公務員について
公務員とは、国民全体に奉仕する者として国や地方自治体に勤務し、民間にはできない公共サービスを平等かつ公平に提供することで人々の生活の基盤を支えている職業である。公務員の種類として国の司法・立法・行政に従事する国家公務員と地方自治体における各種サービスを担う地方公務員の2つに分かれており、そこからさらに職種が分割されている。国家公務員を例に挙げると、司法府にあたる裁判所事務官・家庭裁判所調査官補、立法府にあたる衆議院/参議院職員、行政府にあたる国税専門官・労働基準監督官などがある。
また、上記の通りより良い生活・企業活動を支えることを目的として業務を行っているが、これらは税金が活動資金となっているため営利を目的としないところが公務員の特徴の1つとなっている。
地方公務員について
地方公務員は、都道府県や市町村などの地方自治体で働く公務員のことだ。地域住民や地域に密着した行政サービスを担っている。地方公務員は、機関ごとに採用される国家公務員とは異なり、自治体ごとに採用されるので、様々な部署に異動する。そのため、仕事内容は多岐にわたり、幅広い職務に携わることができる。さらに、自治体ごとに独自の政策を行っている。自治体によって抱える問題が異なるので、自治体ごとに力を入れて取り組むべき政策も異なる。そのため、それぞれの自治体が地域の特性を活かした政策を行っている。私たちが取材させていただいた中村区では、『「夢」・「笑顔」・「やさしさ」あふれるまち中村区』という基本目標を掲げ、さまざまな政策を行っている。例えば、防災に関する取り組みとして、それぞれの地域の特性や災害リスクによって、その地域にあった避難行動に関する啓発や地域の避難訓練の支援などを行い、基本目標達成に向けた取り組みを行っている。
このように、地方公務員は、暮らしやすい生活環境をつくるために、基本的な行政サービスを行うだけでなく、各自治体の問題点の解決を目指したり、特性を活かしたりしながら、魅力的なまちづくりを行っている。