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所在地愛知県名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番1号
設立平成25年(2013年)6月
代表者社長代行 土屋 裕之
従業員数857名
(c)The LEGO Group. LEGOLAND is a part of Merlin Entertainments Ltd.

viewpoint 業界

 貴方は休日に遠出をするならどこに行きたいと考えるだろうか?東京スカイツリー、清水寺、伊勢神宮など様々な観光地をあげることができるだろう。また、東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンといったテーマパークを思いつく人も多いのではないか?   
 多くの人にとってテーマパークは馴染み深いものだろう。だが、その歴史は浅いのだ。テーマパークの初めは1955年にディズニーができたことだ。まだ100年もたってないのは驚きである。新しい産業のため概念が明確に区切られておらず、日本では特定のテーマをベースに全体が演出された観光施設のことをテーマパークという。レゴランド・ジャパンの場合はレゴ ブロックをテーマにしているテーマパークだ。
 そんなレゴランド・ジャパンを始めとしたテーマパーク業界はコロナの影響を強く受けている。データ(1)によると、2018年から2019年にかけては大きな変化のない売上高が2020年には3分の1にまで落ちていることがわかり、今後どのように回復していくかが課題となっていく。



viewpoint 企業

 レゴランド・ジャパンは、名古屋市港区金城ふ頭に本社を構え、レゴランド・ジャパン、レゴランド・ジャパン・ホテル、シーライフ名古屋の運営を行っている。これらの施設は、すべて2歳~12歳の子どもたちをターゲットにしており、彼らがどんな物事に対しても、 意欲的に取り組める環境が整っている。
 その例として、ここでは「ワークショップ」についてご紹介しよう。
 レゴランド・ジャパンでは、3歳から大人まで楽しめるワークショップが充実している。内容として、レゴ ブロックの技術や、プログラミングを学ぶことができるものが存在する。経験があまりない人でも、スタッフが分かり易く教えてくれるため、安心して参加できるのが特徴だ。
 このワークショップを通して、 忘れられない思い出を提供しながら、子どもたちの想像力や問題解決能力を養っているのだ。
 このことから、レゴランド・ジャパンは 「学びに溢れたテーマパーク」だと言えるだろう。 子どもたちの健やかな成長を手助けする、唯一無二のテーマパークに違いない。

レゴランド・ジャパンは成長できる場所

レゴランド・ジャパン
オペレーション部門アドミッションチーム
松村 知香氏
2020年度 国際コミュニケーション学部 卒業
入社2年目

仕事内容

 松村さんはチケット販売のお仕事や、インフォメーションセンターでの受付を担当している。国際コミュニケーション学部での学びを活かし、英語圏の方の質問にも答えているそ うだ。同時にアルバイトの育成もこなしており、入社2年目にも関わらず、任せてもらえる 仕事が多いことから「自分にとってレゴランド・ジャパンは成長できる場所だ」と語った。
 また、社内では委員会が設立されていて、松村さんは省エネを促進する部門に所属し、パーク内や社内のごみの分別を促す工夫を考えているそうだ。
 仕事中は、子どもと同じ目線になって会話することを意識しているという。また、従業員からするとパークは見慣れているものであるが、初めて訪れるお客様もいるため、常に新鮮 な気持ちで接客をするように心がけていると述べた。また、働きやすい職場作りのため、従業員はお互いを下の名前で呼び合うことや、言葉遣いや話しかけるタイミングにも気を付けているという。

日系企業にはない魅力

 松村さんは国際コミュニケーション学部出身のため、元々は語学力を活かせる旅行会社を希望していた。だが、大学時代にレゴランド・ジャパンでアルバイトをしていたことがあり、当時はアルバイトであったにも関わらず、上司に「改善点はあるか?」と聞かれ、一般の会社ではめったにないことに驚いたそうだ。
 レゴランド・ジャパンは開園してから4年、つまり1番長く勤めている人でも4年間のため、気軽に話すことができる。そのため、上司に質問や相談がしやすく、若手社員でも意見を出すことができる職場であるという。実際に、「レゴランド・ウィークエンド」というイベントは、 従業員によるアイデアがもとになっているそうだ。語学力が発揮でき、立場を気にせずに意見が出せる環境に魅力を感じ、入社を決めたという。
 また、松村さんが入社当時に配属された部署には同期がいなかったが、上司の方がウエルカムパーティーを開いてくれたおかげで、職場になじむことができたという。こういった、日系企業にはない柔軟性やフレンドリーな上司が多いことも職場の魅力であると述べた。

学生時代の経験

 松村さんは、高校時代にオーストラリアでホームステイをし、現地で授業を受けた経験が ある。本学に進学した際も、再度オーストラリアに留学し、語学力を磨いたそうだ。その経 験が今の仕事にも役立っているという。
 また、大学時代に異文化理解の講義を受けた経験もあり、お客様に「私はビーガン (完全菜食主義者)だが、食べられるものはあるか?」と質問されたとき、瞬時に理解し、案内することができたそうだ。もちろん、お客様から厳しい意見をもらうなど辛いこともあるそうだが、子どもの笑顔がたくさん見られることや、子どもの笑顔を見て喜ぶ親御さんの表情を見ると幸せな気持ちになるという。
 レゴランド・ジャパンには、若くして活躍できる機会があり、1つの会社の中で他の様々な仕事 (飲食、 水族館 ホテル、アトラクション、技術職、管理職、運営など) を経験することができるため、自分を成長させることができる会社であるといえる。松村さんは「他の部署も経験してみたい」と意気込んでいた。外資企業ならではのフレンドリーな人間関係や、他の会社では新入社員が任されないような仕事ができる環境が、仕事への熱意に繋がる要因であるように思う。

会社としての「遊び心」

 今回の取材を通して感じたレゴランド・ジャパンの印象は、アットホームな雰囲気でキャリアが浅い人でも活躍できる環境が整っているということだ。 取材にご協力いただいたお二方は、笑顔がとても素敵で私たちの質問に関して 隅々まで答えてくださった。
 お話を聞く中で、「若い年齢層でも活躍できる」、「下の意見が上まで届く」とおっしゃっていたことが印象的だった。変化に対応するためには今までのやり方にこだわらない柔軟性やスピードが大事だと思うが、まさにそういったことが実践されていると感じた。柔軟性の点でいえば、様々な職種を経験できることもこの会社の大きな魅力の一つであると思う。   
 また、会社としての「遊び心」も印象的だった。例えば、本社にある会議室の入り口には、レゴ ブロックでできた表札があり、部屋の壁はカラフルな色に染まっていた。また、従業員の方がレゴ ブロックのミニフィギュアを名札に着けていたり、消毒液のスタンドをレゴ ブロックで作ったりと、随所に遊び心が散りばめられていた。これらは些細なことかもしれないが、こういった細かいところまでこだわる点に企業としての色が表れていると感じた
 レゴランド・ジャパンの柔軟性や働きやすい職場環境、そして遊び心は私たち取材班にとって非常に刺激的な体験だった。



チーム紹介

岡田 明弥 (現代中国学部2年)
市原 翼  (国際コミュニケーション学部2年)
加納 優衣 (経営学部2年)
萩木場 蒼依(経営学部1年)

※本記事は2021年11月現在の内容となります。