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第18回日本でタイ語を学ぶ学生のためのタイ語弁論大会で本学学生3名が入賞しました

グローバル
タイ語で挑む「AI時代の学び」――愛知大学生が弁論大会で第2位入賞

2025年12月20日(土)、在東京タイ王国大使館と神田外語大学の共催による「第18回 日本でタイ語を学ぶ学生のためのタイ語弁論大会」が、神田外語大学にて開催されました。
弁論テーマは「AI時代になぜ私たちはタイ語を学ぶのか?」で、各参加者が5分間の弁論を行いました。
本学からは計4名の学生が出場し、それぞれの視点から「AI時代に言語を学ぶ意義」について考えをまとめ、タイ語で弁論を行いました。

その結果、高橋一さん(経済学部4年)が留学経験者部門(カテゴリー2 半年以上のタイ留学経験・タイ語による初等・中等教育経験を含む)で第2位に入賞しました。
また、中井飛路さん(国際コミュニケーション学部4年)、小島望央さん(国際コミュニケーション学部3年)、樫本泰志さん(経済学部3年)の3名が努力賞を受賞しました。
本大会には複数大学が参加し、本学も参加大学の一つとして出場しました。

今後も本学は、学内外での発表機会を通じて学生の語学力・発信力の向上を支援していきます。




以下、参加者からのコメントを掲載しています。

高橋一(経済学部4年)カテゴリー入賞・第2位
●スピーチのテーマと内容
AI時代にタイ語を学ぶ理由について話しました。
単語や文法と言った形式的な学問のためではなく、相手のことを知るため、そして自分の言葉で自分の想いを伝えるために、私は翻訳機器に頼らず、タイ語を学んでいきます。

●タイ語弁論大会に出場するきっかけや理由
卒業年次になり、思い出を残したいと考えたため、参加しました。

●当日の感想
緊張した雰囲気の中で自分の最大限の力を発揮して弁論でき、思い出に残る大会にすることができました。

●今後の抱負
来年から始まる仕事に真摯に取り組み、最終的にタイ語を使えるような業務を任せていただけるよう努力していきます。

中井飛路(国際コミュニケーション学部4年)努力賞
●スピーチのテーマと内容
AI時代にタイ語を学ぶ理由を、2つの話を例に挙げて論じました。1つ目の理由はAIに頼っていたらタイ語学習の過程でできた友人を得ることはできなかったことからです。
1つ目のエピソードとして、バンコクにコンサート鑑賞に行った際に現地でできた友人と交友を深められたのは、AI翻訳機を介さないリアルタイムのやりとりのおかげだと考えたことを取り上げました。
2つ目の理由は自分でタイ語を学習する過程で精神的な成長を実感したことから、AI翻訳機ではなく自分で学ぶことの大切さを話しました。
タイ語を学ぶ前は内気な性格で勇気がありませんでしたが、タイ語学習を通して、一つ一つの機会を逃していては何の進歩もないという考えを得たことで何事にも挑戦してみる自分へと成長しました。
自分からタイ語を学ぶことで言語能力だけでなく友人、自信、経験を得ました。それらは、今日の私を形作っており、AI翻訳機を頼っていては得られなかった代替不可能なものです。

●タイ語弁論大会に出場するきっかけや理由
大学生活の最後に大勢の人の前でタイ語を話す機会にチャレンジしてみたかったから。
これまでしたことがないことをしたらまた何か自身の変化を感じられるかもしれないと思ったからです。

●当日の感想
スピーチだけでなく舞踊も鑑賞することができ、楽しかったです。
他大学の方やタイ語学習の経験が豊富な方のスピーチに感銘を受けると同時に勉強になりました。

●今後の抱負
就職先はタイと関連性が無いが、どんな機会があるか分からないので今後もタイ語やタイの文化と関わる機会を作っていきたいです。

小島望央(国際コミュニケーション学部3年)努力賞
●スピーチのテーマと内容
留学中の経験を通して、五感を使った経験や、現地の人々との関係構築はAIを使用した学習では得ることが難しいのではないかと訴えました。

●当日の感想
発表では自分の全力を出せたので満足しています。他校の出場者の発表からも、全体のテーマである「AIとタイ語学習」についてや、パフォーマンスに関する多くの発見を得たので、出場した意味は大いにあったと感じました。また、普段なかなかタイ語学習者と出会う機会がなかったので、他校の方との交流が出来たことがとてもよかったと感じています。

●今後の抱負
今回は入賞することは出来ませんでしたが、たくさんのタイ語を学ぶ学生の皆さんと出会い、また皆さんの素晴らしい発表を拝見することでタイ語学習へのモチベーションが向上しました。これからも学習を楽しみながら継続していきたいです。

樫本泰志(経済学部3年)努力賞
●スピーチのテーマと内容
タイ人の親を持つ部門の生徒として出場させて頂きました。
会場での同じグループの方とお話しさせて頂いて、彼女達に結構共感してもらえたのが、バイリンガルとして生まれながら、自身のタイ語能力の低さと学ぶ機会にありつけなかった、逃げてしまっていた境遇です。そこら辺をふかぼって自身の気持ちと絡めて発表したので、共感してくれて嬉しかったです。

●当日の感想
なるべく平常心でいれるように努力していましたが、予想外のハプニングや自身のコンディションの悪さなども相まってあまり満足のいく結果ではなかったのが残念でした。

●今後の抱負
これから先もタイ人として、タイ語を使えるように努力していきたいです。


国際コミュニケーション学部 平田 晶子准教授からのコメント

タイと日本の交流は、琉球王国とアユタヤ朝の交易などを起点に約600年前から続いてきました。19世紀後半にタイと日本は、正式な外交関係を開始して以来、皇室・王室の親密な関係を土台に政治・経済・文化・人的交流を積み重ね、途切れない友好関係を築きあげています。今後も、両国が官民両面で日タイの経済的パートナーシップを維持し、本学でタイ語を学べる機会を生かして社会で活躍する人材へ成長されることを期待します。