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所在地愛知県大府市横根町坊主山1-132
設立1973年3月
代表者代表取締役社長 磯野 正幸
従業員数150名(パート・派遣を含む)

viewpoint;企業

星和化成株式会社は1962年に創業し、愛知県大府市に本社を構えている。

従業員はパート、派遣を含め約100名の中小企業で豊田合成株式会社を主な取引先としている。

創業から60年以上にわたり大型成形機によるプラスチック製品の製造を行い、ハウジングと呼ばれる部品の製造に特化していた。

現在は大型内外装の自動車用プラスチック部品を製造している。

<企業理念>
星和化成株式会社は周囲の多くの人々に感謝し、資源の再利用等で環境面の改善の思いのもと「今こそ地球に恩返し」という経営理念を掲げている。
また行動理念として、「我々の働きで我々の生活を向上し、よりよいいそのグループをつくり社会に貢献しよう」を掲げている。

健康経営―取り組みの軌跡と次のステージへ

viewpoint;健康経営


星和化成株式会社は、従業員が心身ともに健康で楽しく働ける会社を目指している。
その実践を図ることで、生産性の向上だけでなく、企業の持続的な成長にも繋がる。
こうした思いのもと、健康経営に積極的に取り組んでいる。

【認定および表彰】              
「健康経営優良法人」や「ファミリー・フレンドリー企業」といった認定を受け、従業員の働きやすさや企業としての社会的責任にも積極的に取り組んでいる。
2017年度から連続で「健康経営優良法人」の認定を受けている。
また「健康宣言優良事業所」として、全国健康保険協会(協会けんぽ 健康保険事業者)から複数年度表彰を受け殿堂入りしている。


【健康経営の取り組み】
心身の健康を守る取り組みとして、旅行、ボーリング大会、家族参加OKのBBQ大会、インストラクターを会社に招いてのオフィス体操を行っていた。
コロナで活動が一時中断していたが、「カラダ快革」自分のカラダの状態を測定、数値で見える化しストレッチ体操などの指導を受ける従業員参加型のイベントを開催している。
これによって、腰痛の緩和や肩こりが解消されると従業員からは好評である。また他社にはない取り組みとして、眼底・眼圧検査、男性の前立腺がん健診、女性は乳がん・子宮頸がん健診を、希望者全員に毎年会社負担で実施している。
心の健康にも目を向け、従業員一人ひとりに困っていることはないかを調査したり、外国籍の方のために手順書や説明書も母国語で準備したり、と従業員にとってストレスをため込まない職場づくりを心掛けている。
このように、健康に関心を向けてもらう工夫が続けられている。

【従業員や会社全体の変化】
「偏愛マップ」という好きなことだけを記入した表を使い、話し合いをする時間を作ることによって、部署や職場を問わずお互いのことを知ることができ、風通しの良い職場になった。
また、改善活動により腰に負担がかかる箱詰めや運搬作業に対し、コンベアを導入しキャスター付きの台車に切り替えをしたことで以前より作業が容易になり、生産性がアップした。
一部の部署では、生産性が向上したことにより昼だけの勤務が可能になり、女性の働きやすさに繋がった。

【健康経営の課題と今後】
これまで多様な施策に取り組んできた一方、いくつかの課題が出てきた。これまでの取り組みは、あれこれと施策を実施することに注力するあまり、全体として一貫性や継続性に欠け、場当たり的になってしまっていた。
また、施策を実施した後のアフターサービスが十分でなく、「やりっぱなし」になってしまい、効果検証や次の改善に繋がりにくい状況も見受けられた。
今後の健康経営においては、目的を明確にしたうえで、質と継続性を重視した取り組みをしていく。
例えば、科学的根拠に基づいた健康データの数値化やグラフ化をし、PDCAサイクルを回していくことである。
「カラダ快革」測定会や集団指導などの機会を活用しデータを見える化。従業員一人ひとりが自身の体の状態を正しく把握、認識できる環境を整えていく。

従業員一人ひとりの「健やかさ」が、ものづくりの未来を支える

Viewpoint 人材

星和化成株式会社は健康経営を通して「心身ともに健康で楽しく働ける会社」を目指している。

そのため自分の健康や仲間の働きやすさにも関心を持てる人、周囲と積極的にコミュニケーションをとれる人を求めている。

会社全体が特に健康経営を重視しているため、会社内の人々の健康や安心安全に配慮できることが大切だろう。
 

column 発見

今回の取材を通して、星和化成株式会社は、自動車用プラスチック部品の製造に特化して高い技術力を持っているだけでなく、製造業という比較的負荷の高い現場で、オフィス体操や健康診断の促進、従業員参加型のイベントなどの健康経営を「職場の仕組み」として取り入れ、「ものづくり」と「人」の両面から企業価値を高めていることが分かった。

取材時には、会社の概要や工場内での作業の流れ、業務内容を具体的でわかりやすく説明を受け、丁寧かつ親切に対応していただき、会社の雰囲気やチームワークの良さを肌で感じることができた。

健康経営に積極的に取り組み、従業員同士が互いを尊重し、支え合っているからこそ、心身ともに健康で楽しく働ける会社をつくることができるのだろう。


チーム紹介

知識 友優 (経営学部1年)
前田 悠夏 (経営学部1年)

※本記事は2026年1月現在の内容となります。