として、グループ運営の一括管理を中心に行い、 グループ内の8社が各ブランドのODMを行っている。
分社化によって効率的な経営と迅速なプロジェクトの遂行が可能であり、優秀な若手社員にもどんどん活躍の場を与え、最終的には個々のブランドの魅力をさらに高めて行く狙いである。

viewpoint 企業

事業内容・福利厚生
事業内容としてアパレル事業を通して様々な有名ブランドの製品を手がけている。
繊維メーカーから素材を仕入れ、トレンドを意識した商品を社内で企画。
小売業に卸売りを行い、小売業の店頭やECサイトを通じて一般のお客様の手元にサンラリーグループの商品が届く仕組みだ。
グループ企業がそれぞれの特色を活かし展開している。加えて、カフェ事業と保育事業も行っている。
本社の前に「Le Point Rouge」(ルポワンルージュ)というカフェを運営しており、おしゃれな空間でランチ休憩をすることができる。
また、本社に「スマイリーらんど」という企業主導型保育園を運営しており、実際に働いている方のお子さんを預けられるようになっている。
この保育施設制度以外にも、サンラリーグループには様々な福利厚生がある。
例えば、格安で栄養バランスの良い昼食がとれる社員食堂があり、健康管理を支援している。
他にも、会社が家賃負担を持つ社員寮が設けられている。会社の近くに設置されているサンラリーグループ寮と、会社が外部の不動産会社から物件を借り上げ、社員に提供する外部寮がある。
続いて、部活動や、スポーツジム補助制度など社員の健康を促進するための制度もある。このように様々な福利厚生が設けられていることで、社員が働きやすい環境が作られている。
サンラリーグループ
人事部 磯村様   総務部 加藤様

紹介

私たちは夏休みにサンラリーグループへ取材を行い、人事部の磯村様と総務部の加藤様にお話を伺った。
お二人は所属部署こそ異なるが、「ブラザー・シスター制度」という、経験豊富な先輩社員が新人の後輩を、専属でサポートする仕組みで結ばれている。
そのため、強い信頼関係をつくっていることが会話や雰囲気から伝わり、大変印象的だった。
お二人とも、会社に入ってからの一番の思い出に社員旅行を挙げており、普段の業務を離れ、部署の垣根を越えて親睦を深められる機会が特に心に残っていると話されていた。
今回はそんなお二人から様々なお話を伺った。
中には単にインターネットで調べるだけでは出てこない極めて貴重な話を伺うことができた。
とくにこれからの話はぜひ目を通していただきたい。

やりがい・魅力

まずは、やりがいと魅力について伺った。
最初にやりがいである。
人事部の磯村様は、内定の承諾をもらえた時にやりがいを感じるとおっしゃっていた。
多くの企業の中からサンラリーグループを選んで入社してもらえたときに、やりがいを強く感じるそうだ。また、この会社で働きたいと思ってもらえることがうれしいそうだ。
総務部の加藤様は、自分が勉強してきたことが実際の仕事に活かされ、成果として形に見えるときにやりがいを感じるとおっしゃっていた。
学校で学んだことだけでは足りない部分も多く、入社後に新しく知識を身につけることも多い。それが、自分の成長を実感できることにつながっているそうだ。
次に、会社の魅力についてである。
大きく分けて3つの魅力があった。
1つ目はスピード感があることだ。良いアイデアがあれば、すぐに実行に移せる環境が整っている。
2つ目は企画力が身につくことだ。年齢に関係なくアイデアを出す場があり、若手でも商品企画ができる環境が整っている。若いうちから経験を積むことで自信にもつながる。
3つ目は責任が伴うが自由度が高いことだ。任される仕事の責任は大きいが、自分で考えて進めることができるため、やりがいも大きいそうだ。
この点は、入社前に想像していたより責任が重いと感じるともおっしゃっていた。このようなやりがい、魅力を伺うことができた。

学生のうちにしておくべきこと

そして、学生のうちにしておくべきことについてお聞きした。
磯村様は「プレゼンテーションをすることと、アルバイトを経験しておくこと」を挙げられていた。
プレゼンテーションは、大勢の人の前で話すため、経験を積めば積むほど、緊張に慣れることになる。
磯村様は、人事部であるため説明会やインターンシップなど、人前で話す機会がとても多く、だからこそプレゼンテーションで慣れておくことが大切だと感じたそうだ。
また、アルバイトについては、様々な年代の人と働くため、コミュニケーション能力を自然と培うことができる。社会人として働きはじめる時には、目上の人とのコミュニケーションが必要不可欠であるため、学生のうちから経験して慣れておくと良いそうだ。磯村様のシスターであった加藤様は実際に磯村様が目上の人ともうまく話している姿にとても感心していたそうだ。
そして、加藤様は「知識の真偽を確かめること」を挙げられていた。今の時代、欲しい情報は何でもインターネットで手に入るからこそ、それが正しいのか間違っているのかを自分で判断する力が必要だそうだ。実際に自分が正しいと思っていたことが社会に出たら間違っていることもあるからこそ、判断する力をつけておくことが必要である。そのために、新聞やニュースなどの信頼できる情報源に触れておくことをおすすめしていた。

column 発見

訪問を通じて、多くの気づきを得ることができた。特に印象深かった点として、磯村様と加藤様のお二人の雰囲気が想像していたよりも堅苦しくなかったことが挙げられる。
具体的には、服装がカジュアルであったこと、きれいなネイルをしていたことだ。
これまで、私は社会人は形式的で堅いものだというイメージを抱いていた。
しかし実際にお二人と対話を重ねるうちに、それはただのイメージに過ぎなかったという認識に変わった。
特に、私たちの質問に対して真摯に答えてくださる姿や、お二人が仕事について熱意を持ちつつも笑顔で語る姿は、私の社会人に対するイメージを大きく覆すものであった。
こうした経験を通して、社会人の姿や企業について少しではあるが、理解することができ、企業のなかでも多様な個性と人間性があることを実感した。
また、気を張らずにお話をしてくださった磯村様や加藤様の姿を見て、将来の就職やその後の仕事に対する漠然とした不安が和らぎ、前向きな気持ちを持つことができた。
就職など将来についてまだ実感の湧いていなかった自分にとっても、とても良い経験になったと感じる。
さらに、将来について考えるきっかけにもなり、自分の思う企業や社会人へのイメージと、現実とのギャップを埋めて進路を選択するべきだと考えることができた。
これからも積極的に情報を集め、様々な企業や人に関わることで、自分に合った進路を見つけたい。

チーム紹介

内山 采音 (経営学部 1年)
高橋 直矢 (経済学部 1年)
土本 カノン (経営学部 1年)
永池 侑聖 (経営学部 1年)
藤原 彩羽 (経営学部 1年)

※本記事は2025年11月現在の内容となります。