viewpoint 業界
住友理工株式会社(以下住友理工)は自動車部品を製造しているため自動車業界と密接に関わっている。
現在の自動車業界は100年に1度の変革期に直面しており、その変革の鍵を握るのが「CASE」である。CASEとは、「コネクテッド(Connected)」「自動運転(Autonomous)」「シェアリング(Shared & Services)」「電動化(Electric)」の頭文字を合わせた言葉であり、自動車産業に関わる企業はこれらに対応する必要がある。
時代とともに変化していく「車のかたち」に自動車メーカーがどう向き合っていくのかが注目される。
viewpoint 企業
今回取材させていただいた住友理工は1929年に三重県四日市市で創業され、現在は愛知県にグローバル本社と小牧本社を構えている。
住友理工を代表する製品は自動車用防振ゴムと自動車用ホースである。防振ゴムは車体と部品の間に付けられることが多く、クッションの役割を担っているので「車の関節」とも呼ばれる。ホースは燃料系ゴムホースやエアコンホースなど様々な種類のホースが製造されている。2023年現在の世界シェア率は、防振ゴムは28%(世界シェアトップ)、ホースは19%(国内シェアトップ)であり、自動車部品業界において世界トップクラスのシェア率を誇っている。