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法学部立石ゼミの活動内容を、広瀬学長、加納副学長に報告・提言しました

教育・研究
2025年2月17日(月)、法学部立石直子教授及びゼミ生9名が車道キャンパス法廷教室において、広瀬学長、加納副学長に報告・提言を行いました。ゼミのテーマは、「性の多様性」。他大学の取り組み事例、愛知県、名古屋市へのパートナーシップのヒアリング内容等を報告したうえで、本学で取り組むべき点を広瀬学長、加納副学長に提言しました。

今回の取り組みについて立石教授、ゼミ生の法学部3年藤本悠生さん、広瀬学長、加納副学長からコメントをいただきました。


立石教授
今年度、私が担当する専門演習では、性の多様性に関わる法的な問題について学びました。その集大成として、1月9日に、浜松TG(トランスジェンダー)研究会代表の鈴木げんさんをお呼びし、講演会を開催しました。ゼミ生からも、LGBTQ当事者をめぐる様々な裁判、国内の大学におけるLGBTQ配慮やサポートの実態について、研究報告を行いました。学生たちは、愛知大学でも何か具体的な取組みを進めてほしいとの思いを強く持ったようで、このたび、広瀬学長、加納副学長との懇談の場を設けて頂きました。
当日は、ゼミ生有志から、国内の大学で起こった事件や現在の文科省の対応などを含め、研究の一部を報告しました。なかでも、近隣大学のガイドライン策定などの動向は、愛知大学にとっても、教員にとっても、大いに参考になるものでした。愛知大学としても、具体的なアクションにつながる機会になればと願っています。


法学部3年 藤本悠生さん
この度は、報告・提言の場を設けていただき誠にありがとうございました。
立石先生のご指導のもと、今年度は性の多様性について学んできました。
学習を進めていく中で鈴木げんさんからのお話を伺い、これらテーマに関して、愛知大学での具体的な取り組みについて関心を持つようになり、今回の報告・提言の機会を得ることが出来ました。
私自身提言することは初めての経験でしたが、学んだことをより深く考え理解する貴重な機会となりました。また先生方も提言を真摯に受け取ってくださり、私たちの思いもしっかりと伝えることが出来たと実感しています。
提言を受けての愛知大学のこれからの取組みが、全ての人にとって学びやすい環境となる第一歩になれたら嬉しいです。


広瀬学長
とても素晴らしい時間を過ごすことができました。学生の皆さんの報告は、しっかり調べ、大変に勉強しているのはもちろん、考え抜いていることがよく分かる内容でした。
性の多様化については、本学ではまだ場当たり的な対応しかしていない段階です。どのように向き合っていくべきかは課題でしたので、大変参考になりました。
愛大生が、愛知大学がより良くなるよう一生懸命考えてくれるのは、本当にありがたい限りです。
ご提言をなるべく早く活かして、本学をより快適な環境にできるよう、学長として責任を持って進めたいと思います。


加納副学長
学生さんたちが愛知大学での学びを実践に活かそうとしている姿勢を見て、大いに感銘を受けました。これこそが、大学教育の理想です。是非、このような姿勢を今後も(卒業後も)維持していただき、社会をより住みやすい場所にするとともに、自分たちの人生も充実させていっていただきたいと思います。そのために、卒業後も、折に触れて是非、大学に帰ってきていただき、「知」をバージョンアップさせていただければと存じます。
愛知大学の人権委員長といたしましても、学長のご指示のもと、御提言の趣旨を本学にもできるかぎり活かしていきたいと思います。ありがとうございました!