viewpoint 業界
事業は広範に渡るが、主に建材業界に属す。生活の三大要素である「衣食住」のうち「住」に当たり、需要が一定して有るため安定した業界規模を維持している。しかしながら、日本の人口は2009年以降減少の一途を辿っており、今後も増加の予兆は見られないことから、新しい住宅が必要とされないとの予測がされている。そのため、近年注目されているDIYや古民家リフォーム、此度の新型コロナウイルスによる生活の変化など、時代の流れを読みながら、変容しゆくニーズに柔軟な対応をすることが殊に求められる業界であろう。また、三協立山株式会社(以下「三協立山」)が手掛ける建材は、主に金属としては比較的新しいアルミニウムを用いる。アルミニウムには様々な利点があり、環境に配慮しなければならない現代にとって、リサイクル性に富む性質というのは強みになるはずだ。建材業界は、今後も成長が期待される。
viewpoint 企業
企業名の「三協」とは、①お得意先②地域社会③社員の三者の協力を表しており、三者が協力し共栄するという協業の精神に基づくものである。三協立山は、これら三者の協力によって新しい価値を創造し、お客様への喜びと満足の提供を通じて豊かな暮らしの実現を目指している。そのため、富山県内に工場を点在させ、広い地域の雇用を創出して地域社会へ貢献してきた。三協立山は3つの社内カンパニーに分かれ、4つの事業を展開している。
・三協アルミ社:住宅やビル、公共施設などの建材を扱う事業
・三協マテリアル社:アルミニウムおよびマグネシウムという素材を活かした事業
・タテヤマアドバンス社:スーパーマーケット等の陳列什器や店舗看板を扱う商業施設事業
・国際事業:海外でのアルミ押し出し製品の供給
今回は三協アルミ社に取材させていただいた。三協アルミ社は、住宅のドアやカーポートから愛知大学名古屋校舎の窓サッシまで様々な製品を展開している。普段は社名をあまり見聞きすることは少ないかもしれないが、私たちの生活を支えてくれているものばかりを取り扱う企業なのだ。