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所在地愛知県名古屋市西区名駅3-10-26
設立明治40年4月
代表者代表取締役 野田 典嗣
従業員数68名

viewpoint 業界

世の中の仕事は、「メーカー」「サービス」「商社」「小売」「金融」「マスコミ」「ソフトウェア・通信」「官公庁・公社・団体」に分けることができる。その中の 商社業界は、商品に需要を感じる会社とその商品を供給している会社との間を仲介するB to Bビジネスを行い、利益を生み出している。

商社は、様々な分野の商品を扱い多様なニーズに応える総合商社と特定の分野に強くその分野の商品を主に取り扱う専門商社がある。どちらも、商品に対する幅広い知識としっかりとした信頼関係の構築が不可欠である。

viewpoint 企業

ビジネスモデル
ー株式会社ノダキは数ある専門商社の中でも「機械」(工具)をされている商社として有名である。ノダキ様は主に需要者と供給者の間を取り持つ仲介業者(このようなビジネスモデルをトレーディングと呼ぶ)として活躍されており、その中で発生する仲介手数料、売り値と買い値の差額等の利益で収益を上げている。
ノダキ様の場合、まず需要者(ほとんどがモノづくり企業様)から要望等を受け、それを供給者(機械工具メーカー様)に伝達、ヒアリングを行う。次に、機械工具メーカー様から要望通りの工具を仕入れ、企業側に提供するという形である。

企業の概要
ー株式会社ノダキは現在日本だけでなく、タイや上海といった海外にも展開をしており、多くのグループ会社を持つ。主要な取引先には自動車関連、航空機関連、工作機械関連の企業がある。
また、工場で使われる多くの工具を取り扱っており、特に
カッティングツール…ハイス、超硬、セラミック、CBN、ダイヤモンドの切削工具
スミクリスタル…地球上の物質の中で最高の熱伝導率を有する合成ダイヤモンド単結晶
これらの製品は随一の質を誇る。

ー具体的業務・やりがい
業態は主に総合職である営業職と、一般職である総務職・業務職の2つに分けられる。
営業部門:東海地方を中心とした日本全国を各営業所において営業を行う。工具製品を扱っているため、工場の人が顧客の大半を占める。
<やりがいを感じた時> 新規のお客様を獲得できた・営業のランキングで1位になった時
総務部門:株式会社ノダキの金回りを担う。銀行にてノダキに関する支払い処理や仕入れ金額等の確認、毎月20日締めの請求書発行、グループ会社への支払い請求を行う。
<やりがいを感じた時> 個人名でお客様から電話を頂いた時。

viewpoint 健康経営

そもそも、「健康経営」とは何か?
健康経営とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。
従業員への健康投資を行うことで、従業員の活力や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、
業績や株価向上のような結果が期待される。

姿勢矯正改善インソール

株式会社ノダキが行っている健康経営活動の中で特徴しているのは、同社が参加・開発した
姿勢矯正改善インソールである。
このインソールは凹凸の構造で重心バランスを整え、体への負担や疲れを軽減する効果がある。
ホワイト企業の中でも特に珍しいこととして、
ノダキ様はこの姿勢矯正改善インソールを全社員に無料配布をしている。また、このインソールは足のサイズに合わせて切り取ることができる。

健康経営の実績

インソールのほかに、出勤時間内の健康診断や社員旅行、育児休業制度などの健康経営にも積極的に取り組んでいる。
絶え間ない努力の結果、株式会社ノダキは2024年3月11日に日本健康会議より、2024年健康優良法人ブライト500(中小規模法人部門)として認定された。

次の100年に向かって様々な挑戦を

新しい風は誰でも吹かせられる

株式会社ノダキは創業118年の伝統を誇る。現在、仕事面でも健康面でも次世代に向けた改革をしている。

仕事面は若手社員を中心に、風土改革や業務改善のためにSDGs推進委員会・次世代教育確立員会・社内報企画委員会や人間力向上委員会などの特命委員会活動を行っている。若手1人1人が自分の考えや責任を持ち、自らがリーダーとなって会社を引っ張っていく。具体的には新しい社章をデザインしたり、小学生向け職業体験イベントを開催することなどだ。このような社風だからこそ新しいことに積極的な姿勢なのだろう。
健康面においては社長自らが自身の経験から健康経営・社員を心から大切にしている活動を行っている。例えば仕事中に健康診断に行けるようにしたり、社長自らが防災士の資格を取って社内で震災予防のために備品を変えたりハザードマップを社員に配布したそう。それだけでなく、姿勢矯正改善インソール「バランスメイト」を開発・全社員に配布した。きっかけは以前から社長と交流があった自転車競技のオリンピック選手が筋肉痛にならない・電車でもぐらつかないものを開発し、社長が流通させたことだ。
このように社員の健康を大切にしながらも新事業もどんどん展開させている。機械工具の専門商社にも関わらず、2023年には台東区産業フェアに出展した。GABAゼリーだけでなく無農薬野菜・無農薬茶・BCP商品の販売を行った。
会社の風土が次の100年に向かって走り出しているからこそ、時代を先取りした改革を多面的に行えるのだろう。

取材を通して分かったこと

~column発見~

今回の取材・見学を通して、株式会社ノダキは従業員や取引相手などの“人”をとても大切にしている企業だということが明らかになった。

例えば現場の人を助ける商品を開発したインソールやゼリーなどの商品開発。インソールは足の疲労回復に役に立つし、ゼリーは熱中症対策や塩分・水分・ビタミンをバランス良く摂ることにも役立つ。筆者らも実際に体験させていただいたが、効果を実感できた。こうした現場の人を助ける商品を開発することも取引先の企業との信頼関係を育むことに繋がるのだと、身をもって実感した。

また株式会社ノダキの皆様にはあたたかく迎えられ、アットホームな雰囲気を感じた。取材時に積極的に話題を出したり、笑いの絶えない様子や社員同士の仲が良いエピソードなど、素晴らしい職場であった。

このように「人」を大切にする姿勢こそが110年以上の歴史に繋がり、今後も躍進していくのだろう。

チーム紹介

水谷 凪沙(経営学部2年)
田中 さくら(現代中国学部2年)
中野 勇希(経済学部2年)
板坂 敬佑(国際コミュニケーション学部1年)

※本記事は2025年3月現在の内容となります。