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【開催報告】東京大学名誉教授姜尚中さんが豊橋キャンパスで講演

イベント・公開講座

東京大学名誉教授 姜尚中氏
人文社会学研究所公開講座
「あなた」と「わたし」
2018年10月6日(土)、豊橋キャンパスに東京大学名誉教授姜尚中氏をお招きし、人文社会学研究所公開講座「近代日本のダークサイドから考える『共に生きることの意味』『隣人』とは?」を開催しました。
姜氏は日本が世界第3位の経済大国である一方、7人に1人が貧困に苦しむ極めて貧困率が高い先進国であることを確認し、社会構造の変化を伴う出来事(エネルギー転換、大規模自然災害等)が人の移動を生み出し、そのたびごとに貧困が発生している実態を示しました。
実際の「復興」はそこに住む人が入れ替わる見た目の復興である現実は、聴講者の心に響きました。
今あらためて明示維新からの近代日本の歩みについてダークサイドに着目し、共に生きるために出会い、人々の声と表情を知ることが必要であると語りました。
厳しい表情で社会の実情を捉える姜氏ですが、講演会での姜氏は穏やかな表情とその人柄で、集まった学生や市民の皆さまを魅了しました。