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本学の高橋五郎名誉教授が考案した新たな「食料自給率」の計算方法が日本農業新聞で紹介されました

教育・研究
2026年10月12日付の日本農業新聞に、本学の高橋五郎名誉教授(中国農業経済学)が独自に考案した食料自給率の計算方法に関する記事が掲載されました。
記事では、「食料自給率を独自計測」と題し、高橋名誉教授が開発した「サプライサイド食料自給率(Supply-Side Food Self-Sufficiency Ratio:SSFSSR)」の特徴と、その研究成果が紹介されています。
従来の食料自給率は、国内で消費される食料のカロリーに占める国内生産の割合を基本として算出されています。しかし、この方法では、輸入された飼料や原料を利用して国内で生産された畜産物や加工食品について、国内生産と海外からの供給との関係を十分に把握することが難しいという課題があります。
これに対して高橋名誉教授が考案したSSFSSRは、国内で生産された一次農産物のカロリーを分子とし、国内で供給された一次農産物のカロリーに、輸入された二次産品を生産するために必要な一次農産物のカロリーを加えたものを分母として算出します。その際、畜産物や加工食品を一次農産物に換算する独自の指標「一次産品換算率(Primary Product Conversion Ratio:PPCR)」を導入しています。

この方法により、従来の計算方法では捉えにくかった輸入飼料や輸入原料への依存を、食料供給の構造に即して評価することが可能になります。
この研究成果は、国際学術誌 *Agriculture & Food Security*(Springer Nature)に論文として掲載され、183か国を対象とした食料自給率の国際比較が行われました。また、研究成果は欧州委員会の科学・研究支援機関である共同研究センター(JRC)の「Knowledge for Policy」や、国連食糧農業機関(FAO)の文献データベース「AGRIS」にも収録されています。
食料安全保障の重要性が世界的に高まるなか、SSFSSRは各国の食料供給構造を比較・分析し、食料・農業政策の検討に役立つ新たな指標として、その活用が期待されます。

関連リンク
掲載論文:A new method for calculating the food self-sufficiency ratio: Supply-side food self-sufficiency ratio (SSFSSR), https://doi.org/10.1186/s40066-025-00570-z
SSFSSR Web Calculator(国別食料自給率計算・閲覧サイト: https://ssfssr-app.github.io/ssfssr-app/)
新聞掲載:「日本農業新聞」、2026年10月12日付


高橋五郎名誉教授