viewpoint 業界
金融業界は数多く金融機関が存在する。そのうちの一つが銀行である。銀行は主に都市銀行、地方銀行、信用金庫に分けられ、主にお客様へ融資することで得た利益で運営している。また同様の事業体として信用金庫も存在している。顧客は個人から法人までと幅広くさまざまであり、金融を通して生活や産業を支えている。中でも都市銀行は大都市を中心に全国に店舗を構え、大企業などを主に取引の相手方としている。信用金庫は非営利組織として地元の中小企業と取引をし、地方銀行は本店を構える各都道府県を中心に店舗を構えている。主に地元の中小企業などを取引しており、地域密着型の経営をしている。また、銀行の新しい形態としてネット銀行やATM専業なども存在している。 今、銀行業界で日本銀行の異次元緩和金融政策のもと生じている「マイナス金利」という状況である。この影響より銀行業界は金利収入が減少し、利益の計上が難しくなっている。そのような状況においても地方銀行はお客様が安心して利用できる銀行となるために、そして地域の発展に貢献できるように地域に特化した経営を行っている。
viewpoint 企業
名古屋銀行は1949年(昭和24年)に創立された、愛知県名古屋市に本店を置く地方銀行である。名古屋銀行の特徴は、「堅実経営」があげられ自己資本比率が12.16%と東海3県の地方銀行のなかでトップである。「堅実経営」では、社是である「地域社会の繁栄に奉仕する」を創業当初からの理念とし、昔からお客様に対していつでも真剣に向き合ってきた。愛知県の主要産業である製造業への融資など地域特性を生かした経営が特徴である。また、地域とのネットワークの強さを生かして、商品やサービスの提供側とその利用者側との間に入って結び付けビジネスに繋げるという『ビジネスマッチング』にも力を入れている。名古屋銀行は他の東海3県の地方銀行と比べると、創業68年と歴史は浅いが、短い期間で著しく成長を遂げてきた。自己資本比率が高い背景にはバブル時代において積極的な投資を控えてきたことがあげられる。歴史が浅いからこそ時代に合ったお客様が必要とする新しいことに挑戦しやすい銀行であり、日々変革を進めながら地域社会に貢献している。