viewpoint 業界
ニデックは目の検査や診断、手術を行うための機器を製造している眼科医療業界に属する企業である。これらの製造機器は約50種類で、これは世界第4位のトップシェアを誇っている。
ニデックでは主に3つの事業を展開している。まず1つ目が医療分野。これは緑内障を診断する機器や眼圧を測定する機器といった我々がよく病院で目にする機器を製造している。また視力検査の際目にしたことがある方も多いかもしれない平原と気球の画像は、ニデックのオリジナルのデザインである。
2つ目は眼鏡機器分野。こちらは眼鏡のレンズを加工する機械やランドルト環などの視力検査をする機器を製造している。眼鏡の名の通り、眼鏡屋に設置されている機器が多い。
3つ目はコーティング分野。こちらは携帯電話やカーナビに施されている反射防止膜や液晶テレビの保護パネルやアイウェアなどへのコーティング加工および販売をしている。
viewpoint 企業
ニデックは1971年から製造を開始し、今年で創業50周年を迎える。スローガンは”THE ART OF EYE CARE”(眼の保護をする技術)であり、これにはニデックの製品、サービスを通じて喜びと感動を与えたいという思いが込められている。また1996年には”Eye &Health Care”(目と身体)を理念に事業領域を目だけではなく身体まで拡大。こちらは”Eye &Health Care”のリーディングカンパニーを目指すニデックが健康維持に携わることで平均寿命を延ばし、健康で快適な生活を提供したいという思いが込められている。
また、ニデックは海外シェアが約6割を占めるグローバルな企業でもあり、取引国は100ヶ国あまりである。またニデックは非上場戦略をとっている。これはニデックの豊富な資金力と技術力の故である。例えば商品1つを販売するにも、市場調査から要素や技術開発、製造、審査や特許取得といった多くの段階を踏むニデック独自のサイクルが確立している。このために、ニデックはお客様により質の高い製品の提供が可能になっている。
また昨今のコロナ禍においてニデックでは、先述のコーティング技術を応用してフェイスガードやアクリル板といった感染対策予防の商品の製造を開始した。