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新着情報 - 地域連携

産官学連携事業の実施報告

2020年7月から2021年3月まで、愛知県東三河県庁・豊橋市の御菓子司「若松園」との産官学連携事業を実施しました。

本事業は、本学豊橋校舎3学部と連携・協力に関する協定を締結している愛知県東三河県庁の「農商工連携推進事業」に選定されており、学生等のアイデアを活用したいと考える地元事業者と若い発想力を持つ学生のマッチングにより、両者が協力して商品開発等を行い、地域産業の振興を図るものです。

今回は若松園様の新商品である東三河地域の特産品の1つ『おいしい防災おこし』を、更に訴求力のある商品にリニューアルするという課題に対して、販売促進のためのパッケージやキャッチコピー等を学生が検討・提案することを通じて、企画力等を身につけるPBL(課題解決型学習)として行われました。

本学からは文学部、地域政策学部、短期大学部から1年次14名、2年次3名、4年次2名の計19名が参加しました。

コロナ禍のため当初は対面でのグループワークが開催できず、初回・2回目はZOOMによるWEB上のグループワークとなりました。
3・4回目は十分に対策を行った上で対面でのグループワークを開催することができました。
対面でのグループワークは豊橋市の交流スペース「ガクラボ」にて行いました。

<活動内容>
1回目(WEB)
参加者全員の自己紹介を行い、若松園様から『防災おこし』のコンセプトや想いを伺ったあと、実際に商品を試食して全員で感想や意見を出し合いました。

2回目(WEB)
豊橋市消防本部様に、防災についての知識や防災おこしを若松園様とコラボした経緯を伺いました。
お伺いしたお話を踏まえつつ、防災おこしの良いところ・改善点を改めて全員で感想や意見の交換を行いました。

3回目(対面)
味・形状・パッケージ・キャッチコピー・販売促進方法など、さまざまな案を持ち寄って発表し、その中からどのような方向性で進めていくかのデスカッション、個別課題の絞り込みを行いました。

4回目(対面)
前回までのグループワークで話し合った内容を基にして、改めてそれぞれが持ち寄った案を発表し簡易的な投票を行いました。投票という目に見える形でお互いの案を評価できました。
パッケージだけでなくSNSを活用した販売促進方法についても案を持ち寄り、今後の販売促進につながる情報が集まりました。
今までの「防災おこし」にとらわれずにたくさんの案が出たことで、若松園様から"学生の目線で新しい発見ができたことをうれしく思う"との評価をいただきました。

計4回のグループワークに取り組んできた結果、お子さんにフォーカスした味やパッケージへリニューアルした商品『お守りおこし』が完成、3月13日(土)に豊橋駅ビル(豊橋市)にて販売会を開催しました。
販売会では、無料配布用に用意した200個(個装)は全て配布することが出来たほか、購入されるお客様も多くいらっしゃいました。

本学ではこれからも、地域連携型教育を柱とした地域貢献に取り組んでまいります。