viewpoint 業界
物流は私たちが生活していくうえで、あらゆる場面で欠かせないものである。そもそも「物流」とはその名の通り「物の流れ」であり、物流業界ではそれを扱っている。単に「物の流れ」を扱うといってもその業務は輸送、保管、荷役、包装、仕分け、流通加工と多岐に渡る。輸送方法にはトラック輸送、鉄道輸送、海上輸送、航空輸送などがあり、商品やサービスに合わせて適切な方法で輸送している。中でも、トラック輸送は業界全体の9割以上を占めている。さらに、商品を保管するための「倉庫」も物流では重要な役割を果たしている。
また、物流業界は運送事業者の9割以上、中小企業が担っているという特徴を持っている。近年では、人手不足やECによる小口配送の増加に伴い、ロボットや高度な物流システムを活用することで省力化を図るとともに、幅広い人材の採用が重要視されている。
viewpoint 企業
日本通運株式会社(以下、日本通運)は総合物流事業者である。2022年1月、組織改革によりホールディングス化した。これにより、ますます、グローバル化、多様化、効率化が図られている。
日本通運の最大の強みはなんと言っても、輸送手段に陸海空、全てを兼ね備えているという「総合力」である。全てを兼ね備えているがゆえ、航空輸送と陸上輸送、海上輸送と陸上輸送というような組み合わせが、ひとつの会社で可能だ。お客様のニーズに合わせ、最適なプランを提供できるのだ。さらに、この総合力は災害時にも大きな役割果たしている。例えば、大地震が発生した際、鉄道などのインフラが途絶えても、船やトラック等の輸送手段を用いて被災地に支援物資を供給できるほか、お客様の荷物を安定的にお届けすることに繋がっている。ひとつの輸送手段だけでなく、多くの代案を出すことが可能なのは日本通運ならではだ。
日本通運の社風としては、社員の方々から「真面目」「面倒見がいい」「優しい」などが挙げられた。中には、「ルールに厳しい」というのもあったが、これは、型にはまっているというわけではなく、物流の現場は、常に危険と隣り合わせであると考えているからだ。「安全は全てに優先する」この考えが、スピーディーかつ安全な運送、信頼される存在という日本通運を支えているのだ。