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<9/20・要申込>「ネオリベラリズム社会における社会意識」研究プロジェクト 第3回研究会

イベント・公開講座
愛知大学人文社会学研究所 「ネオリベラリズム社会における社会意識」研究プロジェクト第3回研究会 を開催いたします。
本研究会は、一般の方でもご参加いただけます。

詳細につきましては、下記をご覧ください。

【発表日時】
9月20日(日)18時 ※オンラインのみ開催

【申込締切・申込みフォーム】
9月19日(土)
こちらの申し込みフォームより、お申し込みください。
後日、視聴用(Zoom)のURLをお送りします。

【発表者プロフィール】
兼松佑至
愛知大学文学部応用社会学専攻卒業。
名古屋市立大学大学院人間文化研究科人間文化専攻博士前期課程修了。
大学、大学院共に、インターネット上で人々が行う創作活動を研究。

【発表内容】
バーチャルYouTuberにおける「バーチャル」の分節化

【概要】
本発表の目的は、バーチャルYouTuberにおける「バーチャル」を「架空」と捉え、架空と現実を両極とする8つの指標に分けて、その意味を整理することにあります。
また、この分析を通じて、ネオリベラリズム社会におけるリアルとバーチャルの関係についても考察します。

VTuber(バーチャルYouTuber)とは、2017年から2018年にかけて流行したインターネット上での動画・生配信の一形態、もしくはそれを行う人物のことです。
一般的にVTuberは、顔や体の動きに連動する2Dまたは3Dのモデルを画面上に表示し、ゲーム実況、雑談、歌唱、バラエティ企画などの配信活動を行っています。
また、それらのモデルの多くは現代日本のアニメや漫画の画風を採用しています。つまり、多くのVTuberは素顔(中の人物)を公開せず、その代わりにモデルという外見を用いて活動しているのです。

一方で、VTuberはその配信形態ゆえに、架空と現実の混在をめぐる議論の対象となっています。従来のアニメでは、声優と画面上の登場人物は別の存在として認識されてきました。また、画面上の登場人物はあくまで架空の存在として理解されています。
たとえば、アニメ『サザエさん』のフグ田サザエは、その声を担当する加藤みどり氏とは別の存在であり、架空の人物として位置づけられています。
それに対してVTuberの場合は、外形的にはアニメにおける架空の登場人物と声優の関係と変わらないように見えても、実質的には両者が同一の存在であるかのように捉えられている面があります。しかし、そのことはモデルが背後の人物そのものと見なされていることを意味するわけではありません。
それでは、VTuberにおけるモデルが、YouTuberが素顔を隠すために用いる仮面とまったく同じものとして捉えられているのかといえば、それもまた微妙な問題です。

このようなVTuberを理解するために本発表で試みるのが、先ほど説明した、架空と現実を両極とする8つの指標(その間はグラデーション状に位置づけられます)を用いた分析です。
その8つの指標とは、「身体」「声」「属性」「自我」「アイデンティティ」「世界」「第4の壁」「舞台裏」です。
これはたとえるなら、料理において甘味、塩味、うま味、酸味、苦味といった各要素の度合いが「おいしさ」を理解する指標となるのと同じです。
VTuberについても、これら8つの指標を通して分析することで、「バーチャル」という概念や個々のVTuberの特徴をより詳細に理解できると考えています。

【問い合わせ先】
樫村愛子 kashi@vega.aichi-u.ac.jp