viewpoint 業界
近年、「フィンテック」と呼ばれる情報関連技術の進歩により、金融業界への就職難が叫ばれている。信託銀行もその例外ではなく、それらを取り巻く現状というのは目まぐるしく変化しているのが実情である。ただ、そうした時代の変化は必ずしもマイナスの面ばかりではない。技術の進歩は仕事の効率化を図り、作業の負担軽減につながり、結果的には銀行の更なる活性化に繋がるからだ。
信託銀行の信託とは、「信じて託す」ということだ。信託銀行では、信託のスキームを利用し、お客様の資産を信頼できるプロが運用・管理している。具体的には、通常の預金・為替・融資などを行う銀行業務に加え、信託業務と併営業務を行っている。信託業務では年金に関する業務や、証券に関する業務などを行っている。また併営業務では相続関連業務、証券代行業務、不動産売買の仲介を行う業務を行っている。
特に三井住友信託銀行では、上記のような多様な事業領域を通じて蓄積してきた、多くのデータを保有している。これらの情報を分析してお客さまにとって付加価値の高い情報に変換したり、提案の最適なタイミングを見計らうために、積極的にデジタル技術を活用している。
viewpoint 企業
三井住友信託銀行はお客様のニーズにお応えするべく「信託銀行らしい」信託機能と銀行機能の融合による総合力を発揮した「トータルソリューション」を提供している。国内唯一の自主独立の専業信託銀行という意味を込めた「The Trust Bank」ブランドの確立を目指し、「信託銀行らしい」幅広い事業の展開で成長してきたことが最大の特徴である。また社員の半数以上が女性であり、女性活躍推進、仕事・家庭の両立支援の両面から、女性が活躍できる職場環境を整えられている。例えば、女性活躍推進においては、信託銀行業界初の女性店長が誕生した銀行としても知られ、役員自らが女性社員の人材育成に積極的に取り組んでおり、女性のマネジメント登用を見据えた配置や各種研修を幅広く行い、成長の機会を提供している。また、仕事・家庭の両立支援への取り組みとしては、転居を伴う勤務地変更のない社員であっても配偶者の転勤時に勤務地変更が可能な制度もあり、配偶者(社内、社外問わず)の海外転勤に帯同する社員の休職も認めている。更にお客様の資産運用残高は92兆円にも達し、国内金融機関第一位であり、日本を代表する最大規模の信託銀行と言っても過言ではないだろう。そうしたブランド力を活かし、法人・個人の多様なニーズを持つお客様に対し、幅広い事業を展開できるのである。