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所在地東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
設立1925(大正14)年7月28日
代表者取締役社長  橋本 勝
従業員数13,469人(2019年3月31日現在)

viewpoint 業界

 近年、「フィンテック」と呼ばれる情報関連技術の進歩により、金融業界への就職難が叫ばれている。信託銀行もその例外ではなく、それらを取り巻く現状というのは目まぐるしく変化しているのが実情である。ただ、そうした時代の変化は必ずしもマイナスの面ばかりではない。技術の進歩は仕事の効率化を図り、作業の負担軽減につながり、結果的には銀行の更なる活性化に繋がるからだ。
 信託銀行の信託とは、「信じて託す」ということだ。信託銀行では、信託のスキームを利用し、お客様の資産を信頼できるプロが運用・管理している。具体的には、通常の預金・為替・融資などを行う銀行業務に加え、信託業務と併営業務を行っている。信託業務では年金に関する業務や、証券に関する業務などを行っている。また併営業務では相続関連業務、証券代行業務、不動産売買の仲介を行う業務を行っている。
特に三井住友信託銀行では、上記のような多様な事業領域を通じて蓄積してきた、多くのデータを保有している。これらの情報を分析してお客さまにとって付加価値の高い情報に変換したり、提案の最適なタイミングを見計らうために、積極的にデジタル技術を活用している。

viewpoint 企業

 三井住友信託銀行はお客様のニーズにお応えするべく「信託銀行らしい」信託機能と銀行機能の融合による総合力を発揮した「トータルソリューション」を提供している。国内唯一の自主独立の専業信託銀行という意味を込めた「The Trust Bank」ブランドの確立を目指し、「信託銀行らしい」幅広い事業の展開で成長してきたことが最大の特徴である。また社員の半数以上が女性であり、女性活躍推進、仕事・家庭の両立支援の両面から、女性が活躍できる職場環境を整えられている。例えば、女性活躍推進においては、信託銀行業界初の女性店長が誕生した銀行としても知られ、役員自らが女性社員の人材育成に積極的に取り組んでおり、女性のマネジメント登用を見据えた配置や各種研修を幅広く行い、成長の機会を提供している。また、仕事・家庭の両立支援への取り組みとしては、転居を伴う勤務地変更のない社員であっても配偶者の転勤時に勤務地変更が可能な制度もあり、配偶者(社内、社外問わず)の海外転勤に帯同する社員の休職も認めている。更にお客様の資産運用残高は92兆円にも達し、国内金融機関第一位であり、日本を代表する最大規模の信託銀行と言っても過言ではないだろう。そうしたブランド力を活かし、法人・個人の多様なニーズを持つお客様に対し、幅広い事業を展開できるのである。

人間としての関わりを大切に ~愛知大学OGの方の働き方~

三井住友信託銀行株式会社
北原 雅美氏 
名駅南支店 財務相談室
2015年度 経済学部  卒業

今にも活きる大学生時代での経験

 愛知大学OGの北原様は在学中、ボランティア活動などに力を入れていたそうだ。具体的には砂漠化している地域にポプラの木を植える、ポプラの森と呼ばれる活動などに参加をしていた。それを通じて知った社会・環境問題によって被害を受けている人たちの存在、そういった人たちのために動いた経験は、お客様との厚い信頼関係を築くためにとても役に立っているとお話されていた。
 更に北原様が銀行員になろうと思ったきっかけについても伺ってみた。それは、大学生のころ将来のことについて考えた時、次のように思われたそうだ。人の役に立て、人が一生関わりのきれない「もの」を仕事にしたい!経済学部で学んだ自分の知識を生かしたい!と考えた時、思い浮かんだのが「金融業界」だったそうだ。今なおその思いが変わることはないそうで、日々やりがいを感じながら仕事をされているそうだ。
 大学生時代での活動、経験はどんなに自身の望む進路と関係無さそうだとしても決して無駄にはならず、いつかは必ずやってよかったと思える日が来る。北原様の大学生時代のお話を聞いてそう感じた。

外回りで大切にしていること

 北原様の主な仕事は、お客様の家に出向いてプランを提案し、お金に関わる悩みを解決することだ。勤務時間のうち、ほとんどは「外回り」を行なっている。そんな外回りで大切にしていることは、お客様からの信頼を得るために、仕事としての関わりだけでなく『人間』としての関わりを大切にすることだと教えてくださった。多額の資産を託されることもあるため、お客様との信頼関係あってこその仕事だそうだ。
 お客様との信頼関係を築くために、具体的にはどんなことをしているのかについても伺ってみた。例えばお客様の家に飾ってある写真を見て、お子さんやお孫さんなどの話をする。振り込め詐欺の相談など、直接ビジネスとは関係のないような個人的な相談にも乗る。またこれは北原様の話ではないが、厚い信頼関係を築くためにお客様の前で趣味のマジックを披露する方もいるそうだ。
 このようにビジネスの話ばかりではなく、お客様とラフな会話をすることでさらに厚い信頼関係を築かれているそうだ。

「銀行員」という仕事

 OGの方の話をお聞きして私たちは、銀行員という仕事に対するイメージを大きく変えさせられた。「真面目で堅い職業」と思われがちの銀行員。もちろん銀行員という仕事はお客様のお金を扱うため、堅いイメージを取り除く、ということは出来ない。
しかしながら、硬く厳しいばかりの仕事ではないことも、また一つ事実であることを肌で感じた。さらに利益のことを第一に考えるのではなく、お客様を第一に考えて仕事をされているお二方は、私たちの銀行員に対するイメージを変えたばかりではなく、働く上で何を大切にすべきなのかも教えてくださった。

幅広い事業を展開できるという魅力

column 発見

 前述のとおり三井住友信託銀行では幅広い業務が展開されている。そうした幅広い業務は働く方々にも、そして何よりお客様にも良い影響を与えている。働く社員にとっては、多くの仕事を経験できるため、自らのキャリアを自身で創ることができる。さらには三井住友信託銀行にはそうした社員の成長を後押しするべく、様々な資格やキャリアに挑戦できる制度が整えられている。この制度によって社員の方々は仕事と両立しながら挑戦できる。そこで得た専門知識や経験は、我々の実生活にも活きることが多くあるため社員の方々にとっても非常にありがたいそうだ。更にそうした専門知識や経験によってお客様からの多様なニーズに対応し、最善のプランを提案することもできる。
 「幅広い業務」はまさに三井住友信託銀行の最大の魅力なのである。

チーム紹介

渡邉 龍聖(経済学部 1年)
岡本 怜佳(経営学部 2年)
小池 瞬生(経済学部 1年)
久保 美月(経済学部 1年)

※本記事は2019年12月現在の内容となります。