「自分にしかできない仕事がやりがいに繋がる」
瀧定名古屋はとても自由度が高いとおっしゃっていた。自由度が高いなかで自分で考えて自分で方向性を持ち自分の世界を作るために実行することのできる力が求められる。
そんな瀧定名古屋で営業をしている水野さんに仕事をするなかでのやりがいについて教えていただいた。
水野さんにとってやりがいとは自分で考え自ら行動する自分にしかできない仕事をこなすことだと語ってくれた。自分にしかできない仕事とはたとえば、自分の課では全く売上がなかった取引先と新たにビジネスを始める新規取引先の開拓などである。先輩から引き継がれてきた既存の取引先ももちろんある。その取引先ではある程度の実績があり、その実績を伸ばし守る必要もある。しかし、受け継がれてそのままあるという形と自分の手で新規開拓し、売上を作るということは意味合いが全く違うという。新規開拓なので自らの目で新しいブランドを見つけ自分で企画営業を行うことが求められる。その前例のないブランドでどのような商品が求められているかなど自分で考えなくてはならない。そのために実際に自分の足で店舗に行きどのような生地が使われているか、ブランドそのものの雰囲気などをリサーチしに行き、それを踏まえて自分のなかでこの店にこんなものがあったらと考え売り込みに行く。このようにして新しい取引先を自らの手で開拓していき課の売上を上げていく。このような仕事は一貫して自らの考えにより実行する仕事でもあり自分にしかできない仕事である。このような仕事をこなし実績を上げることができたとき大きなやりがいを感じたと水野さんは語ってくれた。
このように、瀧定名古屋で求められる“色々な人“の中でもすべての人に求められるのは企業家精神のある人。その企業家精神を持ちながら仕事をこなすことができる人が常に新しい何かを発見し自ら行動し自分にしかできない仕事をやりがえに変え全力で取り組むことにより、より瀧定名古屋を躍進させる原動力となっているだろう。
「未来への戦略」
今の市場は物が売れにくい現状にある。その現状の中、今後他の企業といかに競い売れにくいものを打っていく努力をしていると聞いた。
その中で瀧定名古屋はリスク戦略という他と違った戦略を行なっている。まずリスク戦略のリスクとはどんな服が売れるのか悩んでいるアパレルメーカーに売れそうなものを提案する。しかし提案したものが売れる保証はなくアパレルメーカーは生産を躊躇する。そこで生産開始の決断ができるようにアパレルメーカーの代わりに生地の在庫をストックすることを提案する。その現物がトレンドとなった場合、アパレルメーカーにもっと生地が欲しいと注文されたらすぐに用意できるように準備する。このように瀧定名古屋がアパレルメーカーに代わって現物をリスクを負うことによってお客様は瀧定名古屋に行けば必要なものが手に入れることができるという信頼につながる。
また、グローバル化が進むにつれ日本での衣服生産は空洞化してしまい生地や糸の生産のキャパシティも小さくなってしまった。しかし、代わりに海外でものを作ろうとしたとしてもまた時間がかかってしまう。ここでまた瀧定名古屋のリスク戦略が活かされてくる。海外生産を行うと納期がかかってしまう分、瀧定名古屋がアパレルメーカーに代わって現物を持つことによりお客様の生産から納品までの期間を短縮することができる。このことによりなにを売るかの決断を遅らせることができる。このようにグローバル化が進行していくなかでも勝ち残るができるリスク戦略は瀧定名古屋にとって大きな強みであるといえよう。
瀧定名古屋はメーカーではなく商社であるため、国内だけでなく世界中の様々な市場を開拓していくことができ、このリスク戦略が要に他の企業に受け入れられていけば瀧定名古屋のシェアを増やすことができ、これが売上の伸びに繋がると林さんは語ってくださった。