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経済学部生が中部経済学インターゼミで研究発表をしました

教育・研究
11月19日(土)、中部経済学学生コンソーシアム主催の中部経済学インターゼミが開催され、 経済学部生(國崎ゼミ・蓮井ゼミ・古川ゼミ・新居ゼミ)が研究発表を行いました。
中部経済学インターゼミは中部圏の経済関連学部を持つ大学間での学生交流を目的に設立されたものです。
今年度は、愛知大学、愛知学院大学、中央大学、中京大学、富山大学、名古屋大学、名古屋学院大学、名古屋市立大学、南山大学(50音順に記載)が参加し、新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインでの開催となりました。
さまざまなテーマで発表が行われ、発表後には大学を超えて活発な質疑応答が行われました。


《各ゼミ参加学生からの報告》
【テーマ】日本の若い世代に献血参加を促すナッジ
日本の若者の献血数を増やす方法を研究し、発表しました。献血数が少ない若者に対し、有益な情報を提供することで如何に献血数が増えるかどうかアンケートを通じて検証し、その結果、献血未経験者に対し互恵性の情報を与えることは有効な手立てであることを証明できたことを報告しました。ただ、献血への参加を阻害する要因はまだあるのではないかと考えられ、今回の発表内容はまだ不完全であると考えています。
國崎ゼミ学生

【テーマ】ベーシックインカムの導入可能性~経済モデルによる分析~
近年、世界中で貧富の差が問題になっており、様々な議論がなされています。その政策の一つとして取り上げられている、ベーシックインカムの導入可能性と効果について、消費の二期間モデルに家計を低所得者と高所得者に分ける拡張を行い、研究報告を行いました。分析の結果、ベーシックインカムを導入すると社会厚生が改善することが判明し、経済学的な有効性を数量的に示しました。一方で、先行研究ではベーシックインカムによる労働意欲の低下の可能性が指摘されていますが、私たちの研究では所得を外生としたため、労働意欲の分析ができなかったことが課題として残りました。ゼミ活動と研究発表で培った力を今後も様々な場面で活かしていきたいと思います。
蓮井ゼミ 鈴木 萌 さん

【テーマ】レジ袋の利用率について
私たちは「価格効果」と行動経済学的な「デフォルト効果」という2つの効果について「レジ袋の利用率」に着目をし、研究を行いました。結果として想定していた以上に2つの効果について深く分析することができました。また分析していく中で新たな気づきも得ることができました。コロナウイルスの蔓延により他の学生と触れ合う機会が失われていた為、インターゼミの活動はとても有意義な時間となりました。限られた学生生活の中で、苦戦しながらも仲間と一つの物を作り上げることができて有り難く感じています。
古川ゼミ学生