文字サイズ

中村区役所新庁舎(令和5年1月移転)

所在地名古屋市中村区松原町1丁目23番地の1

⚫ 公務員

公務員は大きく分けて国家公務員法に規定される国家公務員と、地方公務員法に規定される地方公務員の2種類がある。
国家公務員は国のシステムの中枢を担う内閣府、警察庁、外務省などで公務を担っている。
地方公務員は地域に密着しその地域の治安や消防活動、また教育・地域発展・税・子育てなど市民の生活に関連する業務を担っている。

⚫ 中村区役所

中村区にはJRの新幹線をはじめとした名鉄・近鉄・地下鉄などの交通機関が集中する名古屋駅があり、また駅周辺には高層ビルや企業、デパートなどの商業施設が多く建ち並んでいる。
中村区役所には区民の暮らしを支えるための様々な部署があり多岐にわたる業務を行っている。中村区役所を構成する部署として、総務課・企画経理室・地域力推進室・市民課・民生子ども課・福祉課・保険年金課が挙げられる。

取材内容

名古屋市中村区役所
民生子ども課
今回の探訪記で私たちが取材させていただいた部署は育児や市民の生活を支援する民生子ども課である。
民生子ども課は「子ども」という名称から子どもに関する業務を担当する部署だと認識されることもあるが、それだけではなく、生活保護業務も担当している。
民生子ども課における民生子ども係の主な業務内容としては、児童虐待の防止・対応、保育所への利用調整、助産施設への入所措置、子育て支援・子どもに関する手当などが挙げられる。
もう一方の生活保護を担当する保護係は、事前相談、生活保護申請の受理、申請受理後の調査、受理後の生活保護受給者への支援が挙げられる。この生活保護業務は受給者の大変さを本人の立場に立って向き合う必要がある。
また、受給者との意思疎通が困難な場合があることなど、状況に応じた職員の判断が求められる場合がある。

1、民生子ども課の職場の雰囲気、好きなところ

民生子ども課は、堅苦しい感じではなく、和やかな雰囲気がある。また、服装は清潔感のある服装を心がけているそうだ。
職場の好きなところは、職員の皆さん一人ひとりが仕事に誇りをもって取り組む意識の高さだとおっしゃっていた。

2、名古屋市職員を目指したきっかけ

営利目的ではなく、市民にサービスを提供できる仕事に魅力を感じたから。また、地方より規模の大きい自治体である名古屋市の方が、様々な仕事ができるからだとおっしゃっていた。

3、仕事の変わり目で業務や職場に馴染むことで苦労したこと

異動に伴い立場が変わると、仕事への考え方や、一緒に仕事をする人が変わる。さらに、関わる関係機関の人も変わるため、信頼を得て連携できるようになるには時間がかかるとおっしゃっていた。

4、超過勤務について

業務によって繁忙期は異なるが、繁忙期には正規の勤務時間外に勤務することがある。計画的に業務に従事し、超過勤務は最小限に努めるよう心掛けているそうだ。
また、従来の業務に加えて選挙の投開票事務や災害時の対応などは区役所全体で対応しているとおっしゃっていた。

成長したところ

社会人2年目でどのようなところが成長したと感じたのかと言う質問に対して、職員のAさんは、対人コミュニケーション力を挙げた。 Aさんの場合は、障がいのある方や年上の方と話す機会が多く、話し方や相手の立場に寄り添う姿勢に気を配っているそうだ。
Aさんは2つ目にスケジュール管理力を挙げた。与えられた仕事をきちんと正確にこなすためには、スケジュールをしっかりと管理していくことが必要だとおっしゃっていた。

児童虐待の担当をしているBさんは、自分の子どもを虐待してしまった親と話をする際には、虐待をしたことを責めるのではなく、その親が虐待をしてしまった背景や言い分などをしっかりと聞くなど真剣に向き合い、その中で浮き彫りになった課題についての解決策を一緒に考えていくよう心がけているそうだ。

仕事への姿勢

Bさんは、時間の制約がある中でどんな仕事も後悔のないように、できる限りの準備をして臨むとおっしゃっていた。私は今まで、公務員の業務は事務作業が多い印象だったが、こう言った責任感や人に寄り添い課題解決に努めるという考えを持ちながら、相談等の業務をしていただける職員さんが、自分の地域にいてくれると思うと、大変嬉しいし、安心できると思った。

チーム紹介

村瀬 雅  (法学部1年)
近澤 美憂 (経済学部1年)
飛田 愛奈 (地域政策学部2年)
増田 蓮  (法学部2年)

※本記事は2023年3月現在の内容となります。