文字サイズ

西津政信法学部教授の著書が日本公共政策学会著作賞に選ばれました

教育・研究
西津政信法学部教授の著書『ドイツの建築規制執行』が、日本公共政策学会の2020年度著作賞に選ばれました。
日本公共政策学会は日本の政治学・行政学・経済学・財政学・法律学等学際分野の研究者、国会議員、法曹、国家・地方公務員などが会員となり活動する学術団体です。
国際的視野に立って、公共問題、公共政策及び政策学に関する研究を推進し、ひろく政策研究にかかわる内外の研究者、研究機関等との知的交流をはかる活動を行っています。

『ドイツの建築規制執行』
西津政信 著
発行 : 信山社出版
出版年月日 : 2019年5月30日

本書は、筆者がドイツの全16州都ほかの建築規制執行に係る法制度及びその運用実態を広範に現地調査して得た成果をまとめたものです。そのねらいは、ドイツの建築規制執行が先進的な行政上の義務履行確保制度と行政執行体制によって、実効的に規制目的を達成していることを明示し、わが国の関係法制度及び行政執行体制の改革のためのモデルを提示することにあります。収録情報は、主題の分野に限らず、近時の新型感染症対策などの各種の行政規制にも広く活用できると考えます。なお、本調査はJSPS科研費を、本書の出版は愛知大学出版助成金を受けています。

【著作賞選定理由】
公共政策学の実証的な調査研究として意義が高いこと、 執行における機微や執行公務員の育成までを視野に入れた研究であり、政策法務、執行法務の発展に寄与することが期待できること、ドイツの法令や行政文書の資料的な価値も高いことの3点がとりわけ高く評価されました。