オンラインプログラム

国際交流課では、コロナ禍の影響により海外渡航を伴う留学が困難な状況においても学生の学びを停滞させないためにさまざまなオンラインプログラムを実施しています。

全学生対象オンラインプログラム

カナダ・クイーンズ大学Bader College国際交流プログラム

2021年度実施プログラム内容
オンライン交流プログラム "Intercultural Student Media Project" は、カナダ・クイーンズ大学Bader Collegeの学生、同大学海外協定校の学生が参加します。学生同士で行うインタビューを通じて、異文化コミュニケーション力の向上を目指し、相互理解を深め、グローバルな視点を持ちながら、以下テーマについてコンテンツを制作します。

<プロジェクトテーマ>
○SDGs No.4 Quality Education
 すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
○Target4.5
 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。

本プログラムは、他大学のグループメンバー(2021年度はクイーンズ大学、慶應義塾大学、名古屋市立大学)と討論、調査、発表を行いました。

カナダオンラインプログラム

現地の学生によるブリティッシュコロンビア大学キャンパスツアー
今後の留学のきっかけになるプログラムとして、バーチャルホームステイやバーチャル市内観光などを中心としたプログラムです。期間は春休み期間(3月の5日間)に、カナダのホストファミリーや大学生とオンラインによる交流を目的として豊橋、名古屋の両校舎からの参加に加え他大学からの学生も一緒に学ぶことができます。同プログラムは、カナダバンクーバーと日本との時差を考慮し、日本では朝9時から、バンクーバーでは夕方の4時からの開始とし、1日3時間弱、5日間、現地の人たちとの「交流」を中心に実施します。実施プログラムは以下のとおりです。
・ホストファミリーとの交流
・カナダ人大学生との交流
・バンクーバー市内観光
参加学生は英語での発言は思うようにできず、もどかしさを覚えても、英語で異なる文化の人と話をすることは楽しいと感じ、また一層英語の勉強を頑張ろうという気持ちになれます。

『4か国と英語で繋がる5日間』

現地の学生によるブリティッシュコロンビア大学キャンパスツアー
このプログラムは、オーストラリア、カナダ、ベトナム、フィリピンと、毎日異なる国へのバーチャル留学を体験するもので授業は基本的に全て英語で進められます。
・プログラム中に必要なスキルや姿勢のアドバイスを全て英語で説明を受け、間違えることを恐れず、積極的に話すことの大切さを学びます。
・バーチャル留学(動物保護園での放し飼いの保護動物の様子)、現地大学生学生による大学のキャンパスツアーに参加。
・少人数グループに分かれ、本学学生が事前に準備した日本の文化、大学生活、自身の目標などパワーポイントを利用して英語で発表。
・現地日本人スタッフから社会問題の1つについて説明を受け、異文化を認識します。
・最終日にはプログラムに協力してくれた方たちをオンラインで招待し、「自分たちがプログラムを通じて学んだこと」として、英語でのプレゼンテーションを各自が披露します。
日本にいながら4か国の異なる文化や諸問題を学んだり、それぞれの現地の人たちと交流できたりと、オンラインならではの経験をすることができる5日間です。

さくら21プロジェクト おもてなしtrip

オンラインでのおもてなしtripの様子
おもてなしtripとは、JICA中部に研修に来ている外国人研修員の方々を対象に、日本の文化などを英語で伝えるさくら21プロジェクト活動の一つです。
コロナ禍以前は、名古屋城などへ研修員の方々を案内していました。研修員の方は、JICA中部でのオンライン研修後にガーナやケニア、ザンビア、チュニジアをはじめとした国・地域から参加いただきます。

「大学生の日本行事の過ごし方」を大テーマとし、1回目は「お正月と成人式」、2回目は「お正月」をテーマに担当教員を交えたミーティングを重ねました。パワーポイントの準備段階では、説明できるようで説明できない日本の文化を更に深く調べ、それを文字にする必要もあり、改めて自国の文化を理解するとともに、英語で伝えることの難しさも学ぶ機会になります。
本番では、研修員の方から「なぜ成人式は1月なの?」など、日本人でも答えることが難しい質問が出され、苦労しながらも丁寧に説明することを学生たちは心がけ、従来の「おもてなしtrip」とは一味違う取組にあらたな発見と充実感を実感することができます。

江蘇杯中国語スピーチコンテスト

江蘇杯中国語スピーチコンテストは、本学の海外協定校である南京大学と、江蘇国際文化交流センター(以上、南京市)、愛知大学の三機関による共催です。アメリカでも開催されており、日本では本学のみが開催する特色ある取り組みです。日本での開催は2021年で7回目を迎えました。
2020年からはコロナ禍の影響により、日本と南京市のオンライン接続で実施しています。参加対象は、東海・北陸地区の高校生、中部東海地区の大学および、南京大学の一部提携大学に在籍する大学生です。2019年、2021年の応募者は、過去最高の89名になりました。
コンテストでは、記念講演も開催しています。2021年はピンポン外交50周年記念で張濱氏(二胡奏者)に講演いただきました。
入賞者には、南京大学1セメスター留学や、4週間中国語語学留学、江蘇省8日間文化旅行などの副賞があります。
その先の留学を目指したい、江蘇省を訪れてみたい、自信をつけたいなど、目標は様々です。参加者の中国語レベルに刺激を受けることもあれば、スピーチの内容に感動することもあります。皆さんも是非、挑戦してみませんか?
(参考:当日のスケジュール(例年12月頃に開催しています・聴講可))
午前  高校の部(課題文の朗読) 
午後  大学の部決勝(初級班:課題文の朗読)(中上級班:スピーチ(テーマ自由))

国際教育推進講演会

対面とオンラインハイブリッドでの講演会
国際教育推進講演会は、本学の国際教育推進委員会が主催する本学学生のグローバル教育の推進のための行事の一つです。
2021年度(第5回目)は、前駐ハンガリー特命全権大使の佐藤地氏を講師にお迎えし、「Diversity and Uniqueness 多様性と独自性~外交の現場から学んだこと~」をテーマに講演をいただきました。本学学生を中心に、来場者、オンライン聴講者合わせて、総勢110名を超える参加がありました。
佐藤氏は、2020年まで駐ハンガリー日本国特命全権大使を務め、40年にも渡る外交官生活では、バンコク、ワシントン、ブリュッセル、ジュネーブ、パリ、ブタペスト等、6か所の在外公館等で要職を歴任してこられたほか、2015年は、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使を務められました。
多様なグループ、個人が入り混じる社会の中でどのように課題を設定し、解決策を模索していくのか、そのヒントについて、複雑な歴史的背景を持つ赴任先でのご自身の経験や、ユネスコ、WTOでの貿易交渉の実例等を交えながら、ご講演いただきました。

グローバル人材育成講演会

グローバルラウンジで講演会を聴講する学生たち
グローバル人材育成講演会は、国際教育推進委員会の下部組織であるグローバルラウンジ部会が企画し開催するものです。講師はグローバルラウンジ部会が海外でご活躍の経験がある方を講師に選定しています。従前は対面で開催しておりますのでグローバルラウンジに講師を招聘し講演いただきますが、オンラインのメリットを存分に生かし、海外在住者を講師にお招きし、豊橋・名古屋両キャンパス在籍学生のオンライン参加者を繋ぎ、学生・教職員を含めた参加者が参加できる講演会です。
2021年度は本学国際コミュニケーション学部OBであり、長年オーストラリアの小学校で日本語教師として活躍されている上野一博様が『海外で勉強すること、働くこと -オーストラリアでの17年の体験を振り返って』と題して、上野様の高校時代に抱いた将来の目標、大学受験、当初アメリカの大学院進学を考えていたがオーストラリアの大学院への進学を選択した経緯、そして今日に至るまでのお仕事についてなど、ご自身の体験をありのままに語っていただき、結びには「努力を重ねれば、思い描いた夢はおおよそ実現することができる」ことを体現されたことをお話いただきました。

韓国語エンジョイトーキング

グローバルラウンジで講演会を聴講する学生たち
近年豊橋キャンパスでは外国人留学生数が増加しており、特に韓国からの留学生が増加しています。また韓国語や韓国文化に興味のある日本人学生も多くおり、双方の学生の語学力向上や交流機会の確保、異文化理解を深めることを目的として、国際交流課豊橋分室では2021年度5月より韓国語エンジョイトーキングを開催しています。
韓国語エンジョイトーキングはオンラインで実施しており、留学生が講師役となり、時折日本語も使用しながら韓国語で様々な質問をして、日本人学生がそれに韓国語で答える形で行っています。トピックスとしては韓国のドラマやアイドルグループ、海外の人があまり知らない韓国のおすすめスポット、ジャージャー麺の話などで大変盛り上がります。

カナダ・クイーンズ大学とのオンライン交流プログラム

カナダ・オンタリオ州にある、カナダを代表する名門大学であるクイーンズ大学は本学の海外協定校のひとつです(2008年締結)。新型コロナウイルスの影響で現在クイーンズ大学への学生派遣(1セメスター認定留学、短期語学セミナー)を中断しておりますが、新たな試みとしてオンライン交流プログラム「Student Life Program」を行っております。これは、クイーンズ大学の学生が企画するイベントに本学学生もオンラインで参加し、同大学の学生と交流を行うものです。英会話、芸術、ゲーム等のプログラムが日替わりで開催されます。学生たちは、14時間の時差をものともせず、積極的に参加し交流を行います。

学部別オンラインプログラム

現代中国学部 現地プログラム

オンライン現地プログラムの授業風景
「現地プログラム」は、現代中国学部の2年生の正課科目として実施されています。
毎年、2年生の春学期は、全員が4ヶ月間、南開大学(中国・天津市)、台湾師範大学(台湾・台北市)、南方大学学院(マレーシア・ジョホールバル)のいずれかに語学留学をします。
2020年度は、実施時期を秋学期に変更し、全拠点が現地の大学によるライブ型のオンライン授業を実施しました。午前中は、月曜日から金曜日まで毎日、現地の大学の先生から中国語を学び、複数回のオンライン試験(筆記・口頭)も実施されます。もちろん、毎日の課題提出もあります。
このように、オンラインプログラムといっても、中国語の授業内容は留学中と変わりません。また、オンライン授業は、表情で伝えることに限界がありますから自分の中国語で、はっきりと伝えなければなりません。授業時間外の質問は、中国語で書かなければなりません。そのため、話さなければならない状況、書かなければならない状況が必然的に生じます。これは、対面授業では分からなかったオンライン授業の良さでしょう。
他には、現地の大学の先生による「台湾文化講座」や「マレーシア文化講座」も開講しました。
現地への留学が叶う日まで、充実したオンライン語学プログラムを実施中です。

現代中国学部 現地研究調査

報告の様子
本学現代中国学部と北京外国語大学日語学院(以下、日語学院)による「オンライン現地研究調査」が実施されました。本活動は、現代中国学部生が主体となって、日語学院の学生と共同で、中国の教育をテーマに調査研究を行うものです。
2021年度は8月下旬に、現代中国学部3年生13名、日語学院学生16名が本活動に参加しました。両校の学生は中国の大学、教育委員会の専門家による講義、公立中学、私立高校、オンライン日本語学校等の学校関係者による座談会、さらには両校の学生によるグループ討議といった活動を通して、幅広い角度から中国の教育について学習を深めました。
最終日には、本学現代中国学部、北京外国語大学日語学院共催による第23回現地研究調査オンライン報告会「日中学生国際シンポジウム」が開催されました。報告会では、本学学生が今回の調査研究の成果を中国語で発表し、日語学院の学生からは、それに対する講評・感想が日本語で述べられました。以下は、本学学生の発表テーマ(日訳)です。
【本学学生の発表テーマ】
・中国の公立学校における外国語教育
・中国における民間教育の発展と収入格差及び都市、農村間格差の関係

現代中国学部 日本社会調査

オンライン日本社会調査レポート
日本社会調査は、本学現代中国学部3年次生が、中国や台湾をフィールドに現地大学生と共同調査に取り組む「現地研究調査」の対となる取組みで、中国の大学生が日本をフィールドに現代中国学部生と共同調査に取り組む活動です。2020年秋に、北京外国語大学日語学院と記念すべき第1回目となる現地研究調査(1999年の初回実施から数え、2020年度は第22回目)を日中オンライン接続により開催し、2021年度はその成功を土台に、同大学の日語学院との第1回目の日本社会調査を実施しました。
同大学の日語学院2、3年次生16名、本学現代中国学部3年次生13名が参加し、日本の教育を全体のテーマに掲げ、両校の学生が1週間にわたるライブ型での本学教職員や学外教育機関関係者による講義や座談会、両校の学生によるグループ討議といった活動を通して、日本の教育について日中双方の学生が幅広いテーマから学習しました。最終日には、日中オンライン接続による成果報告会を開催しました。日語学院学生は今回の調査研究の成果について日本語で報告を行いました。また、本学学生はその報告内容に対し、中国語で講評を行いました。以下は、日語学院学生の報告テーマです。
・日本の課外教育
・中国人日本語専攻生に対するキャリア教育の必要性
・日本の伝統文化教育と中国への示唆
・日本のキャリア教育および中国との比較
中国の学生は、この活動を通じて日本に対する理解を更に深めるとともに、本学学生との友情も育むことができました、と語っています。本学学生も日本に対する新しい理解や気付きがあったと思われます。

現代中国学部 現地インターンシップ

オンラインで学んだことを報告会で発表します
現地インターンシップは同学部3年次生の希望者から選抜された学生が、夏季休暇中の2週間、中国の現地日系企業・団体でインターンシップを行いますが、今年も新型コロナウイルス感染症の影響により、中国現地での研修中止を余儀なくされたため、夏季休暇期間中より、日本と中国のオンライン接続で在中国日系企業の方との懇談会など積極的に取り組んできました。学生たちは、成果報告会を開催し、これまでの学びの集大成を発表します。2021年度は次のテーマで発表をしました。各グループとも、日本と中国の企業文化やものづくりに対する考え方の違いなどを分析し、そこから見出した結論(まとめ)を提示しました。
≪学生発表テーマ≫
01. 異国で通用する価値
02. 壁を越える勇気
03. 国境を越えたひととのつながり
04. なんとなるからやってみな!
05. 私定時で帰ります
06. リーダーの心得
07.いい仕事とは
コロナ禍にあっても対面とオンラインの利点をフル活用し、現地日系企業を考察できることは、学生たちにとっても大きな自信に繋がります。

南開大学中国語オンライン講座

オンライン講座参加者
本プログラムは、長年、現代中国学部の「現地プログラム」を担ってきた南開大学漢語言文化学院のご好意により、同学部生を対象に無料で提供され、選考を経た1~4年生が参加するものです。スピーキングを主とした本プログラムは、毎日6限に、同大学のライブ型授業を自宅で受講するハードさもあり本学の授業や資格講座との両立が難しいですが、それでも大半の学生が長丁場を乗り切ります。期間中、同大学主催の「留学生説漢語大賽(留学生中国語スピーチコンテスト)」が開催され、本プログラムの参加者の1人が見事2等入賞となりました。同プログラム開始当初は、自分の中国語に自信がなく、授業中の発言も控えめですが、勇気を持ち、大胆に挑戦すれば、神秘的な中国語の中に楽しさを発見することができるという参加者の声を聴くことができました。

外国人留学生対象オンラインプログラム

協定校向けオンライン語学研修(日本語)

協定校で日本語を学習している学生たち
各協定校との活発な交流を実施するため、国際交流部門では協定校で日本語を学ぶ学生向けに、日本語運用能力の向上と日本理解の促進を目的とするオンライン日本語研修を提供しています。
本研修は、協定留学生日本語コースを担当する教員がMicrosoft Teams を利用して、協定校の学生に「日本語を使おう」、「日本を知ろう」などの授業をリアルタイムで行います。授業は学生の日本語レベルに応じて初級、中級、上級の3クラスに分かれており、15週間実施します。参加学生は各国で所属先大学の授業を履修しつつ、本研修で日本語をはじめ、日本社会や日本文化について本学日本語担当講師の指導の下、学習します。
プログラム修了後に参加者へ行ったアンケートでは、「このプログラムを受講してみて、よかった。日本語が話せるのは楽しいし、友達ができるし、日本語が上達したと思います。」「自分の考えをみんなと話すことができて、みんなの意見や考えを聞いて、すごく勉強になりました。」という声が寄せられます。
また、本学のピアサポート学生もサポーターとして授業に参加するだけでなく、課外活動として、「オンライン日本語フリートーク」を企画・運営し、制限の多い状況下においても、様々な工夫を凝らしながら学生間の交流も活発に行っております。

海外協定校学生向け日本語フリートーク

オンライン日本語フリートーク
日本語フリートークは、愛知大学の学生(ピアサポーター)が講師役となり、留学生と日本語の会話練習をする活動です。本学への留学が中止となった欧米圏の学生も自国から参加し、お互いの国の文化や流行について話したり、近況報告をする等、交流を楽しんでいます。同年代ということもあり、盛り上がりすぎて時間を忘れてしまうことも。SNSや連絡先を交換したりと、友達作りの場にもなっています。この活動は通常授業期間中に加え夏休みや春休み期間中も定期的に開催しています。

ピアサポーター考案イベント

オンラインウェルカムパーティーでの1コマ
ピアサポーターは外国人留学生が充実した学生生活を過ごせるようにさまざまな面でサポートしたり、交流イベントを企画する学生主体で活動するグループのメンバーのことです!さまざまなイベントの企画・運営に参加して留学生の相談や宿題サポートなどを通してみなさん自身の国際交流を図りましょう!
ピアサポーターの活動内容(例):
日本語フリートーク(2020・2021年度はオンラインで実施)/協定留学生日本語コース授業補助/Welcome Party/クリスマスイベント/Farewell Party など
■ピアサポーターに参加したい方・興味のある方の申込先 or 具体的な内容についてのお問い合わせ先:E-Mail. globallounge・ml.aichi-u.ac.jp
※参加希望される方は、メールの件名・本文に次の内容を記入して送信ください。【メール件名】ピアサポート登録希望、【メール本文】学籍番号、氏名、ピアサポーターとしてやってみたいこと(企画、案) など
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