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高橋五郎本学名誉教授の論文(英文)がSpringer Nature系Q1国際誌 『Agriculture & Food Security 』に掲載されました

教育・研究
高橋五郎名誉教授が書かれた“A new method for calculating the food self-sufficiency ratio: supply-side food self-sufficiency ratio” 「食料自給率の新しい計測方法: サプライサイド食料自給率」が、Springer Nature系の国際学術誌『Agriculture & Food Security』 に2026年3月6日付で掲載されました。 DOI: https://doi.org/10.1186/s40066-025-00570-z 
同誌は、食料安全保障と持続可能な農業を扱う国際的な査読付きオープンアクセス誌であり、Journal Impact Factor 5.4 を有し、国際的な主要指標による評価でQ1 に位置づけられています。

本論文は、従来の食料自給率指標の限界を克服するため、Supply-Side Food Self-Sufficiency Ratio(SSFSSR) という新たな計測方法が評価されたものです。穀物中心の従来方式では把握しきれなかった肉類・乳製品・油脂・砂糖・魚介類を含む食料供給全体を、PPCR(第一次産品換算係数)という新しい係数を導入、一次産品換算とカロリー基準で統一的に評価できる点に特徴があります。論文では、国連加盟国を対象とする従来の方法ではできなかった国際比較可能な枠組みとして、その有効性が示されています。

高橋名誉教授の分析によれば、日本については一般に知られている農林水産省方式の食料自給率38%に対し、新指標 SSFSSR による日本の2022年の食料自給率は19.5%と推計されます。日本の食料自給の現実が、従来の理解よりもはるかに厳しいことを示唆しています。オーストラリア・カナダ・ブラジルなどでは100%を超える一方、中国や韓国などでも一般に知られている水準を下回っています。農政、食料安全保障、輸入依存リスクの再検討を迫る重要な研究成果とされています。



高橋五郎名誉教授