viewpoint 業界
私たちの生活に当たり前のように存在し、手頃な値段で手に入れることができるお菓子。一日三食の食事と異なり、私たちが食べたいときに口にして、お菓子は我々の欲求を満たしてくれる。
お菓子の製造・流通・販売を行っている企業は数多く存在するが、近年の国内菓子市場は少子化の影響もあり、頭打ち傾向にある。また、お菓子の原材料は海外から輸入することが多いため、為替の円安変動も菓子業界にとって痛手となっている。
こうした国内市場の状況から、海外進出で活路を見出す企業もここ数年で増加している。少子化の影響はお菓子にまで広がってきたというのは驚きを隠せない。
今後、国内製菓メーカーの海外展開が加速するものとみられるが、海外でどのような成長戦略を描くのか、その動向に注目が集まるであろう。
viewpoint 企業
有楽製菓株式会社(以下、「有楽製菓」)は、昭和30年2月に東京都世田谷区で創業された菓子メーカーだ。現在も本社は東京都にあるが、愛知県豊橋市に主力商品『ブラックサンダー』を生み出した豊橋夢工場を置き、大阪や札幌にも営業所を構えている。
「夢のある安くて美味しいお菓子の創造」を理念に掲げ、挑戦と変革を続けて成長している同社は、主力商品である『ブラックサンダー』をはじめとして、常に価格以上の美味しさと満足感を追求した商品展開を行っている。コンビニエンスストアなどのお菓子売り場で我々が同社の製品をつい手に取ってしまうのは、社員の方々の「本当に美味しいとお客様に喜んでもらえるお菓子を作りたい」という想いと、その努力が背景にあるのだ。