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所在地岐阜県岐阜市神田町8-26
設立2021年10月(2021年に持株会社制に移行)
代表者社長 池田 直樹
従業員数2,278人(2024年11月現在)

viewpoint 業界

金融機関は、私たちの生活と密接に関わり、金融の仲介役として世の中を支えている。
また、経済を循環させる上で欠かせない業界であり、銀行以外にも証券会社や保険会社など様々な会社が存在する。
一般的に金融機関といえば、資産の動きを管理しているイメージが大きいが、実際はお客様と直接コミュニケーションを取り、
ニーズに合わせた商品を提案して、運用や企業の経営などを支える役割も果たしている。

viewpoint 企業

十六銀行は十六フィナンシャルグループの子会社であり、金融仲介機能を担っている。十六銀行は、1877年に創業され、本店は岐阜県岐阜市神田町に構えている。本支店は、岐阜県に103店舗、愛知県に53店舗あり、東海地区に根付いた地方銀行である。2021年には十六フィナンシャルグループが設立され、十六銀行の他、十六TT証券、十六リースなどの子会社から成り立っている。そのため、幅広い商品やサービスを提案し、資金の調達や金融面のサポートをしている。

また、主な銀行業務にとどまらず、地域に寄り添う様々な活動を行っている。例えば、地元の中小企業に対する経営支援や、くるるセミナーなどがある。経営支援では、「NOBUNAGA21」によるベンチャー企業支援や、質の高いビジネスマッチング活動に取り組む販路開拓支援などを行っている。くるるセミナーとは、「きく」「みる」「する」の語尾をとって名付けられ、シニア世代の交流の場、シニアライフのサポートとして様々なテーマで開催されるセミナーである。

十六銀行は、2027年には創業150周年を迎え、その長い歴史と地域密着型の銀行である事から、地元から厚い信頼を得ている。


viewpoint 企業

OB紹介
     十六銀行
     村瀬 清華 様              奥田 陽介 様
     本店営業部             本店営業部
     経済学部卒                                                       経済学部卒


今回の取材には本学のOBの奥田陽介さん(以下奥田さん)、同じく本学OGの村瀬清華さん(以下村瀬さん)に加えグループ管理統括部の堀部佳希さん(以下堀部さん)も協力してくださった。奥田さんは営業の中でも企業に営業を行う法人営業を担当されている。出社後午前9時半頃から取引先へ訪問し、顧客の課題等の聞き取りや課題に応じた提案を行う。また、顧客に顧客を紹介し、仲介を行うこともあるそうだ。奥田さんは、入社前と入社後のギャップについては、「はじめは銀行志望ではなかったのでいい意味でギャップはなかった」と仰っていたが、「やりたいことがあるとギャップを感じることがあるかもしれない」とも仰っていた。村瀬さんは個人の顧客への営業を担当されている。出社後午前9時頃から相場や顧客の情報を持ち寄り、対応や紹介する商品を検討する会議を行ったのち、午前10時ごろから電話や顧客宅に訪問を行い、商品の紹介や現状の聞き取り現在契約中の商品の状態の説明を行っている。村瀬さんは入社前と入社後のギャップについて、「思っていたよりも若いうちから営業に出ること」と仰っていた。その一方で「若いうちから営業に慣れることが出来て良かった」とも仰っていた。


〈やりがい〉

やりがいについては本店営業部の奥田さん、村瀬さんのお二方にお話を伺った。まず共通して仰っていたのが、自分の提案を相手の方に受け入れてもらった時にやりがいを感じるということだ。

奥田さんは、相手のお客様が自分で気づけていない課題をもとに提案を行い、それによって契約に至った時によりやりがいを感じるのだという。それだけでなく、銀行が法人などの会社を訪問して営業を行う際には、その会社の社長とお話しすることが多いのだそうだ。その時は契約を交わすという目的だけでなく、他の会社の考え方や方針といったことについてたくさん聞くことができるため、新しい知識などをそこから得ることができるのだと仰っていた。それだけでなく、多額のお金を動かすことができるのは銀行ならではということで面白みがあるとも仰っていた。

村瀬さんは、お客様の課題を聞き取り、それを元にこのようなプランがあるという提案を行い、それが契約に至った時によりやりがいを感じるのだという。その時、お客様のためだけでなく自らの提案から契約に至ったことで、自分に力がついたようにも感じられそれもやりがいにつながっているのだそうだ。そのほかにも取引の契約を自分が担当者であったから交わしたとお客様に言われた際には、自分を選んでもらえたということでまたやりがいにつながるのだと仰っていた。


〈求める人物像〉

グループ管理統括部の堀部さんによると、今は特に環境の変化に適応していく能力を持つ人が求められるそうだ。現在、金融業界ではマイナス金利からプラスにあがろうとしているように環境が変化しているため、そこに適応し新しい考えを生み出す力があるとより重宝されるのである。ほかにも金融業では、直接お客様とコミュニケーションをとりニーズに合ったプラン等を提案するという業務がメインである。そのため、いかにコミュニケーションをとり相手のお客様の気持ちを汲み取り、満足していただけるソリューション提案ができるかが大事になってくるのだという。

それを達成するために必要な能力を挙げるとするならば、コミュニケーション能力と金融に関する知識をどれだけ持っているかということが大事となってくる。コミュニケーション能力はこれまでの生活で様々な人と関わってきた人がより有利であり、金融の知識に関しては自主的に勉強を頑張ることができる人であるほど知識の吸収が早く、またその知識を実際営業を行う際に実践できるとより良いのである。



〈力を入れていること〉

十六フィナンシャルグループの使命は、「お客さま・地域の成長と豊かさの実現」、長期ビジョンは「1歩先を行き、いつも地域の力になる」である。現在十六フィナンシャルグループは、地域密着型の経営に力を入れ、様々な取り組みを行っている。その一つに、地域企業の成長につながる経営承継支援において、2023年7月株式会社日本M&Aセンターホールディングスとの合併により、NOBUNAGAサクセションを設立した。これは、経営者が後継者不足の問題に陥っている場合など色々な課題に対して、より最適な解決策を提供している活動である。また、東海地区のスタートアップ・ベンチャー企業への投資を行うNOBUNAGAキャピタルビレッジや、持続的なまちの活性化を目指すカンダまちおこし、地域社会においてDXの推進を目的とした十六電算デシタルサービスなどの11社がグループシナジーを最大限発揮しながらお客様・地域の課題解決に取り組んでいる。150年近い十六銀行の歴史の中で築いてきた広く深い顧客基盤を活かし、お客さまのニーズに合わせた様々な提案ができることが十六フィナンシャルグループの強みでもある。



<コラム >

取材先が銀行ということで銀行員に固いというイメージをもっていたこともありチーム全員緊張していたが、OBOGのお二方に加え仕事中のほかの社員の方にも優しく迎えていただいた。そのおかげもありリラックスして臨むことが出来、予定よりも一時間以上延長してしまうほど時間を忘れ取材を行うことが出来た。

今回の取材においてOBOGのお二方とも仕事で多くの方とコミュニケーションをとっていらっしゃることが分かった。これまでの経験から「どこで生きてくるかは分らないから学生のうちになんでも幅広くやりたいことを全力でやり、満喫することが大事」「多くのことを経験していると、とにかく話の幅が広がり何かしらで役に立つから、学生生活を楽しんでほしい」とアドバイスもいただいた。

チーム紹介

松浦 叶佳 (経済学部1年)
小池 暖乃 (経済学部1年)
高山 航太 (経営学部2年)
玉利 悠真 (経済学部1年)


※本記事は2024年10月現在の内容となります。