個人があってこその会社
今回、私たちが訪問したツカサ工業株式会社は福利厚生がとても充実しているという印象を受けた。例えば、インフルエンザ予防接種の補助があり、健康上の問題で接種できない社員を除き、全ての社員が接種してもらえるよう、一部補助から全額補助にしたことより接種率は85%から98%に向上した。また健康診断の支援も行っており、健診、再検査ともに社員の受診率は100%となっている。2022年度より配偶者への健康診断の補助も開始し、社員を支える家族の健康もサポートしている。他にも育児休暇や資格・語学研修の支援、会員制リゾートホテルの宿泊など魅力的な制度が多いと感じた。特に資格・語学研修の支援では会社が全額負担し、 “個人の成長は会社の成長” という理念をもとにサポートを行っている。
上記に示したとおり、健康経営にも積極的に取り組まれており、この二つが整備されていることで働きやすい会社であると感じた。具体的な健康経営への取り組みとして、社内で毎月発行される健康だよりや保健指導の実施、社員用食堂の開設などが挙げられる。健康経営への取り組みは従業員が安心して働くことができる環境づくりにつながり、それによって能力を最大限に発揮することが可能となり、ひいては会社の利益となる。福利厚生や健康経営への取り組みは働きやすい会社をつくるだけでなく、会社にとっても良い影響を与えることができるだろう。
日常から「きれい」と「安らぎ」を意識して
ツカサ工業に見学に行った際とてもきれいで清潔感のある会社という印象を受けた。ツカサ工業では「いつもきれいな状態に保ちたいという」前会長の考えのもとリフォームやレイアウト変更を頻繁に行っている。そしてきれいであることは信頼にもつながるという考えから常に工場内をきれいに保つことを社員も意識している。工場において緑色がよく使われていた。緑色の備品が置かれていたり、緑色の観葉植物やフェイクグリーンなどが飾られていたりと優しい雰囲気が作り出されていた。緑色には安らぎや健康、安心感を与える効果がある。ツカサ工業のコーポレートカラーが緑色なのもこれらの理由からである。