viewpoint 業界
農業協同組合(JA=Japan Agricultural Cooperatives)は、全国・都道府県・市町村の各段階に組織があり、行政機関に似た組織構成をしている。
このように全国規模の組織から地域に密着した組織まであるJAは、広く、深く様々な業務を行うことができる。
そのため幅広い分野で事業展開をしており、信用・共済・厚生・経済などの事業を行なっている。
JAの事業はいずれも社会貢献性が高いため、社会・地域に貢献することに挑戦したい学生はもちろん、公務員を目指している学生もキャリアを検討できる組織であると言える。
viewpoint 企業
愛知県信用農業協同組合連合会(以下、JA愛知信連)は、JAの信用事業(金融業)を行なっている組織である。金融機関として、貯金・融資・為替といった業務の他にJA愛知信連特有の業務もある。それが、「余裕金の運用」「JAの信用事業に関わる指導・支援」といった業務である。まず「余裕金の運用」について、JA愛知信連は貯金量が7兆9939億円(令和3年度末)となっており、愛知県の地域金融機関として最大の貯金量を誇っている。その内およそ3兆867億円が余裕金として運用されているが、これは全国の地域金融機関のなかでトップクラスとなっている。それほどJA愛知信連は安定した経営を行っているということだ。こうした県内有数の強みを活かして、余裕金運用を行なっている。そしてもう一つの「JAの信用事業に関わる指導・支援」業務であるが、前述したようにJAには全国段階〜市町村段階まで全国を網羅した組織が各地にある。市町村段階の組織として、愛知県内には全域を20に分割し、それぞれの地域にJAの組織が置かれている。JA愛知信連は、それら県下20のJAの本部機能を果たす組織として、JA金融部門における経営戦略、人材育成などを指導・支援する業務を担っている。この市町村段階に合わせて細分化された組織があるからこそ、地域に密着し、きめ細やかな業務を行うことができるのである。