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大府高校と国際コミュニケーション学部の高大連携オンライン合同授業を開催

教育・研究
7月8日(火)に愛知県立大府高校と国際コミュニケーション学部が、「ほほ笑みの国」の多文化共生、タイの自然と文化をテーマに高大連携オンライン合同授業を行いました。
大府高校の3年生の5名は、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターのプログラムで2月にタイを訪れた野々山新教諭(世界史)の授業を基に探究学習を進め、「ほほ笑みの国」では、知らない文化を「知る」「受け入れる」、そして「拒否しない」ことの大切さを、タイの歴史や教育の現場、移民労働者支援センターの取り組みから報告してれました。
一方、本学学生3名は、平田晶子准教授(文化人類学、東南アジア研究)とともに2月にタイでフィールドワークをした研究成果「宗教実践と環境保全」について発表しました。フィールドワークに参加した学生の半数以上は、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の視点からタイの自然と文化の共生について学ぶことを目的にフィールドワークに取り組んできました。今回発表したチームは、仏教の「殺生戒」にもとづく「木の出家」(樹木に僧侶の袈裟のような布を巻いて伐採を防ぐ)を行っている調査村で取り組んだ聞き取り調査の一次資料を用いて、仏教だけではなく土俗的なアニミズム(精霊信仰)も影響していること、自然保護が高度に意識された目的というわけではなく、結果的に環境保全に貢献している実態を報告しました。