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所在地愛知県名古屋市港区入船2-4-6
設立1949年1月
代表者社長 髙橋 広
従業員数843人(2024年11月現在)

viewpoint 業界・企業

名港海運は1949年に設立された総合物流企業である。私たちの生活に欠かせない物資を運んでおり、日本最大の名古屋港で国の物流インフラを支える使命を掲げている。主なサービスとして輸出・輸入・国内物流・倉庫:内作業・港湾作業・3PL(問題の解決策を考え、専門的な物流のノウハウを持つ第三者企業に委託する物流形態)を行っている。名古屋港の特徴のポイントは、立地条件と産業特性にある。自動車や工作機械、航空機などのモノづくりエリアに近接しており日本のほぼ中央に位置するというロケーションの良さを生かして貿易額と取扱量で日本一を維持し続けている。海と陸に加え空にも対応できるという強みを生かし、中部国際空港最大規模の施設を活用し、航空貨物の保管や梱包、輸送も行っている。海上輸送と航空輸送を組み合わせた万全のインフラを保持しているため、緊急輸送であろうと、世界中どこでも、どんなものでも、あらゆるニーズに対応できる。
取り扱い貨物としては、生活必需品から巨大なもの、液状のもの、シャチなどの生き物など、どんなものであっても安全かつ確実に、様々な材料や製品を運んできた豊富な実績があり、作業品質の向上にさらなる改善をめざす姿勢を守り続けている。倉庫内作業においては「物流センター統括部」、港湾作業においては「港湾物流部」を中心に品質改善活動や事故対策に取り組んでいる。

OBOGの方の紹介、取材内容について

OB紹介
       土井京香様               伊藤晴登様
    情報システム部           物流センター統括部
    現代中国学部卒                                            経営学部卒



今回の取材では本学のOBOGの方にお話を伺った。現代中国学部卒業、情報システム部 土井京香様と経営学部卒業、物流センター統括部 伊藤晴登様である。
たくさんの質問に答えてくださったが今回は大きく3点にまとめた。まず、入社を決めた理由としてはスケールの大きい会社であり、ネームバリューがある、景気に左右されにくい業界であり、長く勤めることができることや企業説明会の際に社員の方に本音で相談をすることができ自分が働くイメージが持てたからだそうだ。次に仕事のやりがいについて質問した。取引先のお客様と関わる時や緊張感があり、モチベーションが保たれる環境にあること、時間厳守の業務が多く、毎日忙しいがそれが大きなやりがいを生んでいるとのことだった。最後に社内の雰囲気について伺った。コミュニケーションをする機会が多いため、現場の従業員も優しく仲が良い、働きやすいとのことだ。また知らぬ間にデスクの上にお菓子が置いてあるという点からも社内の暖かさを感じることができた。
取材の間も皆様、笑顔が多くみられ、暖かい雰囲気が伝わってきた。どの質問にも真剣にそして優しく答えてくださった。




働くのに適している人の特徴とは

名港海運で働くのに適している人の共通点として次のような人をあげた。それは、「話すのが好きな人」、「スケールの大きい仕事がしたい人」、「海外と関わりながら仕事がしたい人」、「チームワークを意識しながら周りを巻き込める人」である。名港海運では、どの部門でも仕事をする上で現場の方や取引先の方など様々な人とのコミュニケーションが多く、意見交換や協力が欠かせない環境だからこそ対話を楽しみながら仕事ができる人が向いているとのことだ。また、大量の商品を効率よく運び管理するというスケールの大きな仕事のため、自分の手で大きなプロジェクトを動かしたいと考えている人や海外の方と関わることもあり、世界と繋がるような仕事をしたいと考えている人にも名港海運は最適である。 チームワークを意識しながら周りを巻き込める人とは、具体的には、協調性、リーダーシップ、コミュニケーション能力、柔軟性などがある人のことである。このような人が適している理由としては、名港海運では様々な人やチーム、現場の方と連携し複雑なプロジェクトを遂行する必要があるため個々の能力だけでなくチーム全体としての力を引き出すことが求められるようだ。

資格について、取材でわかったこと、感想

名港海運は海外から、または海外へ船や飛行機などを使って多くのものを輸出入している。そのため、海外からの輸出入は英語でのやり取りとなる。よって、TOEIC700点以上を持っていると活用できる。(ただし、資格保有の有無や点数などは採用条件とはならないため、なくても全く問題ない。)また、名港海運は物流企業なので貿易についての貿易実務検定、輸出入の手続きについての通関士なども活用できる。貿易実務検定は A 級からC級まであり、C級であれば大学生でも取りやすいため、興味のある人は受けてみてほしい。通関士は、入社してから取る人が多く、対策講座や通信教育の受講、受験料補助、資格手当やお祝い金がでるなど支援制度も充実している。
物流企業とは、どのような仕事をするのかはっきりとしたイメージもつかないくらい私たちにとって身近ではないと思っていたが、実際は私たちが買って使用しているものなどを運んでくれている重要な仕事であり物流企業は最も身近な存在であった。名港海運は、私たちの生活を支えてくれている大切な企業であり、これからも私たちの生活に必要とされる企業である。取材をしてみると、とても生き生きと笑顔で答えてくださり、誇りをもって仕事をしているようであった。やりがいを多く感じていて、社員さん同士の仲も良いのが伝わってきた。この温かさも名港海運の魅力の一つであると思う。





チーム紹介

藤田 日菜 (経営学部2年)
北野 綾華 (経営学部2年)
大橋 礼弥 (現代中国学部1年)
早野 光咲 (国際コミュニケーション学部2年)


※本記事は2024年10月現在の内容となります。