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2024年度 桑名市・愛知大学連携事業「桑名市鋳物いいものアートプロジェクト」で制作された作品が公開されました

地域連携・地域貢献
2024年度の桑名市と愛知大学の連携事業である「桑名市鋳物いいものアートプロジェクト」で制作された冊子、写真集、映画作品が公開されました。
このプロジェクトでは、桑名市の地場産業「鋳物」を製造する企業6社(三重県鋳物工業協同組合の加盟企業)と愛知大学文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻上田ゼミが協働しました。

●「400年続くものづくりの伝統 くわな鋳物」
プロジェクトを指導した、文学部上田謙太郎准教授によるプロジェクト紹介映像です。


以下、プロジェクトに参加した5人の学生の作品を紹介します。いずれも卒業制作作品として制作されました。

●鋳物マガジン「桑名の鋳物はいいもの!」
30ページ構成の鋳物紹介冊子です。小学生が読むことを想定し、学習雑誌のスタイルを研究してデザイン・編集をしました。冊子の中には、実話に基づいたマンガや、鋳造設備を元にしたオリジナルキャラクターを。他にも、くわな鋳物の歴史、鋳造技術の未来、工場紹介など、読み応えのある特集が組まれています。


●写真集「桑名鋳景」
2024年現在の「くわな鋳物」の製造風景を100年後に残すことをテーマにした写真集です。多品種少量生産が可能な桑名の鋳物業界において、最新の設備で製造する会社もあれば、今も昭和30年代と変わらない方法で製造している会社もあります。そんな工場の特徴と、鋳物屋さんたちの真剣なまなざしをとらえた写真集です。
この冊子と写真集は、「わたしたちの桑名市」副読本のデジタル版として、桑名市の小学生の社会科学習に活用されています。また、冊子は鋳物づくりを近隣の小学校の子どもたちに伝えるための出前授業でも活用されています。


●ドキュメンタリー映画『技能実習生とケトルベル』(26分)
日本唯一のケトルベル製造会社「伊藤鉉鋳工所」で働く特定技能外国人のティエンさんに密着した作品です。外国人が日本の伝統産業で働く様子、生活の様子、さらに雇い主の伊藤社長の考えと展望を追いました。


●ドキュメンタリー映画『キューポラのない街』(26分)
三重県いなべ市にある「マルデ鋳器」での業務用ガスコンロの製造工程を丁寧に収録しています。溶解炉キューポラの廃炉にするか、鋳物の製造技術をどうやって若い世代に伝えていくか、悩みながら奮闘する出口専務を映画の中心に置いています。

※映画はバリアフリー字幕つきです。