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地域政策学部食農環境コース(藤井吉隆ゼミ)の学生が豊橋技術科学大学 社会人向け実践教育プログラム「東海地域の6次産業化推進人材育成」第10期に参加し優秀賞を受賞しました

学生活動
本学地域政策学部食農環境コース(藤井吉隆ゼミ)の学生6名が豊橋技術科学大学 社会人向け実践教育プログラム「東海地域の6次産業化推進人材育成」(主催:豊橋技術科学大学 先端農業・バイオリサーチセンター)第10期に参加しました。
同プログラムへの現役大学生の参加は今回が初であるとともに、プログラムのメインとなるビジネスプラン発表会では松橋美羽さん(地域政策学部3年)が優秀賞(全体2位)を受賞しました。
プログラムを修了した学生は「食の6次産業化プロデューサー」レベル3の認定を申請し、3月下旬に結果が判明する予定です。


【松橋美羽さんコメント】

私は食農環境コースの授業で農業について学び、何度も農業体験に参加する中で6次産業化にも興味を持つようになり、授業で学んだ経験を活かして「食の6次産業化プロデューサー」レベル2を取得しました。
今回、豊橋技術科学大学の社会人向け実践教育プログラム「東海地域の6次産業化推進人材育成」に参加した理由は、もっと6次産業化について深く学びたいと思ったからです。修了後はレベル3の受験資格も得られるので、さらなるスキルアップにもつながるとも考えました。

プログラム参加者14名のうち、私たち愛知大学の学生6名以外は、行政機関職員、農業経営者など社会人の方でした。理由はそれぞれ違っても学びたいという積極的な思いは皆同じで、お互いに支え合うことができました。主に学生を想定したレベル2に比べてレベル3は実務家を想定しており、カリキュラムではビジネスプランや商品開発、マーケティングなど、より高度で専門的な知識の習得を求められました。まだ事業を行ったことがない大学生にとってビジネスやその資金面について考えるということは少し難しく感じました。
平日は仕事や大学がある中、毎週土曜日に90分授業を4コマ受け、課題レポートを提出しました。他にも現地実習やE-Learningでの自己学習において、農林水産業の動向や地域活性、マーケティング、財務・会計まで広い範囲の学習を行いました。社会人の方は常に一歩先のことを考えていて、発言に圧倒される場面が多く、私もどうにかして追いつこうと必死に勉強しました。4ヶ月という大学の講義よりも短期間で多くのことを学んだので、常に詰め込み状態だったという点で大学の授業とは異なりました。
プログラムの最終目標となるビジネスプラン発表会の目的は、ターゲット顧客・市場の設定や原料調達、価格設定、マーケティング戦略など講義で学んだ知識を活かして、実現可能な商品・サービスを形成することでした。全員で何度も検討会を行い、より現実的で収益の得られる事業を考えました。私はゼミで現地実習をさせていただいたことがある愛知県田原市のジェラート屋さん「バロック」を題材にして、新鮮な生乳を使用したミルクプディングの製作・販売を立案し、優秀賞をいただくことができました。

このプログラムを終えて、6次産業化のポイントやマーケティング、経営戦略や農産物の加工など、さまざまな面から6次産業化について考えること出来ました。また、社会人の方と共に勉強するという機会は今までなかったので、非常にいい刺激をいただきました。ひとつの事柄に対して、人によってさまざまな見方があるということを感じ、あらゆる角度から物事を考える大切さを学びました。
はじめは大学の授業と両立出来るか不安でしたが、課題をこなすことに一生懸命で時間はあっという間に過ぎていきました。何事もまずは挑戦し、決めた目標に向かって着実にやるべきことをこなせば出来るという、自信向上にもつながりました。
将来は今まで学んできた農業・6次産業化の知識と経験を活かして、地域の農業の振興に携わる職業に就きたいと考えています。


優秀賞を受賞したビジネスプラン発表会資料(一部)


修了式の様子(写真提供:豊橋技術科学大学)


優秀賞の賞状を手にする松橋さん(写真提供:豊橋技術科学大学)

【参考】
豊橋技術科学大学と愛知大学は2005年4月1日に連携協力に関する協定を締結し、相互に教育研究、社会貢献等における連携協力を推進し、両大学の発展、地域社会の発展に資することを目的に交流を深めています。
NEWS 2018-09-16掲載:国立大学法人豊橋技術科学大学大西隆学長が、東亜同文書院記念センターをご見学されました