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安智史短期大学部教授の詩評論書『萩原朔太郎と詩的言語の近代』が小野十三郎賞を受賞しました

教育・研究
一般社団法人大阪文学協会主催、朝日新聞社共催の「第26回小野十三郎賞」が発表され、本学の安智史短期大学部教授の『萩原朔太郎と詩的言語の近代』(思潮社 刊)が「詩評論書部門」で受賞し、11月16日(土)に贈呈式が行われました。
小野十三郎賞は、優れた詩集または詩評論書に贈られる文学賞で、大阪文学学校の校長(1954年 - 1991年)を務めた小野十三郎の詩業を記念し、詩や詩評論の創造的な書き手を奨励することを目的に、1999年に創設されたものです。

受賞理由として、「安智史さんの『萩原朔太郎と詩的言語の近代』は、萩原朔太郎の詩業をめぐる各論をていねいに積み上げ、その全体像を描くとともに、萩原恭次郎、丸山薫、中原中也らとも関連づけ、近・現代詩史の一つの系譜をあとづけた詩評論書の力作として評価した。」と紹介されています。

安教授より、受賞にあたり以下の言葉が寄せられました。
「小野十三郎は、本学教授を務めた詩人・丸山薫とゆかりの深い詩人です。丸山先生の人柄をたたえ、「なつかしい人だな」と記しています(丸山薫全集月報掲載「同時代のころ」参照)。この度はその名を冠した賞をいただき、喜びに堪えません。本学の出版助成や図書館資料などの研究支援にも助けられました。
関係各位に、心よりお礼申し上げます。」

詳細は一般社団法人・大阪文学協会 大阪文学学校のサイトをご覧ください。
第26回小野十三郎賞について https://www.osaka-bungaku.or.jp/blog/10988/
第26回小野十三郎賞贈呈式について https://www.osaka-bungaku.or.jp/blog/11230/


贈呈式の様子 (写真提供:小野十三郎賞事務局)
  
  
                 

安 智史 短期大学部教授
立教大学文学部 同大学院 博士(文学)
専門分野・研究テーマは、日本近代文学・文化。日本近代詩、文学と他メディアとの関係
「文学の環境」、「詩歌を読む」「日本近代文学講読Ⅱ」等の科目を担当。