viewpoint 業界
商工会議所は地元企業の成長と地域の発展を支援する地域総合経済団体で、商工会議所法に基づいて主に中小企業や地域が抱える様々な課題解決をサポートすることで「中小企業の活力強化」と「地域経済の活性化」に取り組んでいる。全国に515の商工会議所があり、それぞれが独立し、地域の中小企業を中心とする会員組織で成り立つ。
また、①地域を基盤とする「地域性」、②あらゆる業種・業態の会員企業で構成される「総合性」、③商工会議所法に基づく組織である「公共性」、④世界各国に商工会議所が組織されている「国際性」という4つの大きな特徴を持つ。
日本における商工会議所の歴史は明治時代にさかのぼる。江戸時代に欧米列強と締結した不平等条約改正の折衝に乗り出した内務卿・伊藤博文氏たちだが、その当時の日本には国民や実業界の意見を集約する民主的な場がなかったため、交渉が難航。そのため、当時の実業界に商工会議所「東京商法会議所(現在の東京商工会議所)」を設立したことが始まり。
以降、戦後復興、オイルショック、バブル崩壊、東日本大震災等多くの課題を乗り越えながら、中小企業・地域・日本経済の発展に向けて様々な活動を行っている。
viewpoint 企業
岡崎商工会議所は、明治25年に全国で16番目、県下2番目に設立された。取材日(2024/8/7)現在、職員数32人。
他の商工会議所と比較して、男女比が1:2と女性が多く、20~30代が全体の約43%と比較的高い点が岡崎商工会議所の特徴。
また岡崎市には、製造業だけでなく、商業、サービス業、建設業等、様々な業種の企業がバランスよく存在しており、岡崎商工会議所では各業界が抱える課題に対応するため、幅広い事業を行っている点が強みだ。