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所在地静岡県浜松市中央区砂山町325-6
設立1953年9月
代表者社長 丸野 正
従業員数4,071人(2024年11月現在)

viewpoint 業界

電子部品・精密機器業界のうちの光産業の分野に浜松ホトニクス(以下浜ホト)は属している。
光を利用した電子機器や部品を開発・製造・販売まで行う企業が所属する業界である。この業界は、医療機器、産業機器、分析機器、学術研究など幅広い分野での応用が進んでおり、近年、医療やバイオテクノロジー分野での需要が高まっている。
また、馴染みのない業界と思われがちだが、実は私たちの生活に密接に関わり合っている。例えば、カメラやLED、光通信、自動運転など自動〇〇と言われるようなものは実は全て光技術が使われている。
光産業は技術革新が非常に早く、企業は常に研究開発に注力する必要があり、最先端の技術を追い求めている。
さらに光産業は世界中で市場が広がっており、企業は積極的に海外展開を行っている。世界の光産業の市場は2023年には約70兆円の規模でしたが、2030年までに約110兆円まで成長すると予測されており、今後さらに伸びていく業界である。



viewpoint 企業

今回取材した浜ホトは、1953年に前身である浜松テレビ株式会社として創立され、1983年に現在の社名に変更された。創業当初から静岡県浜松市に本社を構えている。浜ホトは「光」に関連する製品を開発・製造・研究・販売しており、バイオ・医療・産業・情報通信・エネルギー・宇宙天文・農業など多岐にわたる用途で製品が使用されている。
浜ホトは光技術に特化した企業であり、その専門性と技術力の高さから、競争相手が少なく、世界中で高いシェアを誇っている。また、常に新しい技術や製品を開発し、光技術分野でのリーダーシップを維持し続けている。



文系と理系が支えあう企業

OB紹介
浜松ホトニクス株式会社
小林 美佳 様
固体営業推進部販売業務グループ              
現代中国学部卒                                                                


浜ホトは理系の企業と思われがちだが、文系の社員も多く在籍しており、活躍の場は多岐にわたる。共通して求められる能力は主体性と創造性だ。主体性とは、自ら進んで物事に取り組む力であり、例えば新しい情報を自分で探したり、わからないことを理解しようとする力だ。創造性とは、新しいアイデアを生み出す力を指す。
さらに、文系が具体的に活かせる能力として、語学力と財務知識が挙げられる。浜ホトの取引先の約80%は海外企業であり、英語や中国語などの語学力を活かす機会がある。また、各事業部で予算を管理しており、経営者の視点で物事を考える必要があるため、財務知識も重要だ。
このように、浜ホトは文系と理系が協力して支え合う企業であり、互いの得意分野を補い合うことで、より強力なチームを作り上げている。



光友会

浜ホトには、大学のサークルのような光友会が存在する。光友会は平日の就業後や休日に活動しており、ほとんどの社員が所属している。人事部の寺部さんはバスケットボール部に所属しており、日頃の業務で関わりの少ない人たちとコミュニケーションを取る貴重な時間だとおっしゃっていた。
また、光友会は社員同士の親睦を深めるだけでなく、リフレッシュにも役立っている。多様なクラブ活動を通じて、社員は新しい趣味を見つけたり、異なる部署の人々と交流する機会を得ることができる。これにより、会社の一体感が高まり、仕事へのモチベーションも向上している。



充実した休暇を

浜ホトの休暇制度は、社員が仕事とプライベートを両立しやすいように設計されている。入社時点で13日の有給休暇が付与され、勤続年数に応じて最大20日まで増加する。また、1時間単位で有給休暇を取得できる制度もあり、柔軟な働き方をサポートしている。
さらに、誕生月に1日付与されるメモリアル休暇や、出産前後に取得できる産前産後休暇、性別に関わらず取得可能な育児休暇など、ライフステージに応じた休暇制度も整備されている。勤続年数に応じて3日および5日付与されるリフレッシュ休暇もある。
有給休暇の取得率も高く、社員がしっかりと休暇を取得できる環境が整っている。浜ホトの休暇制度は、社員が仕事とプライベートを両立しやすい環境を提供し、パフォーマンス向上とリフレッシュに役立っている。



就活の軸

今回取材に応じてくださった愛知大学現代中国学部卒業生の小林美佳さんは、就職活動において3つのポイントを重視していた。1つ目は、日本で中国語を活用できること、2つ目は、会社が高い技術力を持っていること、3つ目は、働きやすい環境が整っていることだ。この3つを基準に企業を選んでいたそうだ。
就職活動全体を通じて意識していたことについて伺ったところ、小林さんは「就活の軸」を明確にすること、その軸に合致する企業を見極めること、そして先輩社員の雰囲気に注目することが重要だとおっしゃっていた。また、面接直前に緊張を和らげるために心がけていたこととして、身なりを整えること、笑顔を意識して話すこと、自分を信じることの3点を挙げていた。これらは、就活生として意識しておくべきポイントだと述べられていた。



今ある経験を大切に

小林さんから就活生へのアドバイスをいただいた。「在学中の経験を大切にしてください。エントリーシート(ES)で自分をアピールするためには、学生時代にしかできないことに積極的に取り組むことが重要です。例えば、多くの企業説明会に参加したり、機会があればインターンシップに挑戦してほしいです。また、面接の雰囲気に慣れることも非常に大切です。第一志望の企業の面接にいきなり臨むのではなく、他の企業の面接を2、3回経験することで、場慣れすることができます。」
さらに小林さんは「就職活動はいろいろな企業が見られる貴重な期間です。大変だと思いますが、全力で取り組み、楽しむことを忘れないでください」とおっしゃっていた。

取材を終えて

今回浜ホトを取材させていただき身近な製品には様々な企業が関わっていることがわかった。浜ホトが理系と文系が支えあっているところや海外企業と関わっているところや、光友会など繋がりを大事にする企業であると感じた。
リフレッシュ休暇や光友会だけでなく浜ホトの福利厚生はかなり多く様々な人が働きやすい環境を作っている。会社の雰囲気としても愛知大学OGの小林さんや人事部の寺部さんを通して暖かく優しいものを感じ取りながら取材をすることができた。
今回の取材を通して学生時代にしかできないことをたくさん行い、その経験を大切にして得られがたいものを身に着けるように意識したいと思った。

チーム紹介

船本 七未  (文学部1年)
有賀 朱里  (現代中国学部1年)
山川 珠里愛 (経営学部1年)
森 智恵美  (文学部1年)


※本記事は2024年11月現在の内容となります。